【1/22発売】第12回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞2作の書影を公開!――カスガ『コミケへの聖歌』、犬怪寅日子『羊式型人間模擬機』
カスガ
『コミケへの聖歌』
■内容紹介
二十一世紀半ばに文明は滅んだ。東京は赤い霧に包まれそこから戻って来た者はいない。山奥の僻村イリス沢に生き残った少数の人々は、原始的な農耕と苛酷な封建制の下で命を繋いでいる。そんな時代でも、少女たちは廃屋を改造した〈部室〉に集まり、タンポポの〈お茶〉を優雅に楽しみながら、友情に、部活に、マンガにと、青春を謳歌する。彼女ら《イリス漫画同好会》の次なる目標は〈コミケ〉 、それは旧時代に東京の海辺に存在したマンガの楽園だ。文明の放課後を描く、ポストアポカリプス部活SF。
■著者紹介
カスガ……1974年生まれ、大阪府出身。本書で第12回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞してデビュー。
犬怪寅日子
『羊式型人間模擬機』
■内容紹介
男性が死の間際に「御羊」に変身する一族に仕える「わたくし」は、その肉を捌き血族に食べさせることを生業としている。ついに大旦那が御羊になったある日、「わたくし」は儀式の準備を進めるが、一族の者たちは「御羊」に対して複雑な思いを抱いていた。かれらはなぜ、何代にもわたり血族の肉を食みつづけるのか。人間は/機械は、何のために存在するのか――第12回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞した異色の幻想SF。
■著者紹介
犬怪寅日子(いぬかい・とらひこ)……神奈川県小田原市出身。コミック『ガールズ・アット・ジ・エッジ』(MeDu COMICS)原作担当。本作で第12回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞し、デビュー。
早くも書店員さんからの絶賛コメントが続々と集まっている両作品。
1か月後の発売をどうぞお楽しみに!