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【発売即重版!】MMT(現代貨幣理論)の主唱者による革命の書! ステファニー・ケルトン『財政赤字の神話』

株式会社早川書房は、ステファニー・ケルトン『財政赤字の神話――MMTと国民のための経済の誕生』(原題 The Deficit Myth: Modern Monetary Theory and the Birth of the People's Economy)を10月6日(火)に発売します。

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著者のステファニー・ケルトンはMMT(現代貨幣理論)の主唱者として世界的に知られる経済学者で、米上院予算委員会のチーフエコノミストやバーニー・サンダース議員の大統領選顧問を歴任しています。

「財政赤字が膨らめば国は破綻する」「政策に必要な資金は税金として集めなければならない」……一見正しく見えるこれらの「常識」は、ケルトン氏によれば完全に間違っていて、さらには有害です。政府が国民に手を差し伸べないことを正当化するための方便として使われているからです。

日本政府もまたしかり。ケルトン氏は菅義偉氏の政策方針に対して、「増税で成長を弱体化させ、リカードの等価定理(*増税の代わりに国債を発行しても結局のところ国民は同じように消費を抑える、とする考え方)で国民を脅かしている」と警鐘を鳴らしています。

自ら通貨を発行する政府は無限の支出能力を持つのだから、国民が政府の債務を負担する必要は一切ないし、政府の予算が赤字か黒字かは問題ではない。

こうしたMMTのレンズを用いて「財政赤字の神話」を撃破、ありうべき「国民のための経済」を構想する本書は、今年6月にアメリカで刊行されるやニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなりました。

日本版には著者による書き下ろし序文を収録。また、駒澤大学経済学部准教授の井上智洋氏に巻末解説をお寄せいただきました。

コロナショックを乗り越えるための大規模な財政支出が求められるいま、菅新政権と日本経済の今後を見通すうえでも最重要の一冊です。ご期待ください。

MMTというレンズは今とは違う社会、すなわち医療や教育、インフラへの投資をまかなうことのできる社会を思い描く力を与えてくれる。欠乏を受け入れるのではなく、機会に目を向けさせてくれる。私たちが自らを縛っている神話を克服し、財政赤字は本当は経済にとって好ましいものであることを受け入れれば、国民のニーズと公共の利益を優先する財政政策を追求することができる。自らに課した制約以外に、私たちが失うものは何もない」(本文より)

■書名:財政赤字の神話――MMTと国民のための経済の誕生
■著者:ステファニー・ケルトン
■訳者:土方奈美 
■本体価格:2,400円
■造本:四六判上製単行本
■発売日:2020年10月6日
■ISBN: 978-4152099662

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©Alex Trebus(禁転載)

ステファニー・ケルトン(Stephanie Kelton)
ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校教授(経済学、公共政策)。1969年生まれ。MMT(現代貨幣理論)の主唱者として世界的に知られる。ミズーリ大学カンザスシティ校経済学部長を務めたのち、2017年より現職。2015年の米上院予算委員会で民主党のチーフエコノミストを、2016年および2020年の米大統領選(民主党予備選)でバーニー・サンダース上院議員の政策顧問を務める。ブルームバーグ「2019年の50人」、プロスペクト誌「2020年 世界のThinkerトップ50」に選出。

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