「めがねのプリンセスがいないのはなぜ?」9歳の少女の手紙に世界が共感! 絵本『ローズ姫と黄金のめがね』ができるまで
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「めがねのプリンセスがいないのはなぜ?」9歳の少女の手紙に世界が共感! 絵本『ローズ姫と黄金のめがね』ができるまで

早川書房はめがねユーザーを応援する絵本、『ローズ姫と黄金のメガネ』を10月5日に発売します。

ローズ姫と黄金のめがね書影

 文 ロウリー・ムーア/絵 ナタリー・オーウェン/訳 中井はるの

●あらすじ

そのむかし、ある国に、ローズというプリンセスがいました。
今日はローズのお誕生日。プレゼントに新しいめがねをもらいました。
でも、うれしくありません。
ローズはめがねをかけていたら本物のプリンセスになれないと思っているのです。
そんなとき、ローズのもとにふしぎな手紙が届きました。
手紙には、手がかりを探して旅をすれば悩みの答えが見つかると書いてあります。
”雪だるま”や”ガラスのくつ”といった手がかりにみちびかれ、ローズは冒険の旅に出ました。
はたしてローズは本物のプリンセスになれるのでしょうか?

●絵本ができるまでにも、もうひとつのドラマが

本書の著者 ロウリー・ムーアは、絵本刊行時11歳でした。
彼女はどんな思いでこの絵本を作ったのでしょう? 絵本を刊行するに至った理由は?
『ローズ姫と黄金のめがね』完成までにはドラマチックなストーリーがありました。

「ローズ姫の物語だけでなく、この本ができるまでの物語も、日本の読者に届けたい!」
著者の熱い思いと絵本の出版経緯を伝えるべく、早川書房編集部は日本語翻訳版『ローズ姫と黄金のめがね』の巻末に、ロウリーさんがイギリスで絵本を刊行するまでの物語を収録することにしました。

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今回は10月5日の発売に先駆け、書籍の巻末に掲載した誕生秘話をnoteにてお届けいたします。

●『ローズ姫と黄金のめがね』ができるまで

イラスト=hara

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この本の作者、ロウリーはイギリスに住む女の子です。
ロウリーは小さいころから目が悪く、めがねをかけています。
めがねをかける子はたくさんいます。
日本の場合、小学生の10人にひとりはめがねが必要だといわれています。※
(※出典 学校保健統計調査)


ロウリーは、小さいころからアニメ映画の美しいプリンセスが大好きでした。
髪が長いプリンセス、物知りなプリンセス、歌が上手なプリンセス、子どものプリンセス……
映画にはいろんなプリンセスが登場します。
でも、めがねをかけたプリンセスはいません。
「めがねをかけた私は、プリンセスのように美しくないのかも」
おさないロウリーは不安になりました。

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9歳になったロウリーは、思い切った行動をおこします。
映画スタジオにこんな手紙を書いたのです。
「めがねをしたキャラクターはわき役ばかりで不公平におもいます。
わたしのようにかなしむ子がいなくなるよう、めがねのプリンセスを作ってください」

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ロウリーのお母さんが、この手紙をインターネットにアップすると、大きな話題になり、ロウリーと同じ気持ちでいる子どもたちがたくさんいることがわかりました。
テレビやラジオ、新聞、ニュースサイト……
さまざまなメディアがロウリーをとりあげました。

たくさんの人がロウリーを応援しました。
イラストレーターのナタリーもそのひとりです。
めがねのプリンセスの物語を考えているというロウリーに、ナタリーは声をかけました。
「めがねのプリンセスがいないなら、いっしょに作ってしまいましょう!」

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ふたりは絵本をつくることにしました。
ロウリーが物語を考えて、ナタリーが絵を描きます。

そんなある日、ロウリーに招待状が届きました。
ゆいしょある宮殿で、めがねの大切さを考えるイベントが開かれるのです。
差出人はウェセックス伯爵夫人ソフィー妃。
イギリスの本物のプリンセスです。

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ロウリーはソフィー妃とめがねのすばらしさについて語りあいました。

ロウリーとナタリーが絵本を作りはじめてから1年半。
ようやく絵本が完成しました。
「めがねをかけたあなたは美しい」
そんねメッセ―ジがこめられた『ローズ姫と黄金のめがね』は、
多くの子どもに勇気をあたえました。

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めがねをコンプレックスに思うロウリーはもういません。
本当の美しさに気づいたロウリーは、めがねのすばらしさや、一歩ふみだすことの大切さを世界じゅうの人に伝えています。

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『ローズ姫と黄金のめがね』は、10月5日に全国の書店、ネット書店で発売します。

hara
日本の漫画家・イラストレーター。

幼い頃に、プリンセスの物語に自分と似た外見の女の子がいないことに違和感を覚えた経験がある。
めがねをかけた子どもたちの悩みを軽くしたいという『ローズ姫と黄金のめがね』の趣旨に共感し、「この本ができるまで」(絵本の出版経緯を日本の読者に伝えるための日本限定コンテンツ)のイラストを担当した。

中学生の頃のダイエットをきっかけに摂食障害を患うが、社会人の頃に『プラスサイズファッション』『ボディポジティブ』という考え方に出会い、徐々に回復。現在はプラスサイズファッションのイラストや、自身の体験をもとにエッセイ漫画の制作などを通じ、活動を行なっている。

webサイト https://haraatsume.tumblr.com/


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