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年下男性との愛の体験を赤裸々につづり、衝撃を呼んだベストセラー小説『シンプルな情熱』、映画版が7月2日より全国ロードショー

7月2日より、Bunkamuraル・シネマ他全国ロードショーされる映画『シンプルな情熱』。その原作である小説『シンプルな情熱』は、1993年に日本で刊行されると、赤裸々につづられた自伝的な体験や、その著者アニー・エルノーの来日もあって、大きな話題を呼ぶベストセラーとなりました。
長らく手に入りにくい状況にありましたが、映画公開に合わせ、映画ビジュアルをあしらったハヤカワepi文庫を発売しています。たいへんお待たせいたしました!

こちらが、いま店頭にならぶ『シンプルな情熱』の文庫です。主演の二人が目印です。

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シンプルな情熱
アニー・エルノー/堀 茂樹 訳
ハヤカワepi文庫

このカバー(じつは帯)をめくると、初版と同じ音部訓子さんによるイラストのカバーが見られます。早川書房公式サイトはじめ、オンライン書店ではイラスト版の画像が使われていますが、各店よりお届けする書籍は、映画ビジュアルを使用したものです。

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◉あらすじ

「昨年の九月以降わたしは、ある男性を待つこと──彼が電話をかけてくるのを、そして家へ訪ねてくるのを待つこと以外何ひとつしなくなった」
離婚後独身でパリに暮らす女性教師が、妻子ある若い東欧の外交官と不倫の関係に。彼だけのことを思い、逢えばどこでも熱く抱擁する。その情熱はロマンチシズムからはほど遠い、激しく単純で肉体的なものだった。自分自身の体験を赤裸々に語り、大反響を呼んだ、衝撃の問題作。

◉映画情報

映画『シンプルな情熱』公式サイト


◉著者紹介

アニー・エルノー
Annie Ernaux

1940年、フランス北部ノルマンディー地方のリルボンヌ生まれ。5歳頃から18歳までの成長期を、小さなカフェ兼食料品店を営む両親のもと、同じ地方のイヴトーという町で過ごした。ルーアン大学卒業後、結婚して2人の息子をもうけたが、やがて離婚し、パリ近郊の町で独り暮らしをしている。教員資格を持ち長年高校教育に従事してきた彼女が作家としてデビューするのは1974年。以後すべて名門出版社ガリマールから上梓し、父を語った自伝的な第4作『場所』(早川書房刊)で84年度ルノードー賞を受賞。ストレートな文体で描く彼女は、現代フランス文学界で最も注目を集めている女性作家の一人である。

◉訳者略歴

堀茂樹

1952年生、フランス文学者、翻訳家。訳書に、アゴタ・クリストフ『悪童日記』『ふたりの証拠』『第三の嘘』(ハヤカワepi文庫)ほか多数。


『シンプルな情熱』は早川書房より発売中です。


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