【試し読み】全世界、熱狂! 話題作『フォース・ウィング―第四騎竜団の戦姫―』冒頭公開(その1)【絶賛発売中】
レベッカ・ヤロス『フォース・ウィング―第四騎竜団の戦姫―』(上・下)は、全世界で話題のロマンタジー。読者投稿型書評サイトGoodreadsでは、130万人が★5.0をつけたすごい作品です。その冒頭部分を第3章まで試し読みとして公開いたします。この記事では第1章の前半を公開します。
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軍事大学の竜騎手たちが熾烈な競争に明け暮れる残酷な世界を舞台に、息もつかせず繰り広げられる冒険ファンタジイ『フォース・ウィング』には、戦争、戦闘、素手の格闘、致死的な状況、流血、激しい暴力、大怪我、死、毒の投与、露骨な表現や性行為などの場面が含まれている。こうした要素に敏感な読者はよく注意したうえ、覚悟を決めてバスギアス軍事大学に足を踏み入れることをお勧めする……
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以下の文章はバスギアス軍事大学書記官科主事ジェシニア・ネイルワートにより、ナヴァール語から現代語へ忠実に書き直されたものである。すべての事象は真実であり、斃れた人々の勇気を讃えるために名が残されている。その魂が死の神マレクにゆだねられんことを。
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第1章
徴兵日はいつでも、もっとも死に近い。ひょっとすると、だから今朝の日の出がとりわけ美しいのだろうか──人生最後の日になるかもしれないと知っているから。
わたしは重たいキャンバス地のリュックサックの紐をきつく締め、家と呼ぶ石の要塞の広い階段をとぼとぼと上っていった。ソレンゲイル司令官の執務室へ続く石の廊下にたどりつくころには、疲れて胸が苦しくなり、肺が焼けつくようだった。6カ月間きびしい身体訓練を受けた結果がこれだ──15キロの荷物を背負い、なんとか6階分の階段をあがる能力。
もうへとへとだ。
門の外では20歳の若者が何千人も、自分の選んだ兵科に入隊しようと待機している。ナヴァール王国でいちばん頭も体も優秀な若者たちだ。そのうち数百人は、生まれたときから騎手科のために準備してきた。選ばれし者のひとりとなる可能性のために。わたしはきっかり6カ月だ。
階段の上の広い廊下に並ぶ無表情な衛兵たちは、通りすぎても目を合わせようとしなかったけれど、別にめずらしいことでもない。それに、わたしにとっては無視されるのがいちばんましだ。
バスギアス軍事大学は親切なことで知られているわけじゃない……そう、誰に対しても。たとえわたしたちのように母親が司令官という場合でもだ。
治療師だろうと書記官だろうと歩兵だろうと騎手だろうと、ナヴァールの軍人はすべて、この無慈悲な壁の内部で3年以上にわたる訓練を受け、苛烈な侵略を試みるポロミエル王国のグリフォン騎手団から山岳地帯の国境を防衛する武器へと鍛えあげられる。ここでは弱者は生き残れない。とくに騎手科では。竜たちが確実にそうさせるからだ。
「あの子を死なせるつもりなの!」聞き慣れた声が執務室の厚い木の扉から響いてきて、わたしは息をのんだ。この司令官に向かって大声を出すような愚か者は大陸にひとりしかいないけれど、その女性は東方騎竜団とともに国境にいるはずだ。(ミラがきてる)
執務室からくぐもった応答があり、わたしは扉の把手に手をのばした。
「あの子じゃひとたまりもないでしょ」ミラが叫んでいるなか、重い扉を強引にひらくと、リュックの重みが前に動いて、もう少しで倒れそうになった。(もう)
司令官が机の奥で毒づき、わたしは深紅の布張りをした長椅子の背をつかんで体勢を整えた。
「いいかげんにして、母さん、この子は自分のリュックも扱えないのに」脇に駆けつけてきたミラがぴしゃりと言った。
「大丈夫だから!」悔しさに頬がほてり、むりやり姿勢を立て直す。戻ってきて5分しかたっていないのに、姉はもうわたしを助けようとしているのだ。(それは助ける必要があるからでしょ、ばか)
こんなことは望んでいない。こんなくだらない騎手科なんていっさいかかわりたくない。自殺願望があるわけでもないのに。バスギアス大学の入学試験に落ちて、大多数の徴集兵と一緒にそのまま軍隊に入っていたほうがましだった。でも、自分のリュックサックぐらい扱えるし、扱ってみせる。
「ああ、ヴァイオレット」力強い両手が肩を支えてくれ、心配そうな茶色い瞳がこちらを見おろした。
「お帰り、ミラ」口の端に笑みが浮かんだ。ここへきたのがさよならを言うためだとしても、わたしは数年ぶりに姉を見て、ただうれしかった。
視線がやわらぎ、肩をつかんだ手が抱きしめようとするかのように動いたものの、ミラは一歩さがってふりかえり、わたしの隣に立って母と向かい合った。「こんなことさせられない」
「すでに決まった」母は肩をすくめた。その動きで、ぴったり仕立てられた黒い軍服の線が上下した。
わたしは鼻で笑った。猶予が与えられるかもしれないという望みはあきらめるしかない。そもそも、無慈悲さで名を成した女性の慈悲なんて、予想どころか期待すらすべきではなかった。
「だったら取り消して」ミラは憤った。「この子はこれまでずっと書記官になるために訓練を受けてきたんだから。騎手になるために育てられたわけじゃないよ」
「さて、この子は間違いなくおまえではない、そうだろう、ソレンゲイル中尉?」母は塵ひとつない机の表面に両手をつき、やや体重を預けて立ちあがった。目を細めて値踏みするようにわたしたちを見つめるまなざしは、机の太い脚に彫り込まれた竜の目つきによく似ていた。心を読むという禁じられた力がなくとも、その双眸になにが映っているかは正確にわかった。
26歳のミラは、この母親を若くした姿そのものだ。長身で、長年の格技経験や、何百時間も竜の背で過ごして鍛えられた強靭な筋肉を誇っている。輝くばかりに健康な肌、戦闘のため母と同じ形に短く刈り込んだ金茶色の髪。でも、外見よりも、母と同じ傲慢さ、自分は空に属しているというゆるぎない確信がそなわっていた。根っからの騎手なのだ。
わたしとは正反対だった。非難がましく首をふっている様子からすると、母も同意見らしい。わたしは小柄すぎ、華奢すぎた。わずかな曲線は筋肉であるべきだし、この裏切り者の体はあきれるほど脆弱だ。
母が近づいてきた。壁にとりつけた台で魔法光がゆらめき、ぴかぴかの黒い軍靴にきらりと反射した。わたしの長い三つ編みの先端をとりあげ、ふんと鼻で笑って離す。褐色の房は肩のすぐ上で温かな色味を失い、鋼めいた金属的な銀色へと薄れていた。「白っぽい肌、白っぽい目、白っぽい髪」あの目で見られると、骨の髄まで自信が吸いとられてしまう。「まるで、あの熱病がおまえの強さとともに色も奪ってしまったようだ」母の瞳の奥に悲嘆がひらめき、眉間に皺が寄った。「おまえをあの書庫に置いておくなとあの人に言ったのに」
わたしがおなかにいたとき母を殺しかけた病気を呪う発言はこれが最初ではなかった。母が教官、父が書記官としてここバスギアス大学に配属されて以来、父の手でわたしの第二の家となった文書館についての不満もだ。
「わたしは書庫が大好きなの」と反論する。父の心臓がついに止まってから1年以上たっても、まだこの巨大な要塞の中で家と思えるのは──まだ父の存在を感じられるのは、文書館だけだった。
「書記官の娘らしい口ぶりだ」母が静かに言ったとき、父が生きていたころ存在していた女性がうかがえた。もっと寛大でもっとやさしかった……少なくとも家族に対しては。
「書記官の娘だもの」背中が悲鳴をあげていたので、リュックを肩からするりと床に落とし、自室を出てからはじめて、思い切り息を吸い込んだ。
母がまばたきすると、寛大な女性は消え、司令官だけが残った。「おまえは騎手の娘で、20歳だ。そして今日は徴兵日。個人指導が終わるまでは許したが、去年の春伝えたとおり、私の子のひとりが書記官科に入学するのを見ているつもりはない、ヴァイオレット」
「書記官が騎手よりずっと格下だから?」わたしはぶつぶつ言った。騎手が一般社会でも軍隊でも最上位の存在だと重々承知してはいる。絆を結んだ竜たちが気晴らしに人を焼くこともその理由の一端だ。
「そうだ!」母のいつもの冷静さが崩れた。「もしおまえが今日書記官科へのトンネルへ入るような真似をするなら、この手でそのばかげた三つ編みをひっこぬき、橋の上に突き出してやる」
胃がひっくり返った。
「父さんはこんなこと望まないよ!」ミラが首筋まで紅潮させて反論した。
「おまえの父のことは大切に思っていたが、あの人は死んだ」天気予報でも伝えるような口調だった。「そうなったいまではさほど望むものもなさそうだが」
わたしは息を吸い込んだけれど、口を閉じたままでいた。言い争ったところでなんの得にもならない。前にもわたしの言うことなんてこれっぽっちも耳を貸さなかったし、今日だってなにも変わらない。
「ヴァイオレットを騎手科に送るなんて、死刑宣告と同じじゃない」ミラは議論をあきらめていないらしい。姉は決して母に言い返すのをあきらめないし、くやしいのは、母がいつでもそれでミラに敬意を表していることだ。絶対にダブルスタンダードだろう。「この子じゃ力が足りないよ、母さん! 今年になってもう腕の骨を折ってるし、1週間おきにどこかの関節をくじいてるし、背が低すぎて、戦闘でこの子を生かしておけるほど大きな竜になんて乗れないし」
「あのねえ、ミラ?」まったく、頭に、くる。ぐっとこぶしを固めると、手のひらに爪が食い込んだ。自分が生き残る見込みがごくわずかだと承知しているのと、姉に力不足を蒸し返されるのは別問題だ。「わたしが弱いって言ってるの?」
「そうじゃなくて」ミラは手を握りしめてきた。「ただ……華奢なだけ」
「それじゃ変わらないよ」竜は華奢な女と絆を結んだりしない。焼き払うだけだ。
「なるほど、その子は小柄だ」母はわたしを上から下までながめまわし、ゆったりしたクリーム色のチュニックとベルト、ズボンをじっくりと観察した。死ぬかもしれない未来のために今朝選んだものだ。
わたしは鼻を鳴らした。「これってみんなでわたしの欠点を聞く時間なの?」
「それが欠点だと言ったことはない」母は姉のほうを向いた。「ミラ。ヴァイオレットは午前中だけで、おまえがまる1週間で経験する以上の苦痛に対処している。私の子の中に騎手科で生き残る力のある者がいるとすれば、この子だ」
眉があがるのがわかった。すごく褒め言葉らしく聞こえるけれど、母に関しては、確信があったためしがない。
「徴兵日に何人対象者が死んだ、母さん? 40? 50? もうひとり子どもを埋葬したくてたまらないってこと?」ミラがいきりたった。
わたしは身をすくめた。母が騎竜アムシルを通じてふるう力、嵐を使う験の力のおかげで、室内の温度が急にさがったからだ。
兄を思い出すと胸が締めつけられた。5年前、兄が騎竜ともども南部で起きたティレンドールの反乱で戦死して以来、誰もあえてブレナンやその竜の名を口にしたことはない。母はわたしを大目に見てくれるし、ミラを尊重しているけれど、ブレナンのことは心からかわいがっていた。
父もだ。父の胸痛はブレナンの死の直後から始まった。
母は口を引き結び、報復を約束する目つきでミラをにらみつけた。
姉はごくりと唾をのんだけれど、にらみあいに屈しなかった。
「母さん」わたしは言いはじめた。「ミラは別に──」
「退出せよ、中尉」母の言葉が凍てつくような室内にふんわりと湯気を浮かべた。「許可なく部隊から離れたと私に報告される前に」
ミラは姿勢を正し、一度うなずいた。軍人らしく正確にまわれ右をすると、それ以上ひとことも発することなく扉へ向かい、行きがけに小さなリュックサックをつかんで出ていった。
母とわたしがふたりきりになるのは数カ月ぶりだった。
目が合い、母が深く息を吸うと室温があがった。「入学試験において、おまえは速さと敏捷性で上から4分の1に入った。うまくやれるだろう。ソレンゲイルの者はみなうまくやる」指の裏でわたしの頬に触れたけれど、やっと皮膚をかすめる程度だった。「なんと父親に似ていることか」そうささやいてから、咳払いして何歩かさがる。
思うに、軍隊では感情をあらわにすると褒めてもらえないのだろう。
「これから3年はおまえをわが子と認めることができなくなる」母は机のへりに腰をおろして言った。「バスギアス全体の司令官として、はるかに上官になるからだ」
「わかってる」どうせいまでも、かろうじて認めてもらっている程度だと思えば、たいして気にすることでもない。
「また、私の娘だからというだけで特別な待遇を受けることはいっさいない。それどころか、誰もがいっそうおまえに狙いをつけ、実力を示させようとするだろう」母は片方の眉をあげた。
「百も承知だから」母の命令を受けてから数カ月、ずっとギルステッド少佐と訓練していてよかった。
母は嘆息し、むりやり笑顔を浮かべた。「では、〝試煉〟のさいに谷で会うことになるだろう、対象者。もっとも、日没までには騎手候補生になっているだろうが」
(あるいは死ぬか)
どちらもそうは言わなかった。
「幸運を祈る、対象者ソレンゲイル」母は机の奥に戻り、退出をうながした。
「ありがとうございます、司令官」わたしはリュックを背負い、執務室から出ていった。衛兵が背後で扉を閉じた。
「あの人、完全にいかれてる」廊下の中央にいたミラが、配置された衛兵ふたりのちょうど真ん中から声をかけてきた。
「それ、母さんに報告されるよ」
「この連中だってとっくに知ってるでしょ」ミラは食いしばった歯のあいだから吐き出した。「行こう。対象者全員の集合時刻まで1時間しかないよ。ここに飛んできたとき、門の外で何千人も待ってるのが見えた」姉は歩き出し、石の階段をおりて廊下を抜けると、わたしの部屋まで先導していった。
というか……わたしの部屋だったところだ。
留守にしていた30分間で私物は全部荷造りされ、いまはその箱が隅に積み重ねてある。硬材の床まで心が沈み込んだ。母はわたしの全人生を箱につめさせたのだ。
「あの人がおそろしく有能なのは認める」ミラはぼやいてから、こちらを向いた。あからさまに値踏みするまなざしがわたしをなでる。「説得してやめさせられたらよかったんだけど。あんたは絶対、騎手科には向いてない」
「そう言われてるよね」わたしは片眉をあげてみせた。「何度も」
「ごめん」姉はたじろぐと、床にしゃがみこんで自分のリュックの中身を空けた。
「なにしてるの?」
「ブレナンが私にしてくれたこと」姉の静かな声を聞くと、哀しみに喉がつまった。「あんた、剣は使えるの?」
わたしはかぶりをふった。「重すぎる。でも、短剣はかなり速く使えるけど」ほんとうはものすごく速い。稲妻並みだ。力で足りない部分は速度で補っている。
「そうだろうと思った。よかった。さあ、リュックをおろしてその最低なブーツを脱いで」持ち込んだ品物をよりわけ、新しいブーツと黒い軍服をよこす。「これを身につけて」
「このリュックのなにがいけないの?」と訊いたものの、ともかくリュックサックを下に置く。姉はすぐさまその口をあけ、わたしが注意深くつめたものをなにもかもひっぱりだした。「ミラ! 一晩中かかったのに!」
「あんまりつめこみすぎだし、そのブーツは死の罠だから。そんなつるつるの靴底じゃ、橋からたちまちすべりおちるよ。もしものときに備えて、あんたのためにゴム底の騎手用軍靴を作らせておいたの。で、いまはね、かわいいヴァイオレット、そのもしものときってわけ」本が宙を舞いはじめ、箱のそばに着地した。
「ちょっと、わたしが持っていけるのは運べるものだけで、そこにあるのはみんなほしいの!」わたしは姉にほうりなげられないうちに次の本にとびつき、どうにかお気に入りの陰鬱な寓話集を救うことに成功した。
「そのために死んでもかまわないの?」ミラはまなざしをきつくしてたずねた。
「運べるから!」なにもかも間違ってる。わたしは本に人生を捧げることになっていたのだ。リュックサックを軽くするために隅っこにほうりだす予定なんてなかった。
「ううん。無理だね。あんたの体重はせいぜいこのリュックの3倍、橋はだいたい幅45センチ、地上60メートル。しかも、さっき私が見たときには、雨雲が近づいてきてたよ。橋がちょっとすべりやすくなったからって、雨による延期なんてしてくれないからね。落ちる。死ぬよ。さあ、私の言うことを聞く? それとも、あしたの朝の点呼のとき、死んだ対象者に加わるつもり?」目の前の騎手には姉の痕跡すらなかった。抜け目なく狡猾で、少しばかり非情な人物。試煉で自分の竜から与えられた傷痕ひとつしか残さず、3年間生きのびたのだ。「あんたはそうなるだけだよ。新たな墓石、石に焦げついたもうひとつの名前にね。本を捨てなさい」
「これは父さんがくれたんだもの」わたしはつぶやき、胸にその本を抱き込んだ。魔法の誘惑を警告する物語を集めただけの子どもっぽい本かもしれない。竜を悪者扱いさえしているけれど、わたしに残されているのはこれだけなのだ。
ミラは溜息をついた。「それ、闇を操る害虫どもと、そいつらのワイヴァーンについての民話を集めた古い本? もう千回も読んでるんじゃないの?」
「もっとかも」わたしは認めた。「それと、害虫じゃなくてベニンだから」
「父さんと父さんの寓話か」とミラ。「とにかく、絆を結んだ騎手でもないのに、魔力を媒介しようなんて思わないでよ。あと、赤い目の怪物がベッドの下に隠れてることなんてないし、あんたを二本脚の竜でさらっていって暗黒軍団に仲間入りさせることもないから」リュックサックからわたしがつめた最後の本を回収し、こちらによこす。「本を捨てなさい。父さんはあんたを助けてくれない。努力はしてくれたけどね。私もやってみた。決めて、ヴァイオレット。書記官として死ぬ? それとも騎手として生きる?」
わたしは腕にかかえた2冊の本を見おろし、選択した。「ミラってほんとに面倒くさいんだから」寓話集は隅に置いたものの、もう1冊の分厚い本は手の中に残したまま、姉と向かい合う。
「面倒くさくても、あんたを生かしておくつもりなの。その本はなんの本?」ミラは挑発した。
「人を殺すための本」それを姉に返す。
ミラの顔にゆっくりと笑みが広がった。「なるほどね。その本はとっておいてもいいよ。さて、私がこのごちゃごちゃの残りを整理してるあいだに着替えて」頭上高く鐘が鳴り響いた。あと45分。
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つづきはこちら
・【試し読み】全世界、熱狂! 話題作『フォース・ウィング―第四騎竜団の戦姫―』冒頭公開(その2)【絶賛発売中】
こちらの『フォース・ウィング―第四騎竜団の戦姫―』の記事もご覧ください。
・Vol.1 全世界が熱狂する"ロマンタジー"日本上陸!
・Vol.2 ロマンタジーの時代が来る! 発売前から大反響
・Vol.3 これがロマンタジーだ!
・Vol4 各国で絶賛! 桁違いの人気ぶり
・Vol.5 TikTokerが熱弁!
・Vol.6 感情爆発part 1
・Vol.7 感情爆発part 2
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