『火星夜想曲』『サイバラバード・デイズ』で知られる英国SF界の巨匠、イアン・マクドナルドの待望の新刊『時ありて』が刊行されました！

古書ディーラーのエメット・リーが、閉店する書店の在庫の山から偶然手にした詩集『時ありて』。凝った造本の古ぼけた詩集には、一枚の手紙が挟まれ、エジプトで書かれたと思われるその手紙には、第二次大戦下を生きた二人の男、トムとベンの人生の破片（かけら）が刻まれていた。エメットはその手紙に隠された謎を追ううちに、二人の男の人生の迷宮を彷徨うことになる……。
英国SF界きっての技巧派として知られるマクドナルドが、歴史の襞（ひだ）に取り込まれた男たちの人生を綴った傑作です。

帯文を寄せてくださったのは飛浩隆さん。情熱的で美しい本作の魅力が伝わります。

本作のキーとなるのは詩集『時ありて』。カバーを外すと、その『時ありて』の造本を模した表紙が姿をあらわします。

デザイン担当の川名潤さん入魂の装幀を、ぜひともご確認ください！

また、帯裏には翻訳を担当した下楠昌哉さんによる、「紙の本をこよなく愛するみなさんへ」（「訳者あとがき」より抜粋）が掲載されています。紙の本を偏愛するみなさま、ぜひご一読ください。

マクドナルド『時ありて』は本日11/16（水）発売！