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「意識高い系」のエリートとは正反対の生き方から、コロナに立ち向かうためのヒントを学ぶ 『ディズニーCEOが実践する10の原則』レビュー(東洋経済オンライン編集長 武政秀明)

ディズニー会長・前CEOのロバート・アイガーが自身の半生と成功哲学を語りつくした話題の書、『ディズニーCEOが実践する10の原則』。本記事では、東洋経済オンライン編集長の武政秀明さんによるレビューをお届けします! 働く人、特に組織やプロジェクトのリーダーは必見です。

世の中にリーダーやビジネスパーソンとしての心得、ノウハウを説くビジネス書は山ほどありますが、これほどエピソードをふんだんに盛り込み、「リーダー、ビジネスパーソンはかくあるべし」という普遍的な教訓を教えられる本はほとんどありません。1人の人生のリアルな体験を通じて伝えているからこそ、「10の原則」についても圧倒的な説得力があります。

全編を通して感じたことの一つは、ロバート・アイガー氏が常に客観的で他人を認め、すべてを学びに変えていったということ。まさに「たたき上げ」ともいえる人生ですが、それでも決して驕ることなく周りに感謝して謙虚に正直に誠実に目の前のことに向き合っていくことで、成功をつかんでいく姿に共感しました。

ビジネスにおいて華々しく見えるサクセスストーリーとは、突飛なアイデアや空疎なロマンなどから生まれるのではなく、地道なリアルの果てしない積み重ねが裏側にあって、どんなに優秀でも自分1人で事は成し遂げられず、仲間をはじめとする周囲の支えがあってこそということを思い知らされました。学歴偏重の頭でっかちな「意識高い系」のエリートとは正反対の生き方です。

いくつかの失敗エピソードや少なからぬ野心を持っていたことなど、自分のみっともないところ、カッコ悪いところ、至らないところも包み隠さず、人間臭い部分が描かれていますが、こういう人物が周囲から評価されて色々と成し遂げていっていることに勇気づけられます。

修羅場におけるリーダーの心構えや立ち振る舞いのヒントも詰まっていました。自分自身、組織のリーダーとしてどう振る舞ったらいいかを常に考えているので、学ぶとともに勇気づけられました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界的な混乱の局面にある、今にどう立ち向かうか、切り開いていったらいいかのヒントが詰まっているようにも思います。


武政秀明(たけまさ・ひであき)
1998年関西大学総合情報学部卒。国産大手自動車系ディーラーのセールスマン、日本工業新聞(現フジサンケイ ビジネスアイ)記者を経て、2005年東洋経済新報社に入社。2010年4月から東洋経済オンライン編集部。東洋経済オンラインの2012年11月リニューアルに携わり、ヒット企画の連発やアクセス動向の分析、ノウハウ共有などの面でサイトの躍進に貢献。2016年4月から東洋経済オンライン副編集長。2018年12月から東洋経済オンライン編集長。趣味はランニング。フルマラソンのベストタイムは2時間49分11秒(2012年勝田全国マラソン)。

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ロバート・アイガー『ディズニーCEOが実践する10の原則』(関美和訳、本体2100円+税、四六判上製単行本)は早川書房より好評発売中です。


ありがとうございます!今日のおすすめは『ザリガニの鳴くところ』です。
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