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SFエンタテインメントの最前線! 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ【第1期】

SFエンタテインメントの最前線をおとどけする叢書《新☆ハヤカワ・SF・シリーズ》これまでの叢書既刊をご紹介します。
*本ページは随時更新いたします。最新情報をお見逃しなく!

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★第1期ラインナップ

○第11回配本 2013年8月
『夢幻諸島から』
The Islanders(2011)
クリストファー・プリースト/古沢嘉通=訳/カバーイラスト:引地渉

時間勾配によって生じる歪みが原因で、精緻な地図の作成が不可能なこの世界は、軍事的緊張状態にある諸国で構成されている「北大陸」と、その主戦場となっている「南大陸」、およびその間のミッドウェー海に点在する島々〈夢幻諸島〉から成っている。最凶最悪の昆虫スライムの発見譚、パントマイマー殺人事件、謎の天才画家の物語……。死と狂気に彩られた〈夢幻諸島〉の島々には、それぞれに美しくも儚い物語があった。語り/騙りの達人プリーストが年来のテーマとしてきた〈夢幻諸島〉ものの集大成的連作集。

○第9・10回配本 2013年4・6月
『オール・クリア 1』『オール・クリア 2』
All Clear(2010)
コニー・ウィリス/大森 望=訳/カバーイラスト:松尾たいこ

2060年から、第二次大戦下のイギリスでの現地調査に送りだされた、オックスフォード大学の史学生三人──アメリカ人記者に扮してドーヴァーをめざしたマイク、ロンドンのデパートの売り子となったポリー、郊外にある領主館でメイドをしていたアイリーンことメロピーは、それぞれが未来に帰還するための降下点が使えなくなっていた。 このままでは、過去に足止めされてしまう。ロンドンで再会した三人は、別の降下点を使うべく、同時代にいるはずの史学生ジェラルドを捜し出そうとするが……前篇『ブラックアウト』とともにヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞したウィリスの大作。

文庫版もあります (上巻下巻)!

○第8回配本 2013年2月
『言語都市』
Embassytown(2011)
チャイナ・ミエヴィル/内田昌之=訳/カバーイラスト:星野勝之

遙かな未来、人類は辺境の惑星アリエカに居留地〈エンバシータウン〉を建設し、謎めいた先住種族と共存を続けてきた。アリエカ人は、口に相当する二つの器官から同時に発話するという特殊な言語構造を持っている。そのため人類は、彼らと意思疎通できる能力を備えた〈大使〉をクローン生成し外交を行っていた。だが、平穏だったアリエカ社会は、ある日を境に大きな変化に見舞われる。新任大使エズ/ラーが赴任、異端の力を持つエズ/ラーの言葉は、あたかも麻薬のようにアリエカ人の間に浸透し、この辺境惑星を動乱の渦に巻き込んでいった……。現代SFの旗手が描く新世代の異星SF。

○第7回配本 2012年12月
『ゴリアテ —ロリスと電磁兵器—』
Goliath(2011)
スコット・ウエスターフェルド/小林美幸=訳/カバーイラスト:Pablo Uchida

オスマン帝国のイスタンブールで、ドイツの野望を打ち砕いた公子アレックと男装の士官候補生デリン。英国海軍の飛行獣リヴァイアサンで東京へ向かっていた彼らは、ロシアのツングースカで驚異の光景を目にする。その状況を引き起こしたという天才科学者ニコラ・テスラは、戦争終結の可能性がある電磁兵器、ゴリアテをニューヨークに建設しているという。なんとしても戦争を終結させたいアレックは、ゴリアテの真価を判断すべくテスラに接近するが……。
はたしてアレックの願いはかなうのか。そしてデリンの、アレックへの密かな想いの行方は? スチームパンク冒険譚三部作、完結。

文庫版もあります!

○第6回配本 2012年10月
『量子怪盗』
The Quantum Thief(2010)
ハンヌ・ライアニエミ/酒井昭伸=訳/カバーイラスト:Kekai Kotaki

遠未来、小惑星群にある〈監獄〉には、ひとりの男の精神が幽閉されていた。男の名は、量子怪盗ジャン・ル・フランブール。かつて太陽系にその名を轟かせた彼も、今は永遠の囚われの身となっていた。そんな彼の監獄にひとりの美少女が現れる。高度な戦闘力を備えた少女ミエリは、脱獄させる見返りとして火星であるものを盗んで欲しい、と告げた。その頃、火星では千年紀長者ウンルー主催のパーティーの準備が進んでいた。怪盗から届いた予告状に対し、気鋭の青年探偵イジドールが呼び出された! 超ハイテク世界の火星で展開されるポストヒューマン時代の怪盗対名探偵の対決。

文庫版もあります!

○第5回配本 2012年8月
『ブラックアウト』
Blackout(2010)
コニー・ウィリス/大森 望=訳/カバーイラスト:松尾たいこ

2060年、オックスフォード大学の史学生三人は、第二次大戦下のイギリスでの現地調査に送りだされた。メロピーは郊外の屋敷のメイドとして疎開児童を観察し、ポリーはデパートの売り子としてロンドン大空襲で灯火管制(ブラックアウト)のもとにある市民生活を体験し、マイクルはアメリカ人記者としてダンケルク撤退における民間人の英雄を探そうとしていた。ところが、現地に到着した三人はそれぞれ思いもよらぬ事態にまきこまれてしまう……続篇『オール・クリア』とともにヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞の三賞を受賞した、人気作家ウィリスの大作。

文庫版もあります (上巻下巻)!

○第4回配本 2012年6月
『ベヒモス —クラーケンと潜水艦—』
Behemoth(2010)
スコット・ウエスターフェルド/小林美幸=訳/カバーイラスト:Pablo Uchida

イギリスなど遺伝子操作を駆使する「ダーウィニスト」と、ドイツら機械工学を発展させた「クランカー」、対立するふたつの勢力はついに世界大戦に突入した。英国海軍が誇る巨大飛行獣リヴァイアサンは、オスマン帝国へ赴く。急速に親ドイツ化しつつあるトルコで、皇帝を説得する任にあたるノラ・バーロウ博士を運ぶためだ。男装の士官候補生デリンは、博士とともにドイツ軍の侵攻を目撃する。一方、亡きオーストリア大公の息子アレックはイスタンブールで逃亡を図るが──デリンとアレック、ふたりの友情が革命の鍵となるスチームパンク冒険譚、激動の第二部。

文庫版もあります!

○第3回配本 2012年4月
『サイバラバード・デイズ』
Cyberabad Days(2009)
イアン・マクドナルド/下楠昌哉・中村仁美=訳/カバーイラスト:Stephen Martiniere

分離戦争まっただなかのインド。サンジーヴの村にも戦火がおよぶ。アニメさながらの巨大ロボットの戦いに、子供も大人も大喝采。ロボット戦士にあこがれて、サンジーヴは都会へと向かうが……「サンジーヴとロボット戦士」、ダンサーのエシャは、レベル二・九という高い知性を持つAIの外交官A・J・ラオに求婚される。怖ろしいまでに魅力的な彼に、エシャはすっかり夢中になるが……。AIと人間との結婚が産みだす悲喜劇を描き、ヒューゴー賞、英国SF協会賞を受賞した「ジンの花嫁」など、猥雑で生命力あふれる近未来のインドを描く連作中短篇7篇を収録。

○第2回配本 2012年2月
『第六ポンプ』
Pump Six and Other Stories(2008)
パオロ・バチガルピ/中原尚哉・金子 浩=訳/カバーイラスト:鈴木康士

化学物質の摂取過剰のため、出生率の低下と痴呆化が進行したニューヨーク。市の下水ポンプ施設の職員である主人公の視点から、あり得べき近未来社会を描いたローカス賞受賞の表題作。石油資源が枯渇し、穀物と筋肉がエネルギー源となっているアメリカを舞台に、『ねじまき少女』と同設定で描くスタージョン記念賞受賞作「カロリーマン」。身体を楽器のフルートのように改変された二人の少女を描く「フルーテッド・ガールズ」ほか、本邦初訳5篇を含む全10篇を収録。ヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞受賞の『ねじまき少女』で一躍SF界の寵児となった著者の第一短篇集。

文庫版もあります!

○第1回配本 2011年12月
『リヴァイアサン —クジラと蒸気機関—』
Leviathan(2009)
スコット・ウエスターフェルド/小林美幸=訳/カバーイラスト:Pablo Uchida

1914年、ヨーロッパではふたつの勢力が拮抗していた。遺伝子操作された動物を基盤とする、英国などの「ダーウィニスト」と、蒸気機関やディーゼル駆動の機械文明を発達させたドイツら「クランカー」。両者の対立は深まり、オーストリア大公夫妻の暗殺につながった……。両親を殺した一派に追われる公子アレックと、空への憧れから男装し英国海軍航空隊に志願した少女デリン。ふたりの運命は、やがて巨大飛行獣リヴァイアサンで邂逅する。奇妙なテクノロジーが彩る第一次大戦下の世界で、少年と少女の成長と絆を描く、ローカス賞受賞の冒険スチームパンク三部作、開幕篇。

文庫版もあります!

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