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書店員さんから絶賛の声続々! 青春放送小説 青谷真未『水野瀬高校放送部の四つの声』7/14刊行

 昨年の刊行から話題沸騰、続々と重版しているビブリオ青春小説『読書嫌いのための図書室案内』で話題の青谷真未さん。そんな青谷さんの新作『水野瀬高校放送部の四つの声』が7/14に刊行されます。
 前作は「読書」という目に見えるもの、今回は「放送」、つまり「声」や「言葉」という目に見えないものをテーマに、瑞々しい青春小説が誕生しました。
 刊行に合わせ、書影と書店員さんの感想を公開します。

■書影

水野瀬高校放送部の四つの声_帯 (1)

青谷真未『水野瀬高校放送部の四つの声』
ハヤカワ文庫JA
刊行日:2021年7月14日(電子版同時配信)
ISBN:9784150314927
定価:858円(10%税込)
カバーイラスト:中村至宏
カバーデザイン:bookwall(築地亜希乃)

■あらすじ

言葉は呪いで、言葉は祈りだ。
『読書嫌いのための図書室案内』の著者最新作!

校庭に響いたマイクの音に心奪われ、衝動的に放送同好会を設立した高校三年生の巌泰司。一人気ままに活動するはずが、NHK杯全国高校放送コンテスト出場を目指す一年生の赤羽涼音と白瀬達彦が入部してくる。さらに競馬実況女子の二年生・南条梓も加わり放送"部"として歩み始めることに。だが四人はそれぞれ言葉にできない悩みを抱えていた。友達、家族、将来――ままならない思いを声に託した高校生たちの青春群像四篇

■著者紹介

青谷真未(あおや・まみ)
2012年、「花の魔女」で第2回ポプラ社小説新人賞・特別賞を受賞し、同作を改題した『鹿乃江さんの左手』でデビュー。主な著作に『読書嫌いのための図書室案内』(ハヤカワ文庫JA)、『君の嘘と、やさしい死神』『ショパンの心臓』『アンドロイドの恋なんて、おとぎ話みたいってあなたは笑う?』『もうヒグラシの声は聞こえない』などがある。

■書店員さんの感想

・四人の高校生が抱える口に出せなかった悩みが、「放送部」の活動、「言葉」を「声」を出して「思い」を伝えていくことで消化してされていく様は、まぎれもなく光り輝く青春の一ページです。かつて放送部でわき上がるような高揚感、離れる選択しかできなかった挫折という青春の光と影を両方経験した私は、一話目からぐっとひきこまれ、かつての弱い己と向き合っていました。 いつだって「まだ」これから!そう、強く思わされました。
(未来屋書店有松店 富田晴子さん)

・高校生のたゆたう気持ち、一度決めても揺れる心すごく共感できました。
シリーズ化を希望します。いつまでもこの世界に浸っていたいです。
(未来屋書店名西店 福井由美子さん)

・全力で学生の皆さんにオススメしたいと思います! 学生だからこそ…まだ遅くない! 好きなことをやっていい! 迷っている人に、背中を叩いて励ましてくれる力強い作品だと思いました。
(精文館書店おゆみ野店 須山知子さん)

・素敵な青春群像でした。『声』や『言葉』で伝えることの難しさってもどかしくて辛い。けれどその細やかな心情がとても文章から感じられました。
言葉は呪いで、言葉は祈り……相反することだけど言葉は届くものだから大事にしたいと思いました。
(コメリ書房鈴鹿店 森田洋子さん)

・多感な10代を生きる彼ら、もしくは人の数だけのそれぞれの悩みに、遥か昔に置いてきたはずの私の秘めていた胸の裡が重なって、思った以上にシンパシーを感じてしまった。プライドや弱さ、周囲からの視線や嫉妬、そして自分の中にあるどす黒い塊。この作品を読んで、過去の嫌いな自分を許せる気さえした。ぜひ多感な10代に、そして伝えることの難しさに気付いた大人にもぜひ読んでもらいたい。
(未来屋書店大日店 石坂華月さん)

・伝えたい。誤解されてること、本当のことを知ってほしい、聞いてほしいと自分が知らぬ間に彼らと同化していた。一緒に悩んだり、泣いたり、笑ったり、心に寄り添ってくれる仲間がいる。心無い言葉なんて吹き飛べ。つらい過去の悲しみよ吹き飛べ。そして伝えたい。自分の気持ちを。本作を読んで、自分の声を見つめて伝えたいことを吐き出そうと思った。青春って痛いけどみずみずしくて眩しい。
(ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん)

・この青春の続きを読んでみたいと願ってしまった。何かを後悔している人や夢が途切れてしまったように感じている人。自分に価値を見出せない人のための応援歌がここにあります。
(丸善丸広百貨店東松山店 本郷綾子さん)

・どうしても保護者目線で読んでしまうけれど、言葉の重みを感じるのはいくつになっても同じです。誰かの言葉に傷ついたり、自ら話した言葉に縛られたり、そこからまた立ち直るのも言葉だったり。言葉の持つ力はすごく大きいんだと思った。自分の言葉を信じて、もっと大切にしようと思いました。
(水嶋書房くずはモール店 井上恵さん)

よかった。本当に良かった。四人ともそれぞれ悩みを抱えて、でも一生懸命で。周りのみんなの助けもあって、それぞれ自分で前に進む決心をする。なかなかできることではない。物語だからこそと言ってしまえばそうなのだが、私の心は震えました。特に第二話の最後の実況。まるで声が聞こえてくるかのよう。涙があふれてきました。こんな素敵な作品を読むことが出来て私は嬉しい。ありがとうございます。
(宮脇書店ゆめモール下関店 吉井めぐみさん)

・「言葉は呪いで、言葉は祈り。」この言葉に涙がこぼれる。4人それぞれの悩み、葛藤が胸に迫り、心を震わせる。言葉にすることの難しさ。心の中を言葉に表すことのとまどい、それでも言葉にしないと相手に伝わらない。
「呪いをかけるのは言葉だけど、呪いを解くのも言葉」
青春っていいなあ。行動することの大切さややさしい嘘。たくさんの青春が詰まっています!
(文真堂書店ビバモール本庄店 山本智子さん)

\ 刊行をお楽しみに! /

水野瀬高校放送部の四つの声 (1)


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