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虚構は敗北し、批評は死滅したのか。宇野常寛『2020年代の想像力』反応続々!

6月の創刊から早3カ月。ハヤカワ新書連続刊行第三弾の8月は、宇野常寛『2020年代の想像力』が絶賛発売中です!

『ゼロ年代の想像力』から15年、現実と虚構の関係はどう変化したのか。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』『すずめの戸締まり』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』『怪物』『街とその不確かな壁』『鎌倉殿の13人』など、この時代を代表する30作を題材に、「虚構」の価値はどこにあるのかを問いかける刺激的な一冊となっています。
刊行から3日、早くも読者の方々からは情熱的なご感想がどしどし届いております!

「グッときた」「こんな視点があるのか」


宇野常寛さんご本人による紹介


まだ見ぬ作品は見たくなる、一度見た作品ならもう一度。さまざまな角度から「2020年代の想像力」を発揮した名作に出会い、見直すきっかけとなる本書をお手に取ってただけますと幸いです。
ご感想、お待ちしております!

『2020年代の想像力』序文はここから読めます

序にかえて──「虚構の敗北」について/現実優位の時代/「成功した『テラスハウス』」としての『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』/虚構の敗北と批評の死/(中略)/2つの政治回帰/歴史への態度をめぐって/戦後アニメーションの「2016年問題」/『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』問題再び/虚構と現実を再接続するために

書誌情報

著:宇野常寛
価格 :1,078 円(税込)
ISBN:9784153400115

『2020年代の想像力──文化時評アーカイブス2021―23』【目次】



○序にかえて──「虚構の敗北」について

○本書について

1.『街とその不確かな壁』と「老い」の問題

2.『怪物』と「幸福」の問題

3.『ブラッシュアップライフ』と「平凡」の問題

4.『シン・仮面ライダー』と「人間」の問題

5.『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』と「天才」の問題

6.『グリッドマン ユニバース』と「怪獣」の問題

7.『BLUE GIANT』と「体験」の問題

8.『First Love初恋』と「90年代」の問題

9.『機動戦士ガンダム 水星の魔女』と「箱庭」の問題

10.『THE FIRST SLAM DUNK』と「物語」の問題

11.『エルピス』と「正義」の問題

12.『silent』と「リア充」の問題

13.『鎌倉殿の13人』と「悪」の問題

14.『すずめの戸締まり』と「震災」の問題

15.『仮面ライダーBLACK SUN』と「左翼」の問題

16.『リコリス・リコイル』と「日常系」の問題

17.『初恋の悪魔』と「謎解き」の問題

18.『トップガン マーヴェリック』と「さまよえる男性性」の問題

19.『Gのレコンギスタ』と「老成」の問題 20.『SPY×FAMILY』と「家族」(と少年性)の問題

21.『ゴールデンカムイ』と「生き残ってしまった新選組」の問題

22.『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』と「イデオロギー」の問題

23.『犬王』と「彼岸」の問題

24.『シン・ウルトラマン』と「動機」の問題

25.『タコピーの原罪』と「人生」の問題

26.『カムカムエヴリバディ』と「戦後」の問題

27.『ドライブ・マイ・カー』と「性愛」の問題

28.『スーパーカブ』と「中距離の豊かさ」の問題

29.『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と「更生」の問題

○ボーナストラック:古畑任三郎の最高傑作はなぜSMAPとの対決篇なのか

○初出一覧