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野良犬たちを救うために執筆。著者の野良犬救助活動。『ジャングルの極限レースを走った犬 アーサー』(発売中)特集5

第1回 第2回 第3回 第4回

ジャングルに暮らす野良犬が、アドベンチャーレーサーのミカエル・リンドノードさんに出会いました。ミカエルさんからミートボールをもらった犬は、彼に懐き、どこまでもついていきます。やがてアーサーという名前をつけてもらい、ミカエルさんたちのチームに仲間入りしました。ついにアーサーはミカエルさんたちの尽力で、スウェーデンで暮らすことになりました。

ミカエルさんは、アーサーとの出会いによって大きく変わりました。

それまで犬と暮らすなんて考えていなかった人が、最愛の家族となる犬に出会ったことがまず一つ。

もう一つの変化は、アーサーを通して、たくさんの野良犬がとても悲惨な日々を送っていると知ったことで訪れました。

アーサーはエクアドルの野良犬のうちの1匹です。首都のキトには17万匹の野良犬がいるといわれます。人間に飼われていたものの、とつぜん捨てられ、街中でゴミを漁るしかない犬たち。足蹴にされ、棒で叩かれている犬たちがいます。

そんなアーサーの友達を救うことを、ミカエルさんたちはめざしています。

もともとはアーサーを保護するために設立した「アーサー基金」を通して、エクアドルの野良犬が置かれた状況を改善するために働きかけています(詳細は本書「エピローグ」にて)。

本書は、できるだけ多くの野良犬たちを救うための呼びかけのメッセージでもあります。一人でも多くのかたに、本書のメッセージが届きますように――。

アーサー基金はこちらからご覧いただけます(英語・スペイン語)。アーサー基金:http://arthurfoundation.org/

 以下は、編集部による試訳です。

***

アーサー基金は、エクアドルの野良犬が置かれた現実を変え、暴力と虐待から守るための新法案を支援すべく設立しました。ぜひ寄付を!

アーサー基金

いま、行動の時です。

アーサーの生まれた土地であり、[2016年4月の]地震で被災したエクアドルの再建を進める助けが必要です。

私たちは困窮する野良犬を救うための現地チームをつくりました。獣医によるケア、食事と水とともに、地域の犬を守る保護施設を築きます。

基金の長期的な目標は、エクアドルの野良犬が置かれた現実を変えることです。教育と、新しい法律とさまざまなプロジェクトの支援によって、野良犬の幸せをめざして動いています。

野良犬が社会でもっと大切にされ、暴力と虐待から守られる権利を与えられるように働きかけています。

ここには、支援が必要なアーサーの友達がたくさんいます。

私たちの支援活動を支援するために、寄付をお願いします!


ミートボールからすべてがはじまった

エクアドルの野良犬アーサーは、ミカエル・リンドノードが率いるアドベンチャーレース・チームを見つけました。

ジャングルを走るアドベンチャーレース世界選手権エクアドル大会で、アーサーはミートボールをもらうと、チームから決して離れませんでした。

アーサーは深いぬかるみのなかでも、川をわたるカヤックでも、ゴールまでの道のりをずっとついていきました。

アーサーはまるで正規メンバーのように食べ、休み、闘いました。

4人でスタートしたチームが突如5「人」になったのです。

それから、アーサーをスウェーデンに連れて帰るための本当の闘いがはじまりました。

チームが何度も獣医を訪ね、何枚も書類に署名し、何時間もかけた努力はついに報われました。

11月20日、アーサーはスウェーデンの地に降り立ち、世界中から集まった何千何万のファンに歓迎されたのです。

ですが、アーサーはたくさんいる野良犬のうちのたった1匹です。アーサー基金は、ほかのすべての“アーサー”たちを救うために設立されました。野良犬が社会で大切にされ、暴力と虐待から守られる権利を与える法案を支援すべくつくられたものです。

***

この文章は、『ジャングルの極限レースを走った犬 アーサー』(ミカエル・リンドノード/坪野圭介訳)の紹介記事です。本書は早川書房より好評発売中です。

ありがとうございます!今日のおすすめは『わたしを離さないで』です。
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