見出し画像

史上最年少でブッカー賞にノミネートされた米国作家のデビュー作! 荒々しい詩情で10代の少女が生きる現実を描き出す『夜の底を歩く』(レイラ・モトリー、井上里訳)2025年1月8日発売

早川書房は、アメリカの作家、レイラ・モトリー『夜の底を歩く』(原題 Nightcrawling、井上里訳)を2025年1月8日に刊行します。

本書は、著者が16歳のときに書きはじめられ、10代のうちに出版。そして世界的に権威のあるイギリスの文学賞ブッカー賞で史上最年少でノミネートされました。

『夜の底を歩く』レイラ・モトリー、井上里訳、
装幀:藤田知子、 装画:ヒロミチイト 、
2025年1月8日発売(紙・電子同時)

◉あらすじ

17歳のキアラは、兄のマーカスと暮らしていた。
父は病死、母は刑務所に入って、いまは更生施設にいた。
自分たちだけで稼がないとならないというのに、
マーカスはラッパーを夢見てばかり。
心配事はまだあった。
同じアパートに住む、ネグレクトを受けている9歳のトレバーだ。
彼らのためにも懸命に職を探すキアラ。だが、雇ってくれる店はなく、
追い詰められた果てに、思わぬことから売春をはじめる。
愛する者を心の支えに続けるが、
やがて街をゆるがす事件に巻き込まれてしまう。
圧倒的な悪意に取り囲まれるなかで、キアラは――


地元警察官による少女の性的虐待事件の報道に触れ、つねに脅威にさらされる“無防備な子ども”の一人として書き上げた、激しく美しい詩情あふれるデビュー作!

◉著者紹介 レイラ・モトリー

Photo(C)Courtesy of the author(禁転載)

Leila Mottley

カリフォルニア州オークランド生まれ。オークランド芸術学校に通い、スミス・カレッジに進学した。幼い頃から小説や詩を書き、16歳のときにオークランド青少年桂冠詩人賞を受賞。同じころに本書『夜の底を歩く』を書きはじめ、2022年に出版すると、作家・批評家から高く評価され、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストに入り、史上最年少でブッカー賞にノミネートされた。さらに、ニューヨーカー、ワシントン・ポスト、タイムといった有力紙誌の年間ベストブックに選出され、21カ国で翻訳が決まっている。2024年に詩集woke up no lightを出版し、2025年に長篇小説The Girls Who Grew Bigを刊行予定。