2020年春、イタリア、ローマ発。26ヶ国で緊急出版が決定した『コロナの時代の僕ら』4月25日邦訳刊行
早川書房では、イタリアのベストセラー小説家パオロ・ジョルダーノによるエッセイ、『コロナの時代の僕ら』を4月25日に発売します。
感染爆発の予兆があらわれ始めた、2月末から3月初旬のイタリア。自らを隔離状態におき、物理学の博士号を持つ小説家が書き始めたエッセイは、世界初の「コロナ文学」と呼べる作品へと結実していきました。
本国での刊行より2週間足らずで、すでに26ヶ国での緊急出版が決定。私たち日本人にとっては、1ヶ月後の未来からのメッセージともいえる内容になっています。
パニックに陥ってしまわないために、僕らは何を知っているべきで、理性的なあり方は、どこにあるのだろう。
社会を、文化を、命を失わないために、僕らに本当に求められているものは何なのだろう。
そして、この大いなる災いに直面して、僕らの文学には、何ができるのだろう。
今まさに迫っている危機を乗り越えるためだけでなく、コロナウイルス後の世界における道しるべとなるであろう本書。
日本語版には、後日談となる著者あとがきが特別に追補されることが決定しています。
内容紹介
2020年2月から3月のイタリア、ローマ。200万部のベストセラーと物理学博士号をもつ小説家、パオロ・ジョルダーノにもたらされた空白は、1冊の傑作を生みだした。生まれもった科学的な姿勢と、全世界的な抑圧の中の静かな情熱が綾をなす、私たちがこれから生きなくてはならない、コロナウイルス時代の文学。
著訳者紹介
パオロ・ジョルダーノ
©︎Daniel Mordzinski
小説家。1982年、トリノ生まれ。トリノ大学大学院博士課程修了。専攻は素粒子物理学。2008年、デビュー長篇となる『素数たちの孤独』は、人口6000万人のイタリアでは異例の200万部超のセールスを記録。同国最高峰のストレーガ賞、カンピエッロ文学賞新人賞など、数々の文学賞を受賞した。
飯田亮介
翻訳者。1974年生、日本大学国際関係学部国際文化学科中国文化コース卒、中国雲南省雲南民族学院中文コース履修、イタリア・ペルージャ外国人大学イタリア語コース履修。訳書にジョルダーノ『素数たちの孤独』『兵士たちの肉体』、フェッランテ『リラとわたし』『新しい名字』など「ナポリの物語」シリーズ等。同シリーズにて、日本翻訳大賞にノミネート中。
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