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南米の野良犬、北欧の家族の一員に。『ジャングルの極限レースを走った犬 アーサー』(4/20発売)特集4

第1回 第2回 第3回

ジャングルに暮らす野良犬が、アドベンチャーレーサーのミカエル・リンドノードさんに出会いました。ミカエルさんからミートボールをもらった犬は、彼に懐き、どこまでもついていきます。やがてアーサーという名前をつけてもらい、ミカエルさんたちのチームに仲間入りしました。

アーサーとミカエルさんはさまざまな難関を乗り越え、ミカエルさんの家族が待つ家に向かうことになりました。南米エクアドルから北欧スウェーデンまで、10,000キロの旅です。

この旅路は、長いというだけでなく、検疫や国家間の受け入れなど、極限レースと同じくらいの困難が待ち受けるものでした。

その間には、アーサーとミカエルさんはやむを得ず離ればなれになってしまいます。

ミカエルさんは「犬に向かって『また来るよ』と伝えることはできない。でも、アーサーは僕がまた来ると信じてくれたはず」と言います。

やがてアーサーに家に帰れると伝えた日、「人生で最高の1 日だった」とミカエルさんは振り返ります。

そしてついに、ミカエルさんの家で過ごすことになったアーサー。

「娘のフィリッパとアーサーが大の仲良しになるのに時間はかからなかった」と言います。

すっかり元気になったアーサー。金色の毛並みもすっかりモフモフです。

写真手前は、出会いの日と同じミートボール。「なのに今度は鼻であしらわれた!」

「でも、あの日と変わらないこともある。僕もアーサーも一緒に走るのが好きだ。」

アーサーがミカエルさんの家族に加わったあと、一家にはさらに新しいメンバーが増えます。ソーくんです。

これは、アーサーにとってスウェーデンで過ごす最初のクリスマスであり、ソーくんにとっては生まれて最初のクリスマスの一枚。「今じゃすっかり家族の一員となったアーサー。君がいない生活はもう考えられない」

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次回は来週の更新予定です!

※この文章は、『ジャングルの極限レースを走った犬 アーサー』(ミカエル・リンドノード/坪野圭介訳)の紹介記事です。本書は早川書房より4月20日に発売予定です。

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