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【12月11日(月)開催】『福翁夢中伝』記念講演  荒俣宏・鹿島茂トークイベント開催のご案内@慶應義塾大学三田キャンパス北館ホール

早川書房では12月5日に荒俣宏『福翁夢中伝』を刊行します。博覧強記の著者が描く、近代日本の立役者・福澤諭吉評伝小説の決定版です。
これを記念して、著者である荒俣宏さんと、長年日本でフランス文学の研究や文芸評論に携わってこられた鹿島茂さんを登壇者としてお招きし、下記の日程で『福翁夢中伝』刊行記念講演を開催いたします。

本講演は慶應義塾大学三田キャンパス北館ホールにて行います。視聴は無料。どなたでもご聴講いただけますので、下記要領をご確認の上、是非ご視聴ください。
【11月28日追記】オンライン配信を決定しました! 記事下部の詳細をご覧ください。

『福翁夢中伝』上巻書影

【登壇者紹介】

荒俣宏(あらまた・ひろし)

1947年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、日魯漁業(現マルハニチロ)に入社。コンピュータプログラマーとしてサラリーマン生活を送るかたわら、紀田順一郎氏らとともに雑誌「幻想と怪奇」を発行、編集。英米幻想文学の翻訳・評論と神秘学研究を続ける。1970年、『征服王コナン』(早川書房刊)で翻訳家デビュー。1987年、小説デビュー作『帝都物語』で第八回日本SF大賞を受賞。1989年、『世界大博物図鑑第2巻・魚類』でサントリー学芸賞受賞。近年は京都国際マンガミュージアム館長も務める。
おもな著作に『世界幻想作家事典』『世界大博物図鑑』『荒俣宏コレクション』『アラマタ図像館』『妖怪少年の日々 アラマタ自伝』ほか多数。

鹿島茂(かしま・しげる)

フランス文学者。明治大学名誉教授。専門は19世紀フランス文学。
1949年、横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学大学院人文科学研究科博士課程単位習得満期退学。
共立女子大学文芸学部教授。明治大学国際日本学部教授を歴任。『馬車が買いたい!──19世紀パリ・イマジネール』でサントリー学芸賞(文学・歴史部門)、『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、『職業別パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞を受賞するなど数多くの受賞歴がある。膨大な古書コレクションを有し、東京都港区に書斎スタジオ「NOEMA images STUDIO」を開設。2022年から神田神保町すずらん通りに共同書店「Passage by All Reviews」を開く。『書評家人生』(青土社)、『思考の技術論』(平凡社)、『日本が生んだ偉大なる経営イノベーター 小林一三』(中央公論新社)、『フランス史』(講談社)などがある。『渋沢栄一』(文藝春秋)、『渋沢栄一「青淵論叢」 道徳経済合一説』(講談社)など渋沢栄一に関連する著作も多数。

【概要】

開催日時 2023年12月11日(月)19時00分~20時15分(予定)
場  所 慶應義塾大学三田キャンパス北ホール&オンライン
聴  講   無料。
募集人数 200名
共  催 公益財団法人早川清文学振興財団、株式会社早川書房、慶應義塾大学

オンラインでのご視聴は以下のURLよりご覧ください。
※オンライン配信の視聴にはインターネット回線及び、You Tube LIVEを再生できるPC、スマートフォン等の機器が必要です。

【ご応募方法】

葉書をお送りいただくか、以下メールフォームにてお申込み下さい。
葉書でお送りいただく場合は郵便番号・住所・氏名・年齢(※任意)を明記いただきますよう、お願いいたします。
応募者多数の場合には抽選とし、当選者の発表は聴講券の発送をもってかえさせていただきます。

【宛先】

1.葉書の場合
〒101-0046 東京都千代田区神田多町2-2 早川書房「『福翁夢中伝』刊行記念講演会」係

2.メールフォームの場合
以下のフォームよりお申し込みください。

【締切】

葉書は11月26日消印有効。メールフォームは11月27日18時受信分まで有効とします。

お申込延長しました! 以降は先着順でお承りいたします。

【注意事項】

・会場までの交通費、宿泊費等は参加者自己負担でお願いいたします。また、オンラインでのご視聴についても、視聴に際して発生する電気代、通信料、パケット代などは視聴者の負担となります。
・葉書、メールいずれの場合でも、お一人様一通のご応募に限ります。
・抽選の途中経過、結果等に対するお問い合わせにはお答えできません。ご了承下さい。
・お送りいただいた情報は、当イベントの聴講券発送以外の用途には一切使用いたしません。
・本イベントは、テレビ放送、ネット動画配信、書籍化、DVD化などさまざまな可能性がございます。収録、及びその後の展開について、肖像権など、一切の権利主張をなされぬようお願いいたします。
・本イベントの録音、録画、スクリーンショットはご遠慮下さい。プレス関係者を除き、場内での写真撮影も固くお断りいたします。
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【書籍『福翁夢中伝』のご紹介】

あらすじ

明治三十一年、『福翁自伝』を著した福澤諭吉は脳溢血で倒れたのち、奇跡的に回復した。
死から舞い戻った諭吉は、自分の人生をこう回顧する。
短いようで長い己の人生、それはまるで過ぎれば消え去ってしまう夢の中の出来事ではないか――、と。
そう考えた諭吉は、社交クラブ「交詢社」の一隅で、速記者の矢野由次郎を相手に、最後の著作『福翁夢中伝』を語り始める……。
咸臨丸での渡米、慶應義塾の創設、「経済」「演説」「版権」といった新たな日本語の発明、不偏不党の新聞『時事新報』の創刊といった功績の裏側や、勝海舟・濱口梧陵・小泉信吉・川上音二郎・北里柴三郎・福澤桃介ら、時代の傑物との交流――。
激動の幕末から明治維新を経て、日本国民の独立自尊を促し、この国の進むべき道を指し示した諭吉の人生とは……。
近代日本の父・福澤諭吉の生涯を、現代の知の巨人・荒俣宏が膨大な資料を渉猟して著した、畢生の大作にして著者最後の小説。

書誌情報

タイトル:福翁夢中伝 上・下
著者:荒俣宏
定価:各1980円(税込)
四六判上製