本当に、読むだけで子どもは笑うか? 『えがないえほん』読み聞かせてみた
「読み聞かせたら、子どもが絶対に笑う本」。
2017年11月に発売、現在22万部を突破し、たくさんの子どもたちを笑わせてきた『えがないえほん』。
当初から「大爆笑」「何度読んでも笑う」と大好評をいただく一方で、「読むのに技術がいるのでは?」「大人数の場合だけでは?」というお声もいただいていました。
ならば、やってみましょう!
一般の方々から読者モニターを募集して、お子さんに読み聞かせてみていただきました。今回、動画で登場するご家族は、みなさん、今回はじめて『えがないえほん』を読むという方です。
【公式】読むだけで本当に子どもは笑うか? 『えがないえほん』を読んでみた。読み方のコツと効果もご紹介
クスッと笑う子、おなかがいたくなるほど笑う子、いろんな笑顔があふれています。保護者のかたの読みかたもいろいろですね。
読み方のコツ
動画では、訳者の大友剛さんが本書の読み方のコツを語っています。
大友さんによれば、『えがないえほん』は、子どもたちに向けた「お笑いの台本」です。一人漫才のよう、大人は読み進めていきます。
大きい文字がボケ、小さい文字がツッコミです。ボケは大きな声ではっきりと発音し、ツッコミは戸惑ったり、イヤイヤ読んだりすると、より効果的です。
ふだん大人が言わなそうな言葉を、この絵本によって言わされる設定なんですね。だから、読み手となる大人には、子どもたちから笑われる覚悟が必要です。その覚悟さえあれば、練習なんて必要ありません。むしろ下手なら、それも子どもたちの笑う要素になるってことです。
いかがでしょうか。このクリスマス、正月に家族でいっしょに過ごすときに、試してみませんか?
おバカなだけじゃない、意外な効果とは?
大友さんから、読み聞かせの意外な効果と読者のエピソードを教えてもらいましょう。
大友さん:『えがないえほん』の効果をよく聞かれます。
この絵本の優れた点は、聞き手と読み手の関係性をもみほぐしてくれるということです。この関係性のマッサージ効果は、その場の楽しい時間にとどまらず、その後のコミュニケーションに大きな影響をおよぼします。
つまり、いつも立派で偉そうなことを言っている大人が、この絵本を読むことによって、大人と子どもの関係性が逆転するのです。
出版後、この絵本に関するエピソードがたくさん寄せられています。親子で大爆笑というのはもちろんですが、兄弟・姉妹で読み合って笑っているとか、中学生・高校生もこれを一人で読んで笑っている、そういうエピソードがたくさんあります。
ふだん忙しいお父さんが、夜の読み聞かせで、『えがないえほん』を読んで子どもたちといっしょに大笑いをする、そんな声もたくさんあります。
こちらの記事でも、読者のかたがたの感想を集めてみました!
動画編集:佐々木美佳
出演:読み聞かせサポーターのみなさん、むいかまちこども園のみなさん