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『侍女の物語』のその先を描いた傑作『誓願』、ついに文庫化! マーガレット・アトウッド、鴻巣友季子訳、9月5日発売

現代ディストピア小説の代表作『侍女の物語』の”その先”を描いた傑作『誓願』がついに文庫になります。

本書『誓願』は、カナダの作家、マーガレット・アトウッドによって2019年に発表され、英語圏最高の文学賞ブッカー賞を受賞しました。そして、2020年、鴻巣友季子さんの翻訳で早川書房より単行本として刊行されました。

本書は、30年以上にわたって読みつがれる名作『侍女の物語』の「続篇」ですが、ひとつの独立した物語としても読むことができます。単行本刊行時には、「『誓願』から読んで『侍女の物語』に行った」という方もいたほど。

文庫化に際し、翻訳の鴻巣さんによるあとがき、英文学者の小川公代さんによる解説もアップデートされています。紙・電子書籍を2023年9月5日より発売。この機会にぜひご覧ください!

誓願
マーガレット・アトウッド、鴻巣友季子訳
ハヤカワepi文庫、2023年9月5日発売

◆あらすじ
過酷な男尊女卑政策をとる独裁国家ギレアデ。
その司令官の娘アグネスは、よき妻となるための教えに従いつつ、違和感も覚えていた。
隣国の高校生デイジーは平和に暮らすある日、両親を殺され、やがて危険な任務に身を投じていく。
ギレアデの中枢では、指導者のリディア小母が秘かな賭けに出ていた。
まるで異なる3人の女性がいま、手を組み、国家の闇に挑む。
『侍女の物語』の15年後を描いた、ブッカー賞受賞作。

 マーガレット・アトウッド

Margaret Atwood (C)Luis Mora

小説、詩、批評、児童書などさまざまな分野で精力的に活躍するカナダを代表する作家。1939年カナダ、オタワ生まれ。『昏き目の暗殺者』、『オリクスとクレイク』(以上早川書房刊)、『キャッツ・アイ』、『またの名をグレイス』等の著作がある。1985年発表の『侍女の物語』(早川書房刊)は、米国のトランプ政権発足(2017年)前後に再び注目され、〈侍女〉は女性への抑圧に対抗するシンボルとなった。2017年、同作はドラマ化され、エミー賞を主要5部門はじめ全8部門で受賞した。2019年、同作の続篇となる本書『誓願』を発表し、著者2度目となるブッカー賞に輝く。これまでにアーサー・C・クラーク賞、フランツ・カフカ賞など数々の賞を受賞。2019年にはその文学活動によってコンパニオンズ・オブ・オナー勲章を受けている。カナダ、トロント在住。

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