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「いろんな要素が詰め込まれた、上質なミステリ」「間違いなく、今年読んだ翻訳物でいちばん」『木曜殺人クラブ』の読者モニタ感想ご紹介!

早くも話題となっている今年最注目の英国ミステリ『木曜殺人クラブ』(リチャード・オスマン著)。刊行前に読者モニタをSNSで募集したところ、150人を超える「読みたい!」の声が殺到しました。今回はいただいた読者の方々からの感想をご紹介いたします!

○読者モニタ感想

今回は発売前に原稿を読める機会をいただきありがとうございました。面白すぎて、土日で一気読みしてしまいました!(このペースで読んだのは久しぶり...)間違いなく、今年読んだ翻訳物でいちばんです!! コージーミステリというジャンルは初めて読んだのですが、ユーモアとミステリの掛け合いが絶妙で、とても自分に合っていたので、他にも色々作品を読んでみようと思います。普段重苦しい、猟奇的なシリアルキラーが登場するような作品ばかり読んでいるので、丁度いい息抜きになりました(笑) なんと言っても登場人物のキャラが立ちまくりで、勝手に映像化したらこの人はメリル・ストリープだな、とか脳内キャスティングをしながら読んでいました。こんなにアクティブなお年寄りが本当にいるかどうかはさておき、暇なのをいいことに警察顔負けの捜査をしに老人ホーム施設や外の世界を縦横無尽に駆け回る姿は最高でした。クスッとさせられる箇所が3ページおきくらいに訪れて、読みやすい語り口も相まってページを捲る手が止まりませんでした。(略)これはぜひ続編を読みたい! 密かに期待していたいと思います。――20代読者

大変楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。最も愛するミステリ作家がクリスティーである私としてはとても気になる作品でしたので、いち早く読めるチャンスをいただき、本当にラッキーでした。読み始めはお年寄りたちの微笑ましい活躍ぶりにほっこりしていましたが、読み進むにつれて、誰も彼も一癖ある人物ばかり、誰もが怪しい。人間誰しも闇を抱えて生きていることを考えさせられました。とはいえ、それでもやはり木曜殺人クラブのメンバーは愛すべき魅力的な人たちでした。自分もそろそろ老後が気になる年頃です。クーパーズ・チェイスに住みたいなあ。――50代読者

高齢者施設の入居者たちが主人公ということで、なんとなくほのぼのとした雰囲気を想像していたのですが、全然違いました。それぞれ一癖ある〈木曜殺人クラブ〉の4人が長年培った知識や経験を生かして調査を進めていく姿は、とにかくかっこいい! 話し好きで気のいい老人のふりをして警察から情報を引き出したり、不審な過去のある人物と巧みに渡り合ったり。長く生きてきただけあって人の扱いがうまいなあと感心しどおしです。 かと思えば、パソコンやスマートフォンのたぐいは苦手、最近の歌手は知らないなど、普通の老人らしい一面も。ユーモアあふれる会話も満載で、犯人探しそっちのけで笑いこけてしまうシーンまでありました。 もちろん殺人ミステリとしても秀逸です。徐々に明らかになってくる事実と、次々に浮上する犯人候補。警察とも連携しながら(もはや誰が捜査を主導しているのかわからない)、怪しい人物を追い詰めていく老人たち。気がつけば、一転二転する展開に引きずられるようにページをめくっていました。 笑えるけれどちょっぴり切なさもあって、ドキドキするけれど温かい。いろんな要素が詰め込まれた、上質なミステリでした。――20代読者

○書誌情報



■タイトル:『木曜殺人クラブ』
■著訳者:リチャード・オスマン/羽田詩津子訳 
■本体定価:2310円(税込)
■発売日:2021年9月2日 
■レーベル:ハヤカワ・ポケット・ミステリ

みんなにも読んでほしいですか?

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