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話題の新刊『レイン・ドッグズ』読者モニター感想ご紹介第一弾! 「唯一無二のミステリ」「最後の1行までめちゃくちゃ面白かった」「クライムノヴェルと密室ミステリの高度な融合」

レイン・ドッグズ

 ハヤカワ・ミステリ文庫から12月16日発売の刑事〈ショーン・ダフィ〉シリーズ最新刊エイドリアン・マッキンティ『レイン・ドッグズ』(武藤陽生訳)。本日は本作のゲラ先読みキャンペーンに参加された読者モニターの方々から本作へ寄せられたコメントの一部をご紹介します!

読者の方の感想

〔ショーン・ダフィシリーズは一冊ごとにどんどん面白くなってきますが、レイン・ドッグス』もまさに最新作にして最高傑作でした。北アイルランドの社会の軋轢の中でみずからの正義を追いかけるダフィと、凶悪な犯罪者の対決。シリーズで幾度となく繰り返されてきた構図ですが、部下のローソン刑事やクラビーといった心強い仲間たちの支えもあり、今までとは違った白熱した展開でした。それになんといっても密室の謎。ダフィにとっては生涯二度目となる密室殺人を見事にストーリーに取り込み、「どうやって密室を作ったのか」「なぜ密室殺人が起きたのか」という疑問をきわめて合理的に説明づけていく美しさ。マッキンティが本格推理を作劇に活かし、しかも使いこなしているところに感動しました。他にもダフィの私生活における変化などもあり、ドラマとしても大きな動きのあった一冊です。謎解きの妙と警察ドラマの緊迫感が見事に組み合わさった唯一無二のミステリでした〕(20代男性の読者の方より)

〔ショーン・ダフィという生き様に痺れた。申し訳ないことに今作から初めて本シリーズに触れたのだが、これまで読んでこなかった自分に恨み節を言いたくなるほど、魅力的だった。別の言い方をすれば、本作から読み始めても充分楽しめるし、ショーン・ダフィという一人の男にのめりこめる。のめりこみたくなる〕(読者の方より)

かつてこれほど魅力的な語り口の主人公がミステリー界にいただろうか。 北アイルランドの風土、紅茶、ビスケット、音楽そしてお酒。 密室殺人の謎。ショーンは古城の堅牢な壁を突破できるのか。 研ぎ澄まされた感覚、緻密な捜査、粘り強さと勇気で果敢に挑戦していく。 流れるようなストーリー、最後の1行までめちゃくちゃ面白かった。 ショーンにうっとり。素敵〕(60代女性の読者の方より)

〔レイン・ドッグズとても面白かったです。ショーン・ダフィシリーズで読みたい物をすべて読むことができ、その上でシリーズの面白さを更新する傑作でした。 ショーン・ダフィシリーズの魅力は、何といってもその主人公ショーン・ダフィだと思っています。ダフィのタフさ、鋭さ、執念深さ、誇り、情の深さ、狂気。一方で主に女性関係でみられる情けなさやだらしなさ。汗と血と酒と煙草の匂いをまとうハードボイルドな主人公だけど弱さもある。そんなダフィをレイン・ドッグズでさらに好きになりました。 また、アイル・ビー・ゴーンに続く密室物ミステリーとしての面白さも堪能しました。キャリックファーガス城を舞台にした密室殺人事件。事件の真相と犯人にダフィ達と共に辿り着くプロセスを、ミステリーファンとして楽しむことができました。また、ダフィ達がこれまで追ってきた事件が需要な要素として現れるため、もちろん単体としても格別の面白さですが、ファンの方はシリーズを読み返してレイン・ドッグズに臨んで頂きたいです。特にアイル・ビー・ゴーンは必読です。そして今作がシリーズ初読の方は、ぜひ既刊4作に手を伸ばして頂きたいと思いました〕(30代男性の読者の方より)

〔密室の規模が今まで読んだ中で一番大きく、それなのに密室と、その謎解きが成立していることに鳥肌が立ちました。密室を起こした理由も、それ故の事実にショーン・ダフィが気づいた点にも驚いたと同時に納得しました。 事件や重大な出来事による緊張の場面があり、クラビーやローソンを始めとした王立アルスター警察隊の面々とのやり取りも息抜きというか、程よい緩さもあって、止めることなく読み続けられるのも本書、本シリーズの魅力の一つだと思いました〕(20代男性読者の方より)

【書誌情報】

■タイトル:『レイン・ドッグズ
■著訳者:エイドリアン・マッキンティ/武藤陽生訳 
■本体価格:1,520円(税抜)■発売日:2021年12月15日 
■ISBN: 9784151833076 ■レーベル:ハヤカワ・ミステリ文庫
※書影等はAmazonにリンクしています。


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