第172直木賞候補の月村了衛氏の代表作、〈機龍警察〉シリーズを読もう!
第172回直木三十五賞の候補作が発表されました!
本稿では、最新作をミステリマガジンで連載中の月村了衛さんのすごすぎる代表シリーズをご紹介いたします!
月村了衛さんの代表作といえば《機龍警察》シリーズ!
月村了衛さんは、最新型特殊装備“龍機兵"を擁する警視庁特捜部が、警察内部の偏見に抗いつつ、国際情勢のボーダーレス化と共に変容する犯罪に立ち向かう『機龍警察』を2010年に発表し、小説家デビュー。2012年にシリーズ長篇第2作『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞を、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞を受賞。2017年に上梓した第5作『機龍警察 狼眼殺手』は第31回山本周五郎賞候補になるとともに、「ミステリが読みたい! 2018年版」国内篇の1位を獲得するなど、21世紀を代表する大河警察小説が、この《機龍警察》シリーズなのです。
政界と警察、そして世界全体を揺るがす悪夢のごとき現実とフィクションが交差し、まるで現実を先取りしたような予言の書ともいえる本作。特捜部長の沖津、搭乗員の傭兵3名、そして特捜部員たちと、恐るべき〈敵〉と対決は目が離せません。
シリーズのオフィシャルガイドを作成しておりますので、ご参考ください!
長篇6作、短篇集1作がでている本シリーズですが、長篇第7作『機龍警察 漆黒社会』がミステリマガジン2024年11月号から連載が始まりました。いままでさまざま世界の闇を取り上げてきましたが、今回は、姿警部の契約終了が迫るなかで、關(クワン)の凄まじい過去の地獄と、現在の地獄が展開していきます。間違いなく、シリーズ最高傑作の更新です。
ちなみにミステリマガジン2024年11月号では、シリーズ全作品紹介もしています。上記のHP記事と合わせてご参考ください。
まだまだ連載、追いつけますよ!
この機会に月村さんの最注目シリーズのひとつである《機龍警察》シリーズを読んでみてはいかがでしょうか。
月村了衛(つきむら・りょうえ)
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年に『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に本作『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』(以上ハヤカワ文庫JA)で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』(文春文庫)で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』(幻冬舎文庫)で第68回日本推理作家協会賞、2019年に『欺す衆生』(新潮社)で第10回山田風太郎賞を受賞。2017年に上梓したシリーズ長篇第5作『機龍警察 狼眼殺手』(ハヤカワ・ミステリワールド)は、「ミステリが読みたい! 2018年版」国内篇の1位を獲得。2023年『香港警察東京分室』(小学館)が第169回直木賞候補に。そして2024年『虚の伽藍』(新潮社)が第172回直木賞候補になる。