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【教えて!乙野さん】『僕愛』『君愛』著者が原作&劇場アニメを語る~前篇~

いよいよ10月7日(金)に劇場アニメが2作同日公開となる『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』。本欄では、著者の乙野四方字さんへの一問一答インタビューを掲載します。『僕愛』『君愛』の生みの親である乙野さんしか知らない、作品への想いや作中のキーアイテムにまつわるエピソードなど、初出しの情報満載でお送りします!

〈前篇〉

Q.1
2016年の刊行以来、幅広い読者に愛されている『僕愛』『君愛』ですが、特にどんな方に読んで欲しいですか。

乙野さん
SFを読んだことがない若い人に読んでもらって、『僕愛』『君愛』がその人にとってのSFへの入り口になれたらいいなと思っています。実際、先日大分で行われたサイン会には最年少で12歳の読者さんが来てくださって、とても嬉しかったです。また、自分よりかなり年配の読者の方に「デビュー作から読んでいます」と声をかけていただけたのも嬉しい驚きでした。

Q.2
これまでに寄せられたこのシリーズの感想のなかで、特に印象に残っているものはありますか。

乙野さん
『君愛』のラストの展開を、自分の想定とはまったく違う読み方をしている人が結構いて驚きました。冷静に読み返してみると「なるほどそういう読み方もできるな」と納得しましたね。『僕愛』の感想だと、交差点でIP端末がエラーになった理由を考察して送ってくださった方もいて、とても嬉しかったです。

Q.3
今年8月にはシリーズ初となる長篇スピンオフ『僕が君の名前を呼ぶから』が刊行されました。執筆中はどんな心境でしたか。

乙野さん
『僕が君の名前を呼ぶから』のストーリーは、もともと高校時代に思いついたものなんです。当時の編集さんにお声がけいただいたとき、真っ先に送ったプロットの一つだったので「やっとこの話が書けるんだ」と、まるで高校生に戻ったような懐かしい気持ちで書いていました。

Q.4
『僕が君の名前を呼ぶから』では、栞がつけている日記が物語を動かす重要なアイテムとなっています。乙野さんご自身も日記をつける習慣があるのでしょうか。

乙野さん
二十代前半のころに数年間日記をつけていましたが、それっきりです。読み返してみるとその頃の生活や状況などを思い出してなかなか面白いので、続けていればよかったなぁとも思います。

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今日はここまで! 明日公開予定の〈後篇〉では、一足先に劇場アニメを鑑賞した乙野さんのアツい感想や、登場人物の名前に込められた想いなどを大公開。原作ファンの皆さまはもちろん、映画から『僕愛』『君愛』を楽しむ予定の方も必読の内容です。ご期待ください!

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