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【11月17日発売!】『同志少女よ、敵を撃て』書店員さんのご感想を公開!【第一弾】

とうとう発売となった第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作、逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』

同志少女よ、敵を撃て_帯

刊行前から400名を超える書店員さんにお読みいただき、100名以上の方からご感想をいただきました。そんな熱いコメントの数々をご紹介したいと思います!

すっごい作品がキタ!! 戦争という異常な環境で戦わねばならない少女たちの苦悩、やるせなさ、そして熱い想いがひしひしと伝わります。
狙撃のシーンのリアルさがすごい! 好きなシーンがてんこ盛りです!
(よむよむ坂戸入西店・阿部千鶴子様)
他のことが考えられなくなるくらい凄いものを読んだな、という思いしかない。彼女たち一人ひとりの戦いに参加するまでを、そして戦いから解放されてからをもっともっと読みたかった。それは決して平和で明るいものではなかったに違いないけれど。登場人物たちすべてが魅力的だったし、この後、アレクシエーヴィチの作品や『独ソ戦』を読んで勉強したい、という次につながる読書体験だった。(ジュンク堂書店三宮駅前店・池畑郁子様)
死と隣り合わせの戦闘シーンは息をするのさえも忘れさせる緊迫感。狙撃兵としての成長・仲間たちとの確執と絆。そしてひとつの憎しみは新たな憎しみを生むという因果応報の常。 戦時下での女性への扱い・暴行を知り、「なんのために戦うのか」自問自答するセラフィマ。そして仲間たちが見つけたこたえとは。 命を守ることで敵の命を奪った事実。
ああ、セラフィマ……あなたが戦い悩み苦しみぬいたことを私はきっと忘れないと思う。なんてムネアツな物語なんでしょう!!
(未来屋書店大日店・石坂華月様)
本当のことを言えば殺されてしまう国に生まれ、人間を悪魔にしてしまう戦争という異常な状況下ですべてを失った少女の生き様に心をわしづかみされました。史実をもとに、これほどまでのエンターテイメント作品を生み出した著者の力量に拍手をおくります。
(丸善日本橋店・稲田健司様)
人間を狂気へと導く戦争、犠牲になる女たち、恐怖しかありませんがその恐怖の中で命をかけて戦うセラフィマたちの勇姿が心に刻まれました。
(水嶋書房くずはモール店・井上恵様)
史実に基づいた壮大な展開に対して、闘いとは無縁だった少女が狙撃手になり、生きるために戦い続ける様の心情描写に終始圧倒され続けました。
戦争がこんなにも未来ある子どもたちを変えるものなのかと、改めて平和な時代に感謝と私も精いっぱい生きていこうと思いました。
(くまざわ書店新潟亀田店・今井美樹様)
圧倒的な迫力!まるで自分がその戦場にいるかのような臨場感!
そして、一人の少女セラフィマが強くもあり、弱さを見せながら進んでいく姿にグイグイとひきこまれていく。
そしてすべての戦いが終わったときの人として生きるということの大切さ。
これはまたすごい新人作家が出てきたものだ! と思いました。
(明林堂書店浮之城店・大塚亮一様)
読み始めてすぐに過去の私を蹴り飛ばしたくなりました。なぜ世界史を取ってなかったんだ!!と。
世界史、いや独ソ戦のあたりだけでも勉強していればつま先から頭のてっぺんまで、この世界に浸れるのに……セラフィマの横に立てるのに……そんな公開が思わず生まれるほど世界観が深くて、広くて、読み進めていくと沼のようでした。セラフィマのように立ち止まるわけにはいかない、というように読み進めなければという謎の使命感にかられ、呼吸の仕方を忘れるほどでした。審査員の方々が満点をつけることも納得だし、これがデビュー作とは恐ろしいです。(福岡金文堂姪浜店・大山侑乃様)
ちょっと寝る前に読んでみようと思いページをめくったら、そのまま最後まで読んでしまいました。考えられないような犠牲者をだした独ソ戦で命を懸けて戦う主人公たちの姿は勇ましくもあり、痛ましくもあり、心揺さぶられました。人間がいかに戦争によって変質してしまうのが考えさせられる場面でした。(未来屋書店鎌ケ谷店・風間まどか様)
血と銃声に彩られた物語は、いくつもの死を引きずりながら、戦場を行く。それでも、これは確かにいのちの物語だ。(梅田 蔦屋書店・河出真美様)
少女は何を撃ったのか……。ロシアの農村に育ったセラフィマは突然日常を奪われる。奪ったのはドイツ兵。復讐を誓うセラフィマの前に立ったのは……。
少女が硝煙、血の匂いにまみれ、戦争の過酷な現実に晒されながらも、生き抜く姿は、薄い同情など寄せ付けないほど圧倒的だ。
戦友同志と交わり、死に別れ、上官に脅され、諭され、敵と交錯し、殺し合う。悲劇の中の力強さを浮き出たせる力作。
(明林堂書店南宮崎店・河野邦広様)
国のため、正義のために敵を撃つ少女たちの、ひたすら殺すことに歓喜を感じる殺人機械のような姿と、仲間の存在により人間らしさを取り戻したときの姿、揺れ動く少女たちの心の描き方がすばらしかったです。これがデビュー作だというのが信じられません。
(丸善ヒルズウォーク徳重店・熊谷由佳様)
面白い。この分量ですが夢中になりました。
ファンタジーでも翻訳でもないところにも驚いてもいます。
歴史としての結果は知っていても、彼女たちのラストがどうなるのか目がはなせませんでした。(文信堂長岡店・實山美穂様)
50ページに1回くらいの間隔で放心してしまう程の展開がありなかなか読み進められませんでした。展開がアツすぎて心が追い付きません。極限の心理戦に戦慄してしまう残酷さ、人間が闇に落ちる悲しみ。この地獄には際限がない。その地獄を逞しく生き抜く彼女たち。感動したとか泣けるとかじゃない。そんなの彼女たちに失礼だろ!と、読書中は実際に彼女たちが存在しているような錯覚に陥りました。(ジュンク堂書店秋田店・進藤菜美子様)
戦争で得られたものは彼女たちの望んでいたものだったのだろうか。大切なものを喪った少女たちは銃を担ぎ、スコープを覗いて前を向く。
戦うこと、生き抜くこと、そしてその後も生き続けなければいけないということ、戦争の中で人は人間の部分、女性の部分をどれだけ残し、守れるのだろうか。
この本を読み、体に残る痛みとは別の心に刻み込まれた痛みの方が戦争が終わってなお人を傷つけるのではないかと思った。
彼女たちの痛みが切って揃えられてしまった記録にすり替えられてしまわないよう願いたい。(あおい書店富士店・鈴木裕理様)
ページをめくり始めるとあっという間にその世界へと引き込むその手腕に脱帽。
ラストに近づくにつれ、まだこの世界に浸っていたい、読み終えたくないという一抹の寂しさ。読後、胸に吹き抜ける風の清涼さがなんとも心地よかった。
これは何としても多くの人に読んでほしいと強く願います。 大好きな作品がまた増えてとても嬉しいです。最後に一言。「シスターフッド万歳!!」(八重洲ブックセンター宇都宮パセオ店・髙野典子様)
これは本当にデビュー作なのだろうかと思わずにはいられない、とても熱く、重く、すごい作品でした。戦争を題材にしているので描写には常に暗い部分がありますが、その中にもさわやかな部分もあり、読みだしたら止まりませんでした。
こういう女性たちがいたこと、たくさんの犠牲の上に今の幸せがあるということ、痛感しています。
(未来屋書店名取店・高橋あづさ様)
自分がそこに居るわけでもないのに実体験しているかのような臨場感に鳥肌が立つ。
独ソ戦の過酷さ、その中に送りこまれた女性兵士の悲惨さに繰り返すことのおろかさに怒りを感じる。
戦争体験者、非体験者すべてのひとに読んでほしい。(明林堂書店フジ西宇部店・田中由紀様)
こんなにも切実で重い話なのに、続きが気になってページをめくる手を止められませんでした。すごい小説を読んだ、と脱力してしまう圧倒的読書体験でした。(宮脇書店松本店・月元健伍様)
読了した後はあまりのすばらしさに呆然とし、落ち着いてからは「アガサ・クリスティー賞」は一体何の賞なのだ?!と再確認するところから始まりました。むせ返るような血と肉と、硝煙の匂いとが行間から立ち込めてきて、くらくらしてきました。 過酷さや悲しみに涙したというのに、次の瞬間には彼女達と同じように高揚した気分になり、打ちのめされる圧倒的なリアル。憎しみ、信頼、とまどい…紡がれる美しいシスターフッドに胸を熱くしながら迎えた一文に思わず叫んでしまいました。
 ものすごい作品、作家の誕生を目の当たりにしてしまいました。最高の読書体験です。(未来屋書店有松店・富田晴子様)
読み始めてすぐ、これはタダ者ではないと確信した。
アレクシエーヴィチの「戦争は女の顔をしていない」がなぜ素晴らしいのか? それは「誰も語るものがいなければ消えてしまう物語」を書き留めたからだ。この『同志少女よ、敵を撃て』は小説の形でそれをやってのけている。私たちは彼女たちの声を聴かなければならない。この物語を歴史から「なかったこと」にしないために。そして読んだら、考えなくてはならない。「戦うか死ぬか」しか選べなかった少女たちのために、「そうではない選択肢」がなかったかどうかを。
(TSUTAYAウィングタウン岡崎店・中嶋あかね様)
一切の妥協なしに組み上げられた、緊張感と説得力のある文章。その中で少女たちの関係をいきいきととらえた描写が、より戦争の酷薄さを際立たせる。長い物語であるが、この厚みこそが歴史の厚みであり、この重さこそが命の重さなのだ。(HMV&BOOKS OKINAWA・中目太郎様)
読み終えてからもずっと続くこの興奮を、どんな言葉で表現すればよいのかわかりません。私はこの小説に心を撃ち抜かれ、心の奥の奥から、今まで感じたこともないような感情が溢れ出しました。小説って、こんなにも考えさせ、感情を揺さぶるものなんだと、改めて実感しました。
私自身、歴史にはうといし、もともとそれほど興味のあったテーマでもなかったのですが、読み始めると、一気に引き込まれ、この作品が心の中に入り込んできたように、セラフィマたちと一緒にいました。私は彼女たちの叫びを、声になった叫びも、声にならなかった叫びも受け止めました。
そこには、必ず人がいた。女たちも、男たちも、大人も、子どもも、1人1人の人がいた。そして、今、ここにも必ず人がいる。1人1人が生きている。
大興奮で心が目覚めたような感覚です。読まれてほしい、届けたい、強く願いを込めて届けます。(勝木書店新二の宮店・樋口麻衣様)
物語の面白さの「予感」で眠れなくなったことがありますか。
たったの40ページで、これは何か、すごい物語が始まりそうだという興奮で。
戦争にすべてを奪われてしまった少女が復讐のために銃を手に取る。
彼女は女性でありながら戦場に兵士として立つのです。
そこには明確な正義と悪などもはや存在せず、生きるか死ぬかの二択のみ。
セラフィマは戦います。すべての女性を守るために。
そうだ、同志少女セラフィマよ、敵を撃て!
(TSUTAYA BOOKSTORE ららぽーとEXPOCITY店・丸山理沙様)
すげえ作品でした。今年の新人賞はどこも豊作と聞いてますが、これはダントツの新人作品ではないでしょうか。
セラフィマの成長物語でもあり、戦士として経験を積んで変わっていく描写の巧みさ・細やかさ。
そんな中にも少女らしい描写もきちんと織り込んでおり、深みを持たせた小説でした。
キャラクター造形、ストーリーテリング、どれをとっても完成品で、恐ろしい新人が現れた、と思いました。
「アガサ・クリスティー賞が見出した真の天才作家」でしょう。
(啓文社西条店・三島政幸様)
圧倒されて茫然自失。今でもこの物語に囚われている。 冒頭に描かれる穏やかな日常。それが一変し、凄惨な”戦端”と化すところから、もうあとはノンストップ。恐ろしいほどの集中力で一気に読了。少女たちの闘う理由、そしてこのタイトルが内包する意味が分かるときの衝撃。心震えます。 この作品はより多くの読者に届けたい。それが書店員である私の使命。腕が鳴ります!(六本松 蔦屋書店・峯多美子様)
ひとたびページを開けば銃声の轟が聞こえてきそうな臨場感と緊迫感!
まるで私も戦場にいるようでした。そして戦うことを選んだ少女たちの人間ドラマが深すぎます!
この戦いの結末と少女たちの行く末に一瞬も目が離せません……!!
読後、熱い血潮が体全体にみなぎるようでした!
(紀伊國屋書店福岡本店・宗岡敦子様)
スピード感がすごくて圧巻させられた。復讐を果たすために狙撃兵として成長していくセラフィマの葛藤も感じながら、前線で戦っているときの臨場感もすごくて戦場が身近に感じられました。彼女たちの生き方は忘れることはないと思う。(コメリ書房鈴鹿店・森田洋子様)
否応なしに戦争に巻き込まれていく少女たち。
仲間や敵のドイツ兵の背景や戦況が、ノンフィクションかと見紛うばかりに緻密に描かれていて、読み終わっても生き延びた者、生き延びれなかった者一人一人の人生にいつまでも想いを馳せてしまう。
(丸善津田沼店・安井理絵様)
冒頭からあっという間に胸撃たれる!
最前線から限りない自由への、限界突破を読んだ!
一瞬の判断の連続にスピード感。
戦場がそこにある。未来がある。
尊き同志愛に撃たれよ!
カテゴライズをはるかに超越した作品でアガサ・クリスティー賞はすごい!(うさぎや矢板店・山田恵理子様)
狙撃兵の彼女たちが見たものは? なんのために戦うのか? なぜ撃たなければならないのか?
「戦いたいか、死にたいか」この問いかけから心を無にし、一心に復讐へと向かう非常な決心へと進んでいった。
何か無理にでも生きる理由を定めなければ生きていけない、彼女たちは各々の理由を必死に見つけ生きてきた最後にこの問いかけの真意を知り、胸が熱くなった。
3時間で一気に読みました。これだけ没頭して読んだことはありません。彼女たちの叫びは今も私の心の中にあり、揺らし続けています。
(ジュンク堂書店滋賀草津店・山中真理様)
まさに自分こそがセラフィマに撃ち抜かれた一人だと思います。
本ッッ当にすごかった……。圧巻のおもしろさでした!!!

今までに印象として植え付けられていた狙撃手はみんな孤高の天才で、一発で敵を仕留め、感情を表に出さないクールな人ばかりだった。そのテンプレートみたいな人物像をすべて覆し、仲間とともに成長し、苦悩し、何発も撃ち込みながら照準を合わせていく射撃の手法すら新鮮だった。戦争という手に負えない厄災を、人ひとりひとりが担っているという戦場のリアルが、どっかんどっかん身近に迫ってくる。圧倒的な振動で心が震える。
人は憎いとか、人を救いたいとか、たったひとつの単純な感情で成り立っているんじゃない。いつか殺してやると決意した相手を上官として頼み、言葉の通じない敵を愛する。単純化された図式のようにはいかない人間関係を、人と人との間にある幾筋もの矢印を、繊細にかと思えば明確に描写する力量に、ただただ感情を揺さぶられた。
この本を読み終わってまた別の本へ、もっと彼女たちを知りたい、史実を知らないといけないという思いに駆られました!
(TSUTAYA中万々店・山中由貴様)
戦争物というと戦闘の描写に「これでもか」と詰め込まれたものがあって”置いて行かれた感”がして苦手意識があったのですが、この作品はそういったストレスがまったくなく、むしろのめりこんでハラハラしながら読み進めていくことが出来ました。しかも、それだけでなく、登場人物ひとりひとりにドラマがあり、それぞれの立場や想いや行動ひとつひとつに感情を揺さぶられ、さらに実際にあった戦争を舞台に書かれているだけあって戦争というもの自体についても考えさせられるすごい作品に圧倒されました。これがデビュー作とは信じられない、驚愕の一冊でした。
(アマノ有玉店・山本明弘様)
子供たちの笑顔を奪い、人々の尊厳を冒涜する戦争。母親と村の仲間たちを殺され生きる希望を失い、復讐のために生きることを決めた少女。一流狙撃兵となることで自分を取り戻し戦争という悪魔と戦った少女たちがいたことを知らなければならない。(虎ノ門書房本店・吉岡英昌様)
時代も国も想像すらできないうちに物語の力強さに飲み込まれてしまったかのように夢中で読みました。
頭の中で描いた予想は、軽々と裏切られ、少女たちの叫びが耳に届きました。
「何のために戦うか」さて、自分は何と答えようか……なまっちょろい日々の中で真剣に考えてみます。(文教堂北野店・若木ひとえ様)

どんな作品なんだろう...と気になった方は、ぜひこちらの試し読みもチェックしてみてください!

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