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2月16日(水)発売予定の『あのこは美人』(フランシス・チャ/北田絵里子訳)の書影が公開されました。

早川書房から、2月16日水曜日に『あのこは美人』が刊行されます。韓国系アメリカ人フランシス・チャによるデビュー作で、美容整形など、今のリアルな韓国女子の生きざまを英語で描いた小説です。世界12カ国での刊行が決定している話題作の日本語訳が、満を持して刊行されます。
ルッキズムの呪縛生い立ち学歴差別に苦しむ韓国人女性の生きざまをリアルに描き、日本人女性も思わず共感してしんみり、そしてほろりとせずにはいられない、でも読み終えるころにはなんだか明日を生きる元気を貰える、そんなオムニバス形式の小説です。

カバーの素敵な装画は、イラストレーターの深川優さんが描いてくださいました。黒髪の艶や物憂げな表情、紅い唇や爪が最高に綺麗なイラストです!

(帯なし書影)
(帯付き書影)

あらすじ
「わたしがその顔の持ち主だったら、あなたよりずっと上手に生きていくのに」
整形手術で手に入れた美貌でルームサロン嬢として働くキュリは、美容外科の待合室で見かけた美しいアイドルを見て思った。

キュリのルームメイトでアーティストのミホは、孤児院出身だが生まれつき美しい容姿に恵まれ、彼氏は財閥の御曹司だが、最近浮気を疑っている。

キュリとミホの向かいに住む美容師のアラは、全面的に顔のお直しをした手術の後遺症に苦しんでいる幼馴染を心配しつつ、推しのアイドルに夢中だ。

裕福な家庭の出身ではない20代の彼女たちが暮らすのは、ソウルの一角にある賃貸アパート。

下の階には、妊娠しながら仕事を続けているものの、韓国で子どもを育てていくことに不安を抱える30代の会社員のウォナが暮らしていた。

ある日、アラは下の階から聞こえてくる悲鳴に気づき――。

著者 フランシス・チャ(Frances Cha)

© ILLOOZ

米国ミネソタ州生まれ。テキサスと香港で幼少期を過ごしたのち渡韓。韓国の中学と高校に通った。ダートマス大学で英文学を専攻後、コロンビア大学芸術大学院で文芸創作を専攻、芸術学修士号を取得。その後、CNNインターナショナルのソウル支局と香港支局に勤め、記者として活躍。これまでに多くの媒体に寄稿してきた。デビュー作である本書『あのこは美人』は、米国で2020年に刊行後、5万部を突破、12カ国での刊行が決定。現在ニューヨークで夫とふたりの娘と共に暮らしている。


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