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新作短篇に備えよ! 上遠野浩平〈製造人間〉シリーズ振り返り

〈ブギーポップ〉の裏側を明かす異能力者たちによる対話集、『製造人間は頭が固い』『憎悪人間は怒らない』が絶賛発売中の上遠野浩平氏
SFマガジン2021年6月号(4月24日発売)に待望の新作短篇が掲載予定。この機会にシリーズを振り返りましょう!

『製造人間は頭が固い』収録作

製造人間は頭が固い帯付

上遠野浩平『製造人間は頭が固い』ハヤカワ文庫JA
682円(10%税込)ISBN:9784150312794
発売日:2017年6月22日
カバーデザイン:楠目智宏(arcoinc)
カバーイラスト:サマミヤアカザ
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①「製造人間は頭が固い "The Institutional Man"」
製造人間ウトセラとある夫婦の奇妙なやりとりの結末とは――上遠野浩平、SFマガジン初登場(初出:SFマガジン2015年2月号)

②「無能人間は涙を見せない "The Incompetent Boy"」
密室にいるのは製造人間、子供、そして血まみれの女――ウトセラ・ムビョウ再び。(初出:SFマガジン2015年10月号)

③「双極人間は同情を嫌う "The Injured Girls"」
ヒノオが遭遇した美少女は、製造人間ウトセラを知っていた――シリーズ第3作(初出:SFマガジン2016年5月号)

④「最強人間は機嫌が悪い "The Invincible Man"」
製造人間ウトセラとカレイドスコープが向かった先で待ち受けていた人物とは――(初出:SFマガジン2016年2月号)

⑤「交換人間は平静を欠く〈前篇〉 "The Interchangeable Man"」
「世界は交換で成り立っている。何かを"製造"していると言う奴はほとんど嫌な人間だ」(初出:SFマガジン2017円2月号)

⑥「製造人間は主張しない "The Industrial Man"」
僕は結局、何も創っていない――「交換人間は平静を欠く」後篇(初出:SFマガジン2017年4月号)

上記に加え、書き下ろしの「奇蹟人間は気が滅入る "The Incomparable Lady"」、あとがき「無限人間に生きがいはない」を収録。

『憎悪人間は怒らない』収録作

憎悪人間は怒らない_帯付

上遠野浩平『憎悪人間は怒らない』ハヤカワ文庫JA
792円(10%税込) ISBN:9784150314453
発売日:2020年8月20日
カバーデザイン:楠目智宏(arcoinc)
カバーイラスト:サマミヤアカザ
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①「憎悪人間は怒らない "The Hatemonger"」
製造人間ウトセラと暮らし始めた無能人間のヒノオは、憎悪人間カーボンと邂逅する。(初出:SFマガジン2018年4月号)

②「悪魔人間は悼まない "The Satanic Majesty"」
ウトセラの身辺警護を担うアララギ・レイカは、"天敵"の少女との出会いを回想する。(初出:SFマガジン2018年8月号)

③「変身人間は裏切らない "The Transformer"」
私たち、友達にならないか? ――変身人間と無能人間の奇妙な会合、その意外な着地点。(初出:SFマガジン2019年8月号)

④「相殺人間は計算しない "The No Blues Man"」
相殺人間は何も判断しない。決定もしない。ただ"機構"が危険に陥るのを防ぐのみ。(初出:SFマガジン2019年12月号)

⑤「緊急人間は焦らない "The Emergency Man"」
いかなる組織にも属さず、あらゆる相手の依頼を受ける――究極の万能職業者、ジィド登場。(初出:SFマガジン2020年4月号)

⑥「憎悪人間は逆らわない  "The Rageless Man"」
なぜ自分は生きているのか――ヒノオの疑問に答えは出ぬまま、また彼の周りで人が死ぬ。(初出:SFマガジン2020年6月号)

上記に加え、書き下ろしの「憎悪人間は肯定しない  "No-Man Like Yes-Man"」、あとがき「雲散人間は怒り続ける」を収録。

■『製造人間は頭が固い』刊行時に行われた上遠野浩平さんへのインタビューはこちら↓↓

■そして……

待望の新作短篇「悲観人間は心配しない "The Pessimistic Man"」が2021年4月24日発売のSFマガジン2021年6月号に掲載予定! お楽しみに!


(担当編集:小野寺真央

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