
パンデミックを阻止せよ! エボラ出血熱と人類の壮絶な戦いを描いた世界350万部の名作ノンフィクション『ホット・ゾーン』
株式会社早川書房は5月22日(金)、リチャード・プレストン『ホット・ゾーンーーエボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々』(高見浩訳、ハヤカワ・ノンフィクション文庫、本体1060円+税)を緊急刊行しました。
コロナ禍が社会を覆うなか、米ニューヨーク・タイムズ紙の「7 Essential Books About Pandemics」に選出、中国でもカミュ『ペスト』などともに売上が急増するなど、世界中でいま最も熱烈に読まれているノンフィクション作品です。
致死率90%、感染者は目・鼻・口・肛門あらゆる穴から出血し「崩壊」する――そんな殺人ウイルスが、首都近郊に突然現れたら?
いまの私たちには、その恐怖をありありと想像することができます。さらに怖ろしいことに、これは「if」ではなく、1989年のアメリカで現実に起きた出来事なのです。
そのすべてを克明に描いたのが、リチャード・プレストンの『ホット・ゾーン』。科学的な視座と小説のようにスリリングな筆致を合わせ持つ本書はスティーブン・キングやアーサー・C・クラークをはじめとする名だたる作家陣が絶賛、30を超える言語に翻訳され世界350万部超の大ベストセラーとなりました。
日本でも旧版が累計64万部を超え、多くの読者に愛されてきた作品です。今回の文庫化にも大きな反響を頂いています。
素晴らしいニュース!
— 渡辺由佳里 YukariWatanabe (@YukariWatanabe) April 23, 2020
これ、ぞっとしたけれど、科学者がすばらしくかっこいいので、その点で中高生とかにもお薦めしたい良書です。 https://t.co/HrIkPiKjLx
「ホット・ゾーン」が早川書房さんから文庫で出ると聞いて、本棚から発掘。ウチにあるのは、飛鳥新社さんの新装版、1995年11月30日の第1刷。名作。導入部が怖いです。 pic.twitter.com/2JLraE0cOD
— Rey.Hori (@reyhori) April 23, 2020
読んでいない方はぜひぜひ。傑作です。 https://t.co/cia7Pfb642
— 東 えりか (@erkazm) April 22, 2020
どこか復刊しないかなと思ってた。2014年のエボラ出血熱発生時に飛鳥新社が復刊、2015年に小学館文庫に入ったみたいだけど📚早川さん目ざとい👍
— 鴻巣友季子(クッツェー『イエスの学校時代』) (@yukikonosu) April 22, 2020
カミュ『ペスト』サラマーゴ『白の闇』プレストン『ホット・ゾーン』と文庫で読めるようになったので、デフォーの『ペストの記憶』もどこかお願いします。 https://t.co/ws9zh2NJF4
ハヤカワ、やはり機を見るに敏だな。ホットゾーンは中学のときに読んで、3日くらい世を憂いて暗い気分になった名作ノンフィクションですよ。「俺が怖がったり悩んで解決する問題じゃない」と気付くのに3日かかった。
— Azrail (@S_the_Azrail) April 22, 2020
カミュのペストと合わせてまた再読したいですな、ホット・ゾーン。最凶ウイルス制圧に奮闘する人々の息詰まる攻防がほんとね…映画か?ってくらい迫力あるんですよ。読んだ後暫くは、あんな死に方だけはしたくねえ…頼むから変異とかすんなよ、と思ったくらいじわじわと怖さが続く。
— トオル (@darkmoon999) April 22, 2020
文庫化されていなかったのか!発売されたら再読しよう。
— joy_k (@keisk3) April 22, 2020
90年代ってフレディマーキュリーの死やエボラ出血熱発生という出来事が起こったり、ホットゾーン、アウトブレイク、バイオハザードの発売と、ウイルスを身近に知る機会が沢山あったんだなぁと改めて思う。 https://t.co/3Xl4gc8ILE
リチャード・プレストンのルポ「ホット・ゾーン」はあれ、みんな読んどいたほうがいいし、学生のうちに読んどいたほうがいいわ。あれ読んでたおかげで、「人類が太刀打ちできないウイルスはあるし、それが人類に牙を剝いてないのは、単なる幸運か偶然でしかない」って最初から知識としてあるしね。
— 福島の人(外道)ω (@fukushimanohito) April 7, 2020
ホット・ゾーンはこう言うとなんだけどエボラウイルスのバカみたいにヤバい致死率と最前線の奮闘、予想外のトラブル、ささやかな油断からの結末などTHIS IS ページー・ターナーなのでノンフィクション読んだことない人にもおすすめですね。スティーブン・キングが「怖い」って言ったらしいです。
— 食べました (@yawarakaaomame) April 22, 2020
もうひとつ。本文庫版の巻末には、新型コロナウイルスが蔓延したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の内情を明かした医師・岩田健太郎氏(神戸大学教授)による書き下ろし解説を収録しています。アフリカでエボラ治療に携わった自らの経験をふまえて本書をいま読むべき理由を語ったもので、人類とコロナの戦いに関する重要な示唆を含んでいます。
リチャード・プレストン『ホット・ゾーン』はハヤカワ・ノンフィクション文庫より5月22日(金)に発売。時代を超える名作を、ぜひお読みください。
■内容紹介
1989年、米国の首都ワシントン近郊にあるサルの検疫所をエボラ・ウイルスが襲った。致死率90%、人間の脳や内臓を溶かし「崩壊」にいたらしめるエボラ出血熱のパンデミックを阻止すべく、ユーサムリッド(米陸軍伝染病医学研究所)の科学者たちが立ち上がる。感染と隣り合わせの極限状況で、彼らは何を思い、どのように戦ったのか? 未曾有のウイルス禍と制圧作戦の全貌を描いた、世界的ベストセラー。
■著者紹介
リチャード・プレストン(Richard Preston)
ジャーナリスト、作家。1954年、マサチューセッツ州生まれ。プリンストン大学で英文学の博士号を取得。1985年より、≪ニューヨーカー≫誌のライターとして活躍する。1994年に発表した本書『ホット・ゾーン』は、30以上の言語に翻訳され世界的ベストセラーとなった。2019年にはリドリー・スコットらの製作総指揮のもとテレビドラマ化され、日本でも放送されている。その他のノンフィクションに『ビッグ・アイ』『世界一高い木』など、小説作品に『コブラの眼』『夢のボート』、マイクル・クライトンの未完の遺稿を書き継いだスリラー『マイクロワールド』(ハヤカワ文庫NV)などがある。
■訳者略歴
高見浩(たかみ・ひろし)
1941年、東京生まれ。出版社勤務を経て翻訳家に。訳書にヘミングウェイ『日はまた昇る』『移動祝祭日』、ハリス『ハンニバル』など多数。著書に『ヘミングウェイの源流を求めて』がある。