現役司祭が紡ぐ、ミス・マープルファン必読のコージーミステリ『殺人は夕礼拝の前に』刊行のお知らせ
早川書房はハヤカワ・ミステリより、2024年9月4日に、リチャード・コールズ『殺人は夕礼拝の前に』(原題:MURDER BEFORE EVENSONG)を刊行いたします。
◆あらすじ
1988年、英国の田舎町チャンプトン。
英国国教会の司祭ダニエル・クレメントは悩んでいた。
教会にトイレを設置するか否かをめぐり、村がまっぷたつに分かれてしまったのだ。
そんななか、夜の教会で事件が起こる。
地主一族ド・フローレス家の関係者が剪定ばさみで喉を掻き切られて殺されたのだ。犯人は村民なのか? 動機は一体?
ダニエルが司祭として遺族や住民に寄り添い、話を聞くうちに、村の歴史と住民の裏の顔、そして事件の全貌が浮き彫りになっていく……。
英国国教会の現役司祭による注目作!
解説:大矢博子
◆みどころ
2023年全英図書賞(British Book Awards)犯罪・スリラー部門にノミネートされた本書。ガーディアン紙では「バーナビー警部シリーズやミス・マープルシリーズの読者に最適」と評された注目作です。
舞台は1988年の英国の田舎町。村人たちはみんな顔見知りで、日々ゴシップに花を咲かせ、カントリーハウスに住まう地主一族が権力を持ち、教会と人々の距離が近い……そんな牧歌的な村で、凄惨な殺人事件が起こります。
死体の第一発見者であるダニエルは、司祭として遺族や住民に寄り添い話を聞くうちに、事件の全貌と知られざる村の歴史に向き合うことに……。
英国国教会の現役司祭である著者によって描かれる司祭の日常は、丁寧かつ説得力があり、「お仕事小説」としての楽しみも味わえます。
聖職者の生活を垣間見つつ、スリリングなフーダニットも楽しめる本作をぜひお楽しみください!
◆著者情報
リチャード・コールズ
1962年生まれ。英国国教会司祭、ラジオパーソナリティー、ミュージシャン、作家。これまでに自伝やノンフィクションなど20冊以上の著書がある。本書『殺人は夕礼拝の前に』は、はじめてのフィクションである。
西谷かおり
東京外国語大学国語学部卒、英米文学翻訳家。訳書に、ディアナ・レイバーン『暗殺者たちに口紅を』がある。
◆書誌情報
タイトル:『殺人は夕礼拝の前に』
著訳者:リチャード・コールズ
訳者:西谷かおり
解説:大矢博子
発売日:2024年9月4日
判型:ポケット版
本体価格:2,600円(+税)
ISBN:978-4-15-002007-1