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秋の夜長を読み通せ! 早川書房2019~2020ミステリ総ざらいPart2

雨が降ろうとパンダが降ろうと読書に支障はありません。読みましょう読みましょう。

ステイホーム読書の秋に、早川書房が誇る上質なミステリはいかが?
2019年11月から今月発売の新刊まで、この1年間で刊行された作品を担当編集者のコメントと共に一挙ご紹介いたします。

Part2では、2020年5月から2020年9月までの刊行(予定)作品をご紹介いたします。2020年4月以前の作品はPart1をご覧ください!

2020年5月

果てしなき輝きの果てに

『果てしなき輝きの果てに』
リズ・ムーア/竹内要江訳
ポケミス 本体価格2,200円+税

パトロール警官のミッキーは消えた妹の行方と、薬物中毒の若い女性を狙った連続殺人を追う――アメリカの今を映した社会派小説であり、組織の汚職を扱った警察小説であり、クリスティーのような伏線の施されてたミステリであり、そしてなにより壮大な家族小説でもある、いくつも読みどころのある奥深い物語をどうぞ!



アンドロメダ上下

『アンドロメダ病原体─変異─ 上・下』
マイクル・クライトン、ダニエル・H・ウィルソン/酒井昭伸訳
単行本 本体価格各1,800円+税

謎のアンドロメダ因子による人類絶滅の危機から50年。新たな驚異が出現し、科学者チームはその謎を解くためアマゾン奥地へ調査に向かう! 『ジュラシックパーク』を生んだクライトンの出世作を、気鋭の著者が発展昇華した公式続篇!



2020年6月

博士を殺した数式

『博士を殺した数式』
ノヴァ・ジェイコブズ/高里ひろ訳
ミステリ文庫 本体価格1,180円+税

クリスマスの電飾で感電死した天才数学者。遺された数式の意味とは?
謎解きの主人公は、天才博士の孫娘でありながらも理系が苦手な書店主。数学テーマが不安な方にもオススメです。



パーキングエリア

『パーキングエリア』
テイラー・アダムズ/東野さやか訳
ミステリ文庫 本体価格1,080円+税

大吹雪の夜、女子大生が偶然立ち寄ったパーキングエリア。そこで待ち受ける、電波なし、武器なし、出口なしの極限状態でのノンストップ・サスペンス!
真夏日が続くこれからの季節、ヒンヤリするにはぴったりの1冊です。



念入りに殺された男

『念入りに殺された男』
エルザ・マルポ/加藤かおり訳
ポケミス 本体価格1,700円+税

「うっかり殺人」「#ていねいなころし」などTwitterでパワーワードが生まれています。ゴンクール賞作家を殺しちゃった……! という衝撃の幕開けから260ページ、ノンストップで突き進むフレンチ・ノワール。


2020年7月

神と罌粟

『神と罌粟』
ティム・ベイカー/鈴木恵訳NV文庫 
本体価格1,420円+税

残虐な連続強姦殺人事件の捜査にあたる刑事は、事件解決のため、女性労働者の地位向上をめざす組合の活動家に協力をあおぐが、ふたりに魔の手が迫る。メキシコを舞台にしたクライム・サスペンス。



もう終わりにしよう

『もう終わりにしよう。』
イアン・リード/坂本あおい訳
ミステリ文庫 本体価格920円+税

関係がこじれ始めたカップルに起こる悲劇を描いた、”孤独”がもたらす心理に迫るサイコスリラー。
「全編不穏な空気」とSNSのタイムラインをざわつかせている本作は、9月にNetflixでの映画公開が決定。いまから原作を読んで、映像化に備えましょう!



特捜部Q_アサドの祈り

『特捜部Q─アサドの祈り─』
ユッシ・エーズラ・オールスン/吉田奈保子訳
ポケミス 本体価格2,200円+税

キプロスの浜辺に、難民とおぼしき老女の遺体が打ち上げられた。彼女の写真を見たアサドは慟哭する――。一方、Qには若い男から殺人予告の電話がかかってきた。シリーズ激動の第八弾!



スパイはいまも謀略の地に

『スパイはいまも謀略の地に』
ジョン・ル・カレ/加賀山卓朗訳
単行本 本体価格2,300円+税

御年88歳のスパイ小説界における生ける伝説が、今のイギリスを舞台に、中年スパイの悲哀と誇りを描きます。Brexitやトランプの話も登場し、ロシアとのスパイらしい壮絶な闘いがあり、さらにはブロマンス要素も満載というサービスぶり。読んで損なしの最新傑作です。



2020年8月

ハンターキラー上下

『ハンターキラー 最後の任務 上・下』
ジョージ・ウォーレス、ドン・キース/山中朝晶訳
NV文庫 本体価格920円+税

老朽化した原子力潜水艦の艦長ジョナサン・ワード中佐を待っていたのは、思いもかけぬ任務だった。コロンビアの巨大麻薬組織の殲滅を命じられたのだ! 『ハンターキラー 潜航せよ』の前史にあたるシリーズ第1作。



死亡通知書_暗黒者

『死亡通知書 暗黒者』
周浩輝/稲村文吾訳
ポケミス 本体価格1,800円+税

遊戯のごとく予告殺人を繰り返す劇場型シリアルキラーVS中国警察の精鋭たち。裏の裏をかく死闘の行方は? そして18年前の爆殺事件との関連とは――? どんでん返しの連続! これが華文ミステリ界のブロック・バスターだ! 超ド級警察小説シリーズ、ついに上陸。




三分間の空隙

『三分間の空隙 上・下』
アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム/ヘレンハルメ美穂訳
ミステリ文庫 本体価格1,160円+税

麻薬ゲリラに潜入中の捜査員が窮地に立たされる。起死回生の鍵を握るのはグレーンス警部――あの北欧ミステリの歴史的名作『三秒間の死角』に連なる〈グレーンス警部〉シリーズ最高傑作にして、物語のスケールも史上最大! 犯罪小説の金字塔『熊と踊れ』をも凌ぐ興奮と感動、絶対にお読み逃しなく!
※2020年8月20日発売



2020年9月

『老いた男』
トマス・ペリー/渡辺義久訳
NV文庫 予価1,220円

かつて北アフリカでの工作に従事したものの、トラブルの末アメリカの金を持ち逃げし、行方をくらませていた男。妻に先立たれ、老境を迎えた彼は犬とともに静かな生活を送っていたが……。絶妙に「ずらした」ストーリーテリングが魅力なベテラン作家による、アクション・クライム・ノヴェル!


『ストーンサークルの殺人』
M・V・クレイヴン/東野さやか訳
ミステリ文庫 予価1,180円

カンブリア州のストーンサークルで連続する焼殺事件。なぜ被害者の体には、停職中の警官ワシントン・ポーの名前が刻まれていたのか? 次々に浮かび上がる謎、謎、謎とツイストに満ちた展開でページをめくる手が止まらない、イギリス最高峰の英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー受賞作。


『ブラック・ハンター』
ジャン゠クリストフ・グランジェ/平岡敦訳
ポケミス 予価2,060円

『クリムゾン・リバー』続篇登場! 久々に現場に復帰したニエマンス警視は、新たな相棒とともに、ドイツの富豪一族の跡取りが惨殺された事件を捜査する。その一族には謎の暗い影がつきまとっていて……。


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