2月25日（月）発売のSFマガジン4月号は、ベスト・オブ・ベスト特集。年刊ムック『SFが読みたい！』の2018年ベストSFランキング上位作家陣による、書き下ろし・訳し下ろし作品のほか、旬の読み切りを集めました。コミックや長篇の冒頭掲載を含めて、その総数なんと16篇！　もちろん連載や書評、コラムもいつもどおり充実のラインナップでお届けします。

●特集読切

「サーペント」飛浩隆

楽器人間の調査のため、トロムボノクは惑星クルーガを訪れる。『零號琴』前日譚。

「戦車の中」郝景芳／立原透耶訳

破壊された村にやってきた俺と〝雪怪〟は、ある小型機械車と出会うが……。

「書夢回想」円城塔

紙の書籍が配置された書店へ行こう。その美しくも切ない記憶とともに、わたしは。

《オーシャンクロニクル・シリーズ》中篇
「銀翼とプレアシスタント（抄）」上田早夕里

支援ＡＩの力をかりて海上保安庁の航空士を続ける土岐田和穂は、馴染みのバーを訪れた。

「アトモスフェラ・インコグニタ」ニール・スティーヴンスン／日暮雅通訳

エベレストの2倍以上、高さ2万メートル。不動産業者に持ちかけられた宇宙タワーとは。

「無重力的新世界」高島雄哉

芸術の「新しさ」とは何だろう。宇宙に飛び出した女社長と、11人のアーティスト。

「大進化どうぶつデスゲーム」草野原々

人類史の命運は、十八人の女子高生に託された――草野原々初の長篇ＳＦ、冒頭掲載！

「野生のエルヴィスを追って」石川宗生

わたしたちは何も知らない、ロックンロールを生んだ神様のこと……本物の彼らのことを。

「一〇〇〇億の物語」樋口恭介

人類が体を捨て、情報構造体となった遠未来。量子サーバの中で、わたしたちは出会った。

●読切

「たのしい超監視社会」柞刈湯葉

ピッグ・ブラザーをやっつけろ！　パラダイスになったパノプティコンへ――ようこそ!!

「折り紙食堂　エッシャーのフランベ」三方行成

打ちひしがれたあなたにも、まだ作れるものがある――新鋭がお届けする奇想掌編篇。

「ミサイルマン」片瀬二郎

ある年度末、ひとりの外国人労働者が姿をくらませた――ブラックな現代社会の物語。

「半身の魚」
「必殺！」
「二つ折りの恋文が」
草上仁

アイデアＳＦの名手・草上仁のショートショートを一挙３篇掲載！

●読切コミック

「と、ある日の怪物の内」宮崎夏次系

剣うならない、魔法さくれつしない、でもなんてファンタジック!?

●連載

「小角の城　第52回」夢枕獏

梵天王の大坂城侵入騒ぎの翌日、佐助は沙月とともに大坂の街を歩いていた。

「幻視百景　第19回」酉島伝法

奇妙な構造を抱えた寄港地が待ち続けるものは、海からの船舶なのか、それとも

ＳＦマガジン4月号
2月25日（月）発売