【8/21最新刊発売】大人気<刑事ワシントン・ポー>シリーズの魅力をご紹介!
ハヤカワ・ミステリ文庫の中で、今もっとも売れているシリーズをご存じでしょうか。イギリスの国家犯罪対策庁(NCA)重大犯罪分析課(SCAS)に所属する刑事ワシントン・ポーの活躍を描いた<刑事ワシントン・ポー>シリーズです!
そして、8月21日には本シリーズ待望の最新刊『ボタニストの殺人 上・下』が発売となります。シリーズ5巻目にしてさらにボリュームアップし、ついに上下巻となりました!
「ずっと気になっていたけれど、本シリーズをまだ読んだことがない」というあなたのために、今回はシリーズ既刊の内容をいっきにご紹介します。今からでも遅くはありません。ぜひチェックしてみてください!
シリーズ第1作『ストーンサークルの殺人』
日本で2020年に刊行となった『ストーンサークルの殺人』は、イギリス版FBIとも称される法執行機関、NCA(国家犯罪対策庁)に所属する刑事ワシントン・ポーを主役に据えた〈刑事ワシントン・ポー〉シリーズの第1作です。本書はイギリス・ミステリ界における最大の栄誉、英国推理作家協会賞最優秀長篇賞〈ゴールド・ダガー〉を受賞しており(2019年度)、刊行当時は多くの書評が掲載され話題となりました。
■『ストーンサークルの殺人』あらすじ
イギリス、カンブリア州に点在するストーンサークルで次々と老人の焼死体が発見された。マスコミに「イモレーション・マン」と名付けられた正体不明の犯人は、被害者の遺体を損壊しており、三番目の被害者にはなぜか、不祥事を起こして停職中のNCA(国家犯罪対策庁)の警官「ワシントン・ポー」の名前と「5」と思しき字が刻み付けられていた。ポーを5番目に殺すという殺人予告なのか? 身に覚えのないポーは停職を解かれ、捜査に合流。停職中に部下から上司になってしまったフリン、変わり者の分析官ブラッドショー、親友の同僚リードらと調査に乗り出す。しかし新たに発見された死体はさらなる謎を生み、事件は思いがけない展開へ……。
■『ストーンサークルの殺人』訳者あとがき
シリーズ第2作『ブラックサマーの殺人』
2021年に刊行されたシリーズ第2作『ブラックサマーの殺人』は、冒頭から衝撃的な展開をみせ、傑作『ストーンサークルの殺人』をも凌ぐ強烈なキャラクターの登場・ツイストの連続に「今回もめちゃくちゃ面白い!」との声が相次ぎました。
■『ブラックサマーの殺人』あらすじ
かつて刑事ポーによって一人の男が刑務所送りにされた――カリスマシェフとして名声を誇ったジャレド・キートン。彼は娘のエリザベスを殺した罪に問われたのだ。だが六年後のいま、その娘が生きて姿を現した! キートンは無実なのか? あらゆる証拠が冤罪を示し、ポーは「冤罪を仕立てあげたのではないか」と窮地に立たされる。さらにエリザベスがまたも姿を消し……。最大のピンチのなか、ポーを助けるべく、分析官ティリー・ブラッドショーが立ち上がる! 強烈な展開が読者を驚倒させる、英国ミステリ・シリーズの第2作。
■『ブラックサマーの殺人』冒頭試し読み
シリーズ第3作『キュレーターの殺人』
2022年に刊行されたシリーズ第3作『キュレーターの殺人』は、第1作、第2作で上がり続けたハードルをたやすく飛び越える面白さ。「先が読めたと思うなら、あなたは注意が足りていない……」という著者・クレイヴンさんのコメントがあるとおり、最後の最後の最後までどうなるかわからない衝撃の展開に、思わず「どこまで行くんだワシントン・ポー……!」と唸り声が出るほどです。
■『キュレーターの殺人』あらすじ
クリスマスの英国カンブリア州で、切断された人間の指が次々発見された。プレゼントのマグカップのなか、ミサが行われた教会、そして精肉店の店内で――。現場には「#BSC6」という謎めいた文字列が。三人の犠牲者の身元を明らかにしようと国家犯罪対策庁のワシントン・ポー刑事とステファニー・フリン警部、、ティリー・ブラッドショー分析官らが捜査に乗り出す。だが彼らはまだ知らない。この連続殺人の背後に想像を超える巨悪「キュレーター」が潜んでいることを……。
ポーやティリー、フリンたちが相対する敵の正体とは!? 驚愕必至のシリーズ第3作。
■“ヒデミス!2022”にも選出!
シリーズ第4作『グレイラットの殺人』
2023年に刊行されたシリーズ第4作『グレイラットの殺人』では、サミット開催が迫る英国で、刑事ポーと相棒ティリーが大活躍! 英国推理作家協会賞最優秀スリラー小説賞(スティール・ダガー)を受賞した、シリーズの中でも非常に評価の高い作品です。
■『グレイラットの殺人』あらすじ
貸金庫を襲った強盗団が、身元不明の遺体と鼠の置物を残して姿を消した。3年後、サミット開催が迫るなか要人を搬送するヘリコプター会社の社長が殺される。テロを警戒した政府はポーに事件の捜査を命じるが、MI5の妨害で捜査は遅々として進まない。天才分析官ティリーが発見したデータのおかげで犯人を追いつめたかに見えたが……。二転三転する状況下で「諦めない」ポーが辿り着いた驚愕の真実とは。一気読みすること間違いなし!
■『グレイラットの殺人』冒頭試し読み
シリーズ第5作『ボタニストの殺人 上・下』
そしてついに8月21日にはシリーズ第5作『ボタニストの殺人 上・下』が発売をむかえます!今回も決して期待を裏切らない面白さです★★★★★
ぜひ楽しみにお待ちください!
■あらすじ
生放送のトーク番組で、女性蔑視の持論を展開していた自称ジャーナリストの男性が突然倒れ、搬送先の病院で死亡した。男性は脅迫状を受け取っており、警察は殺人事件として捜査を開始する。そのころ、ポーの元に電話が入り、同僚のドイルが父親を銃で殺害した容疑で逮捕されたという。ポーはロンドンから500キロ離れたノーサンバーランド州にいるドイルの元へ向かうも、下院議員の元に第2の脅迫状が届き、ロンドンに戻って捜査を担当するよう命じられてしまう。生放送中に倒れた男性の死因は毒によるもので、投与された経緯が不明だったため、下院議員は24時間監視態勢で警護されていたが……。一方、ドイルの父親が殺害された時刻には雪が降っていて、現場にはドイルの足跡だけが残されていた。ドイルの殺人事件と毒殺犯の両方を追うポーの前に、密室の謎が立ちふさがる。
■著者情報
M・W・クレイヴン
イギリス・カンブリア州出身の作家。軍隊、保護観察官の職を経て2015年に作家デビュー。2018年に発表した『ストーンサークルの殺人』で、英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールド・ダガーを受賞した。
■書誌情報
●タイトル:『ボタニストの殺人 上・下』
●著訳者:M・W・クレイヴン/東野さやか訳
●定価:各990 円(税込)
●発売日:2024年8月21日
●ISBN: 9784151842559、9784151842566
●レーベル:ハヤカワ・ミステリ文庫