これがポアロ!? 子どもも大興奮の美麗なビジュアル!【ハヤカワ・ジュニア・ミステリ】
世界中の名探偵が集まるレーベル〈ハヤカワ・ジュニア・ミステリ〉。その第1弾であるアガサ・クリスティーの長篇10作品の名探偵たちを紹介します。まずは、灰色の脳細胞から鋭利な推理をくりだすこの人物!
名探偵1:エルキュール・ポアロ
「たったひとつのものがこの事件を解決します
――小さな灰色の脳細胞です」
ポアロは、ベルギー出身の世界的な名探偵。
きちんと整えられた口ヒゲ、推理中に興奮すると緑色に輝く目、威厳に満ちた物腰が特徴。おしゃれで、身だしなみにはいつも気をつかっている。
ポアロが推理で重んじるのは、秩序だてと体系づけ。ひとたび証拠と証言を集めたら、灰色の脳細胞を働かせ、情報を徹底的に整理していく。
「本当の仕事は、このなかでするものなんだよ。小さな灰色の脳細胞
――この小さな脳細胞をゆめ忘れちゃいけないよ、モナミ」
〈ハヤカワ・ジュニア・ミステリ〉のクリスティー作品の特徴のひとつは、新しいコンセプトで描かれるポアロやマープルたちです。
これまでにも時代や国ごとにさまざまな描き方をされてきた探偵たちを、2020年代の日本の子どもに親しんでもらうには? 試行錯誤を経て完成させたのがこのビジュアルです(アガサ・クリスティー社公認)。
『オリエント急行の殺人』挿し絵より
ポアロ作品のイラストはすべて二階堂彩さんです。
このビジュアルを見たモニター読者(小学校2年生~6年生)には「かっこいい~~!」「イケメンでいい感じ」などなど、大好評でした!
〈ハヤカワ・ジュニア・ミステリ〉の
名探偵ポアロが登場する作品
3月22日発売
『オリエント急行の殺人』山本やよい訳
密室となった列車内の大胆なトリックにポアロがいどむ。
4月下旬発売
『メソポタミヤの殺人』田村義進訳
古代文明の眠る地で起きた異変にポアロの推理は?
5月下旬発売
『雲をつかむ死』田中一江訳
航空機内でおこった奇妙な殺人に、ポアロの推理がさえる。
6月下旬発売
『ABC殺人事件』田口俊樹訳
姿なき連続殺人犯と、名探偵ポアロの死闘。
7月下旬発売
『ナイルに死す』佐藤耕士訳
悠久のナイル、ポアロがいどむロマン満点の事件。
もうひとりのポアロ!?
すらっとしたポアロとともに二階堂彩さんに描いていただいたのは、ちびキャラポアロ、通称「ポアロくん」。あちこちに出没予定なのでかわいがってあげてくださいね。
次回は、犯人・警察と渡りあう勇気と知性をもった素人探偵、ミス・マープルをご紹介する予定です!
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