「折りたたみ北京」著者が贈る火星SF『流浪蒼穹』3/26発売!
3月の新☆ハヤカワ・SF・シリーズは、あの「折りたたみ北京」著者、郝景芳による長篇SF『流浪蒼穹』をおとどけします。火星を舞台に、地球にも火星にもアイデンティティを見いだせず苦悩する若者たちを鮮やかに描きます。解説の立原透耶氏激賞! の本作は、3/26(土)の発売です。
22世紀、地球とその開発基地があった火星のあいだで独立戦争が起き、そして火星の独立で終結した。火星暦35年、友好のために、火星の少年少女たちが使節「水星団(マーキュリー)」として地球に送られる。彼らは地球での5年にわたる華やかで享楽的な日々を経て、厳粛でひそやかな火星へと帰還するが、どちらの星にも馴染めず、アイデンティティを見いだせずにいた。なかでも火星の総督ハンスを祖父に持つ“火星のプリンセス"ロレインは、その出自ゆえに苦悩していた……。
本作の英訳をつとめたケン・リュウや、『三体』著者の劉慈欣も激賞。
劉慈欣は本作の英訳版に、「何百万キロと離れた場所でのもうひとつの人生に連れて行ってくれる」とコメントを寄せました。
短篇「折りたたみ北京」で2016年ヒューゴー賞を受賞した著者が贈る、繊細な感情が美しい筆致で描かれる火星SF。650頁越えの大ボリュームの本作をじっくりとお楽しみください。