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榎本憲男氏が語る創作の源流と最新刊『サイケデリック・マウンテン』(インタビュー&文 村上貴史)

《巡査長 真行寺弘道》《DASPA 吉良大介》で知られる人気作家・榎本憲男氏の最新作『サイケデリック・マウンテン』が5月23日(火)に発売となります。本欄では、5月25日(木)発売の〈ミステリマガジン〉7月号「迷宮解体新書」の村上貴史氏による著者インタビューを先行掲載いたします。

迷宮解体新書 第134回

榎本氏の最新作
『サイケデリック・マウンテン』
榎本憲男
早川書房

国際的な投資家・鷹栖祐二たかすゆうじを刺殺した容疑者は、かつて渋谷の街でLSDを散布した新興宗教「一真行」の元信者だった。一種のマインドコントロールが疑われ、国家総合安全保障委員会(NCSC)兵器研究開発セクションの井澗紗理奈いたにさりなと、テロ対策セクションの弓削啓史ゆげひろしが調査にあたることになる。2人は、和歌山にある一真行本部の近くに住む心理学者、山咲岳志のもとに向かう。事件の背後に隠された恐るべき謀略とは?

 1959年に和歌山で生まれた彼が、小説家としての実質的なデビューを果たしたのは、2015年のことだった。それまでにも共著やノヴェライズは発表したことがあったが、その頃は、別の領域を中心に活躍していたのだ。
 経歴を簡単に振り返ってみるとしよう。
 大学卒業後、西友に入社。その後は、銀座テアトル西友という映画館の1987年の開館を手掛け、翌年には支配人となる。その後、91年には脚本にも挑戦し、ATG脚本特別奨励賞を受賞。95年にはテアトル新宿の支配人となり、97年に映画プロデューサーとしてもデビューを果たす。さらに脚本家としても2004年にデビューを果たす。つまり、映画館の運営や、映画の脚本・プロデュースなど、映画畑で仕事をしてきたのだ。
 そんな彼が、会社を辞めて独立したのは、2010年のことだった。

解体前夜

 映画を撮る側に回りたい。それが、榎本憲男が会社を辞めた理由だった。それまでも映画業界では、興行、番組編成、製作など、さまざまな仕事に関わってきたが、自分の作品を作ることを模索したのだ。
「一緒に映画会社を作ろうという友人がいて、資金調達を目指していたんですが、ものの見事に失敗しまして」
 2011年の『見えないほどの遠くの空を』を皮切りに、翌年の『何かが壁を越えてくる』、『森のカフェ』(15年)と、自身が監督・脚本を務め、プロデュースも手掛けて映画を世に送り出してきたが、友人からは方向転換の言葉を掛けられた──小説を書いた方がいい、と。
「僕のシナリオの断片などを読んで、そう薦めてきたんです」
 小説を読むのは好きだった。海外作家の小説を中心に、ミステリ系も読みつつ、純文学的なものを好んでいた。
「なので、ハウツー本などを参考にしつつ、小説を書いてみることにしました」
 その頃に、映画の仕事で知り合った小学館の編集者と話す機会があり、書き上げたら読んでもらえることになった。
「その編集者も『小説に向いているのでは』と言ってくれたので」
 結果としてその小説は編集者のお眼鏡に適い、2015年、書籍として刊行された。『エアー2.0』である。
 東京オリンピック開催に向け、新国立競技場の建築が進んでいた頃のこと。その現場で日雇いとして働いていた中谷は、どうみても肉体労働には向いていなさそうなおっさんと知り合った。その出会いをきっかけに、中谷は想像だにしなかった世界へと飛び込むことになる……。
 斬新なビジネスモデルを提示し、停滞が続く日本という国の仕組みを見直す作品で、経済サスペンスとでも呼ぶべきだろうか、既存のジャンルには収まりきらない作品だった。そしてこの持ち込み原稿は、大藪春彦賞の候補となったのである(*1)。
「ストーリーにあまり難渋しなかったのは、映画のプロットが大量に頭の中に入っていたおかげかもしれません。いずれもストーリーを語るという点では同じなので」
 脚本執筆の経験も役に立った。
「映画業界にいた頃、自分に得意技があるわけではないと気付いて、シナリオの勉強を始めたんです。お客さんが入らない日は時間もあったし、勉強にあまりお金も掛からないので。映画の勉強って、カメラや演技指導なんかも大事なんですが、教科書の大半はシナリオメソッドなんです。そういう本を読み、自分で見た映画のストーリーをデータベース化して頭に取り込んでいく(*2)訓練をしたうえで、脚本を書いてみました」
 それが前述のとおり、ATG脚本特別奨励賞を獲得という結果に繋がったのだ。しかしながら、本人としてはシナリオライターではなく、映画監督を目指していた。そしてそれを実現したのだが、最終的には小説家として歩み始めることになった。
「『エアー2.0』の後に中央公論新社の編集の方に声をかけて戴いたんです。警察小説を書いてみないか、と。でも警察小説ってエド・マクベインくらいしか読んだことがなく、少々不安でした」
 それでもなんとか警察関係の資料などを読み込んで仕上げたのが、『巡査長 真行寺弘道』(18年)である。
 警視庁捜査一課の真行寺弘道。53歳。巡査長(正式な階級としては巡査だ)という肩書きも、休みはきっちりと休むという働き方も異質だが、成績はそれなりに上げている。そんな真行寺は、趣味のオーディオ用の真空管を買いに秋葉原を訪れた際、黒木という青年と知り合った。デジタルオーディオに詳しいその青年は、ハッカーを職業としているという……。
 この2人がコンビを組み、警察庁OBの大物議員の殺害に端を発する奥の深い事件に挑む警察小説だ。『エアー2.0』の著者ならではのスケールの大きな発想に支えられたこの作品は、読者の支持を受け、シリーズ化されることとなった。そしてこの『巡査長 真行寺弘道』以降、榎本憲男は作家として安定した活動を続けている。
「年に二冊のペースですね」
 現時点までに、《真行寺弘道》シリーズが5作品、そこからスピンアウトしたDASPA(*3)こと国家防衛安全保障会議の《吉良大介》が2作品、さらに前述の黒木を主人公とした1作品がある。さらに、現役の女子高生であり警視庁の特別捜査官である花比良真理が警察大学校首席卒業生の刑事とコンビを組む《相棒はJK》シリーズが2冊と、映画製作や女優業も手掛ける刑事を主役とする『アクション 捜査一課 刈谷杏奈の事件簿』も刊行されている。
 そんな榎本憲男の最新刊が、『サイケデリック・マウンテン』だ。

主題解体
サイケデリック・マウンテン

「実は、この作品は『エアー2.0』の次に書いたものなんです」
 書き上げて、『エアー2.0』の版元に見せたが、先の編集者は既に退職していて後任者からは色よい返事がもらえず、声をかけてくれた中央公論新社の編集者も、〝まず警察小説を〟との反応で、行き場を失った原稿となっていたそうだ。
「自分でも思い入れが強くて、書けた時は面白く書けたなと思ったんですけど」
 そこで榎本憲男は書評家の三橋暁(『エアー2.0』の文庫解説を担当している)に読んでもらい、そのうえで早川書房を紹介してもらった。
 その際に対応したのは、SF担当の編集者だった。〝SFを書いたので読んでほしい〟との申し入れだったからだ。
「確かにそんなにSFではない(笑)。ただ、警察小説として読まれると怖いなと思って(笑)」
 また別の日本でのこと。
 保守党が政権を奪還し、東アジア一帯の安全保障が厳しさを増していると主張し、世論もこれに同調。その結果、自衛隊は自衛軍と改められた。さらに、日本は武器輸出を解禁し、防衛省の予算も増加する一方である。その防衛省が主導するかたちで「防衛計画会議」の設立が目論まれたが、他の省庁から横槍が入り、最終的には「国家総合安全保障委員会」が発足した。内閣府に設置され、National Comprehensive Security Committeeの頭文字を取ってNCSCと呼ばれている(*4)。各省庁から送り込まれた官僚たちで構成されたその組織で、三十三歳の井澗紗理奈は、厚労省出身として兵器研究開発セクションに所属している。兵士の精神を〝エンジニアリング〟することで戦闘能力の強化を実現する技術を開発すること、それが彼女の役目だった。そんな井澗の友人が、弓削啓史だ。警察庁出身の彼は、テロ対策セクションに所属している。そんな二人が、国際的な投資家である鷹栖祐二が刺殺された事件の謎を深掘りすることとなった……。
「謎の分類法はいくつもあると思うんですが、過去型か未来型かというのもその一つです。過去型とは、例えば誰が犯人かというような、過去に何が起こったのかという謎。未来型というのは、これからどうなるかが謎です。基本的には、過去型の謎がミステリの王道だと思うんですが、僕はそのなかの〝誰が犯人か〟に挑もうという気持ちはあまりないんです。ミステリはこれまでに結構ぶっ飛んだことをやってきましたからね(*5)。ただ、動機の謎は書きたい。そんなときに思いついたのが、本書で書いた謎です。犯人は判明したが動機は不明。犯人自身ですら動機を語れないという謎です」
 井澗と弓削は、刺殺犯がマインドコントロールされているとの疑いを強め、心のロックを解除する専門家である心理学者の山咲岳志に協力を仰ぐことにする。
「この〝心のロックとその解除〟を追求していけば、面白いものが出来上がるのではないか、という感触を得ました」
 そしてその感触通り、この小説はとんでもない方向へと進んでいく。まさに、未来型の謎として展開していくのだ。それが絵空事にならず、現実社会を生きる読者にしっかりと刺さるのが榎本憲男の小説だ。『エアー2.0』しかり、『巡査長 真行寺弘道』しかり、そして本書も。例えば、マインドコントロールという素材を未来型の謎で活かすにあたり、著者はコクーンという装置を生み出した。巨大な繭型の装置に調査対象の人物を入れ、そこに外界から刺激を与え、その反応である脳の動きを可視化して観察できる機能を持つ。
「作品に登場するfMRI(*6)は既に現実に活用されています。大きな繭にするという点だけが、僕のアイディアですね」
 というが、コクーンの形状を考えただけでなく、その位置付けも深く考えた。
「ドイツの若手研究者がfMRIで思想を調べることで法哲学を刷新しようという研究をしているようです。つまり、人間が情報化されていくんです。近代哲学の始祖であるデカルトは物と心を分け、物は理系が、心は文系の専門分野になりました。ですが、理系が進化するにつれ、心の探究にも進出してきているというのが現状で、これは井澗の野心でもあります。その一方で、情報は物なのか心なのかという問いもあり、それを僕は量子力学と重ねてみました。その結果、とんでもないものが出てくるんですけど(笑)」
 本書の第一章で井澗と弓削は、コクーンを駆使しつつ、心理学者の山咲との繋がりも深め、刺殺事件の調査を進めていく。その様子を描く第一章は、本書の四割強を占めるのだが、その後、著者は大胆に視点を切り替える。第二章では、刺殺事件の被害者である鷹栖祐二の視点で、彼の17歳から殺されるまでの人生が語られるのだ。
「視点を変えることについては、怖さもありましたね。ですが、刺殺事件の裏側にある〝真相〟について迫力のある書き方をしたいと考えると、やはり当事者の口から語るべきだと考えたんです。そうではなく、刑事のような第三者が語ったり、手記として出したりするのは迫力不足になると」
 100頁以上を費やして書かれた鷹栖祐二の半生は、それだけで読み応えのある物語となっている。彼の心が形成される様を読み、彼がある着想を得て、それを具体的に育む様を読み、そして気付けば彼にすっかり魅了されているのだ。だからこそ、鷹栖祐二が刺殺される原因となった〝真相〟に説得力を感じてしまう。そしてそこまで知った上で、読者は、クライマックスである第三章に突入することになる。そのクライマックスがまた、斬新だ。NCSCの中間業績報告会が山場となるのである。
「あれの元ネタは『ローマの休日』の記者会見シーンです。あの映画でオードリー・ヘップバーンは、記者会見というパブリックな場で、パブリックな言葉を用いてグレゴリー・ペックに私的なメッセージを伝えましたが、そこから学びました(笑)。僕の場合、映画を見まくっていなかったら、小説は書けなかったと思います」
 中間業績報告会でのプレゼンテーションが、発表者や聴講者にとって、あるいは事件関係者にとってどうクライマックスになるのかは是非とも本書で味わって戴きたいのだが、スリルと衝撃に満ちたものであることは、ここに明記しておこう。ちなみにここで行われるプレゼンテーションは、もちろんのことではあるのだが、井澗と弓削にとっても重要なものとなっている。
「僕は、頭のよい女性に男性が説教されているシーンが好きなんです(笑)。なので、僕の小説では、頭脳明晰な女性と、ちょっとおっちょこちょいな男性がバディを組むことが多い」
 本書の井澗(*7)と弓削もそうだ。そして本書は、2人の恋物語としても読める。
「淡い恋愛小説ですね」

世界解体

 榎本憲男は、人間とは、国とは、あるいは自由とは、といった大きな問いを、エンターテインメントのなかで描いている。
「そこに関心があるんですよね。なので小説で書いています。人の内面を掘り下げていく書き方を、我々が住んでいるこの世界はどうなっているのかという鳥瞰的な視点をセットにして考えています」
 さらに別の二軸も持っている。
「面白くて深いものを書きたい。小説とはとりもなおさず面白いお話であると仰ったのは丸谷才一先生ですが、それに賛成です。その面白い話のなかで、世界とは、人間とは、というものを深く考えていきたい。学者の論文じゃないので、ちょっと乱暴に、大胆に(笑)」
 実際の執筆に際して、榎本憲男は、まずは構成を考える。
「もの凄く細かく〝箱〟を並べるのではなく、冒頭、真ん中、結末を決めます。その流れのなかで、どこがハラハラするかを自分できちんと理解する。そこから先は、書きながら考えていきます」
 小説を書いてみて、シナリオとは違う感覚も味わった。
「シナリオを書いていた頃は"キャラクターが勝手に動き出す"こともなかったし、そんなことが起こるはずもないと思っていました。ですが小説を書いてみると、動き出すんですよね。キャラクターを事細かに書いていくと、憑依してしまうんです」
 日々の創作活動で重視しているのは、朝起きてからの2時間だ。
「この時間は、頭にゴミがたまっていないゴールデンタイム(*8)。この時間に執筆することも、勉強に充てることもあります」
 執筆の合間には、瞑想タイムを設ける。
「『ホモ・デウス』を著したユヴァル・ノア・ハラリさんの本で知った方法で、歩きながら瞑想します。原始仏教の古くから伝わる瞑想法で、足の感覚に集中します。床から足が離れた、足を進めた、床に足が付いた、というように。最低でも1日に1時間、足の裏に圧をかけながら、視界からの刺激が少ない室内を歩きます。これで気持ちが整い、集中力が増すんです」
 副次効果もあった。
「僕はオーディオも趣味なんですが、歩行瞑想を始めてから、機材を変えていないのにもの凄く音がよくなったんです。オーディオ雑誌にそれを書こうとしたら、機材が売れなくなると止められました(笑)」

読者・榎本憲男

 子供の頃の愛読書は、本誌読者を意識して回答するならば、『ハックルベリー・フィンの冒険』だったという。
「いとこに貰った本です。シャーロック・ホームズなどは読まない子供でしたね」
 ルパンも少年探偵団も読まなかった彼が、その後、海外ミステリを読み始めたのは、映画の仕事に就いてからだった。
「エド・マクベインの『キングの身代金』を、黒澤明の『天国と地獄』の原作として手に取りました」
 お薦めの3冊はこちら。
「まずは、ローレンス・ブロックの『倒錯の舞踏』。ブロックは誰かの忘れ物を最初に読んだんです。営業終了後の映画館に『聖なる酒場の挽歌』の文庫本が落ちていて、落とし主が現れないので、暇なときに読み始めたら、面白くてそのまま読んでしまった。それからしばらく経って、脚本家の荒井晴彦さんが「面白いぞ」と薦めてくれたのが『倒錯の舞踏』です。ワゴンセールのビデオを買ったら、そこに殺人現場の映像が──という展開にはハマりました。2冊目のエド・レイシイの『さらばその歩むところに心せよ』は、ハードボイルドですが、ちょっとウエットなところがあって、そこが好きでしたね。僕の記憶が正しければ、文字盤を指す針がミッキーマウスの腕になっている時計が小道具として出てきて、本来ハードボイルドには似つかわしくない、そんなかわいい茶目っ気も、僕の感性と相性がよかった。最後の1冊は、カズオ・イシグロの『日の名残り』。これはミステリではありませんが、〝信用できない語り手〟の技法として非常に鮮烈でした。僕は先に映画を観て、さほど心を動かされなかったのですが、ずいぶん後になって小説を読み直して感動しました」

未来解体

 榎本憲男は、『エアー2.0』の2015年を境に小説に軸足を移した。
「今後も小説中心に創作を続けます」
『サイケデリック・マウンテン』も、求めがあれば、続篇を書くとのこと。
「構想はまだないですが、書くとなれば、登場人物たちはまた動き出すでしょう」
 最新作は、主人公が自分の抱えた宿題を意識して幕を下ろす。作家・榎本憲男が今後解かねばならぬ宿題とはなにか。
「やっぱり小説が上手くなることですね。書き始めて間もないので、まだまだ勉強することがたくさんあります。それには、もっと小説を読まなければならない(*9)。そしてまず解決すべき宿題は──本作が売れて、持ち込み原稿を本にしてくれた早川書房さんから感謝されること(笑)」


【註1】受賞作は須賀しのぶの『革命前夜』。『エアー2.0』以外の候補作は、深緑野分『戦場のコックたち』と本城雅人『トリダシ』という、ハイレベルの争いであった。【註2】知っている映画を何度も繰り返し観ながら、その構成を理解するという学習を行った。【註3】Defense And Security Projects Agencyの略称。【註4】原稿執筆順でいえば、榎本憲男は、DASPAよりも先にNCSCを作り出した。「DASPAの原型です」とのことだ。【註5】「モルグ街の殺人」からしてそうだし、意外な犯人のパターンも多数のバリエーションで書かれていると語る。自分が手を出すべきはそこではないと考えているのだ。【註6】fMRIを用いると、MRIを使って得た脳の情報を活かし、脳の活動状況も可視化できる。【註7】井澗の澗という文字は、10の36乗を示す文字でもある。世界の広大さを象徴する文字としてヒロインに与えたのか。「それは知りませんでした(笑)。和歌山では、よくある名字です」【註8】脳科学者の茂木健一郎の説とのこと。【註9】小説は数を読むのではなく、同じ作品を何度も読んで、メモを取ったり構成図を書いたりするのが好きなのだという。

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