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【芳林堂書店×田中哲弥×早川書房】『猿駅/初恋』復刊決定!!

■はじめに
「中世への旅」シリーズの大ヒットから始まった、「書泉と、10冊」。この企画は、過去に出版された書籍で既に在庫がなく手に入りにくい名作を、重版・復刊してお届けしていくものです。
この度、書泉様のもう1つの屋号である芳林堂書店様とご縁があり、新たに復刊を行います!今回復刊するのは『猿駅/初恋』(著者:田中哲弥)です!弊社叢書レーベル「想像力の文学」第1回配本の知る人ぞ知る名著になります。

「無人の改札口を出ると、そこはもう一面の猿。」

書き出しで引き込まれる表題作「猿駅」と、タイトルに並列される「初恋」は、「異形コレクション」初出の傑作短篇となります。その他にも様々な暗く、グロテスクで、エロティックな作品が多数収録されており、最終作の書き下ろし「猿はあけぼの」によって”猿に始まり猿に終わる”構成のこの作品集は、他のどこにもないまさに人間の想像力を刺激する味わい深い文学です。
今回はこの『猿駅/初恋』の復刊に伴い、田中哲弥さん書下ろし短篇を収録した有償特典小冊子付(文庫判40P予定)を同時リリースいたします。また、数量限定にて著者サイン入り書籍を書泉オンライン様にて販売いたします。この貴重な機会をどうぞお見逃しなく。

■関係者コメント

<この企画を起案した、芳林堂書店高田馬場店 店長 山本さん>
読んでいて、これで笑うことは世間一般からすればよくないことだろうとわかっていても、抗えずに笑ってしまう。そんな自分を嫌悪し、イケないことをしていると感じているときの気持ちよさたるや。
どうしたらこんな話を書こうと思いつくのだろうか。人にどういう気持ちになって欲しいのだろうか。
理解しがたくどうしても惹かれる作品です。読んで妙な気分になってください。
 
<著者 田中 哲弥さん コメント>
あの早川書房からその名も『想像力の文学』などというタイトルの新しい叢書が出ると聞けばこれは万難を排して全巻揃えるしかあるまいと本当に小説好きな濃い読者は全員正装して身構えるはずで『猿駅/初恋』はなんとその初回配本でしかもあんなにかっこいい装丁で、いやあこれはもうぼく時の人になってしまうなあ玄関出るだけで可愛い女の子にきゃあきゃあ囲まれたりしたらどうしようかなあよく知らない国の王様に国で一番大きな象をあげましょう言われても困るわなあとかあれこれ心配したけどなんでかそうはならなかったねえ。今回は期待しています。
 
<早川書房 編集担当 塩澤さん コメント>
 あの大森望氏に「田中哲弥がもう少し勤勉だったら、日本SFの歴史は変わったかもしれない」と言わしめた“なまけものの天才”の傑作を集めた『猿駅/初恋』は、田中さんが女の子にきゃあきゃあ言われたり、王様から象をもらったりすることもなかったわけですが(こっそりもらったのかもしれませんが)、なんと今回はこのような形で復刊していただけることになり、調子に乗った田中さんが「トラットリア・ミヤシロ」なる最高傑作を特典用に書き下ろしてしまいました(なまけもののくせに)。日本SFの歴史が変わるかもしれません。今回は期待しています。

■書誌情報
『猿駅/初恋』(著者:田中 哲弥)
販売価格:税込3,520円(本体価格3,200円)
判型:四六判上製
ISBN: 9784152090133

◆あらすじ
無人の改札口を出ると、そこはもう一面の猿だった-母への想いを猿の群れに昇華させた「猿駅」、とある村の儀式を通して白い肌の記憶を回想する「初恋」、そして知性化猿ショウちゃんと女子高生・静枝の逃避行を描く幻の未発表中篇「猿はあけぼの」まで十篇を収録。

書影:『猿駅/初恋』田中哲也 

■有償特典情報
田中哲弥書下ろし短篇「トラットリア・ミヤシロ」収録 
有償特典版小冊子(文庫判40P予定)
販売価格:税込4,400円(本体価格3,200円+800円(予定税抜価格))

■    予約期間
開始日:2024年6月7日(金)
締切日:2024年7月5日(金)
※発売・発送は2024年8月5日(月)を予定

■予約受付・販売店舗
〇ネット
書泉オンライン:https://shosen.tokyo/?mode=grp&gid=2979435

〇リアル店舗
芳林堂書店高田馬場店/芳林堂書店みずほ台店
書泉グランデ/書泉ブックタワー

※復刊の取り扱い書店様は上記オンライン・リアル店舗様のみとなります。
 商品に関するお問い合わせは書泉様もしくは弊社までお願いいたします。