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全英No.1 ベストセラー生み出した奇跡のハッシュタグ「#生きていく理由」とは?


「うつ」と「不安神経症」のダブルパンチに見舞われた青年マット・ヘイグ。

絶望の底に沈み、未来なんて見えなくなった。

もう死ぬしかない、と考え、断崖絶壁へと歩き出す……。

だけど、

マットは、家族、恋人、読書、ヨガ、小説の執筆、ユーモアの助けを得て、少しずつ希望の光を見出していく。

彼がその再生の過程をみずから書いたのが、全英No.1となった自伝的エッセイ#生きていく理由(原題:Reasons to Stay Alive)です。

本の執筆のさなか、突如マットはTwitterで人々に問いかけました。

みんな、うつの経験はありますか? あなたの生きていく理由を #reasonstostayalive のハッシュタグをつけて教えてください。

これに対してうつや不安に悩む人から次々と返信が。

うつが永遠につづくわけじゃないことを、
かならず脱出口があることを知っているから。

まだその理由を考えているところ……

だって、今日は今日にすぎないから。
大好きな映画がいつも私を最悪の状態から救ってくれるし。

「きっと良くなる」って言ってくれるくれる人たちを信じてるから。

マットの問いかけは、同じ悩みを持つ人々に「自分はひとりぼっちではない」と勇気を与えました。ツイッター上はこのハッシュタグで埋め尽くされ、共感の声がうずまきます。

やがて発売された彼の著書『#生きていく理由』は32万部を超えるベストセラーとなり、現在までに世界39カ国で翻訳されました。どのようにうつになったのか、どうやってそれと折り合いをつけたのか、マットは率直に格闘の日々をつづっていきます。

「この本を書く目的はふたつある。ひとつは、うつが疚(やま)しいことのように扱われるのを減らすこと。もうひとつは、ドン・キホーテ的な野望かもしれないが、たとえ人生のどん底にいても未来が見えないわけじゃないと、できるだけ多くの人に知ってもらうことだ。さんざん聞かされてきた昔からの教えが真実だからこそ、僕はこの本を書くことができた。昔から人はよく言った時が解決してくれる、明けない夜はない。ときには言葉が心を解き放ってくれることもあるだろう」

「うつ病の患い方に正しいも間違っているもない。パニック発作についても、自殺願望についても同じだ。そういったものは人の数だけある。ヨガの上達を人と比べても意味がないように、心の苦しみを誰かと競い合ってもはじまらない。でも、僕は心の病にかかり、耐え抜き、乗り越えてきた人たちによって書かれた本を長年読みつづけてきた。そして、そういう本に励まされ、希望を与えられてきた。だからこの本も、読者のみなさんにとってそんな一冊になったら、とてもうれしい」

日本でもマットの#生きていく理由が2018年4月18日に発売となります。みなさんも、「#生きていく理由」を世界の仲間と共有しませんか?

マット・ヘイグによる「うつ持ち、あるいは不安神経症をかかえる人との過ごし方」はこちら


著者紹介

マット・ヘイグ Matt Haig  /写真©Kan Lailey

1975年生まれ。イギリスの人気作家。小説、児童書、ノンフィクションと様々な作品を手がける。邦訳に小説今日から地球人(ハヤカワ文庫)がある。SFタッチの最新小説 How to Stop Time(早川書房近刊)もベストセラーとなり、ベネディクト・カンバーバッチ主演で映画化が予定されている。#生きていく理由は彼の自伝的エッセイ。作家になる前からデビュー以降までの自身のうつ体験を描き、世界中の読者の共感を得た。

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