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【文化祭でモザイクアート!?】現役高校生に『僕愛』『君愛』の魅力を聞いてみた

劇場アニメ公開を目前に控え、ますます注目を集めている『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』。そんなある日、早川書房を、そして原作者の乙野四方字氏を吃驚させる連絡が舞い込みました……!

「『僕愛』『君愛』の書影を2メートルほどの大きさのモザイクアートで再現し、高校の文化祭で展示したい」

なんと『僕愛』『君愛』を読んだ図書委員会の生徒さんが「ぜひこの本でモザイクアートを作りたい!」と提案してくださったのだそう。ぜひ完成したら見に行きたい! そしてnote読者の皆さまにもお見せしたい! ということで、文化祭翌日の神奈川県立茅ケ崎西浜高等学校にお邪魔してきました。

いざ、西浜高校へ潜入!

海沿いを走るバスに揺られて茅ケ崎西浜高校に到着。高校生の活気あふれる雰囲気を感じながら、学校司書さんにご案内いただき図書館へ。すると、そこには!

神奈川県立茅ケ崎西浜高等学校図書委員会の皆さんによるモザイクアート

皆さんお馴染みのあの書影が、想像を上回るスケール&クオリティで再現されていました。45000個ものマスを手作業で塗り分けること数週間。図書委員会の生徒の皆さんが協力して完成させた大作です。

せっかくなので別カットもご覧ください。離れたところから見るとさらに迫力があります。
たくさんの生徒さんがこの本を借りて、読んでくれたのだそうです。ありがとうございます!

どうしてモザイクアートを?

図書委員会の委員長、副委員長の生徒さん、学校司書さんにお話を伺いました。

新着本コーナー。エンタメ小説の最新刊から参考書まで、充実のラインナップですね。
図書委員さんお手製のおすすめ本紹介カード。選書が素敵です。

ーーそもそもどうして『僕愛』『君愛』をモザイクアートにしようと思ったのでしょうか?

委員長さん
以前本屋さんでこの小説を見かけて、イラストが綺麗なのでジャケ買いしてしまったんです。ずっと読みたいと思っていたんですが、高校生になって勉強が忙しく、しばらく本棚にしまっていました。モザイクアート企画は去年につづき今年で2回目なんですが「文化祭の展示をきっかけに読みたいな」と思って選びました。

ーーそうだったんですね、ありがとうございます! ちなみに、どちらから読みはじめましたか?

委員長さん
切ないお話が好きなので『僕愛』から読んでいるんですが、まだ途中なんです(笑)

ーーモザイクアートの制作にあたって苦労したことがあれば教えてください。

委員長さん
みんなで作業を分担できるように大きな一枚の図案をA4サイズに分割して、一人何枚か塗ってきたものを貼り合わせて完成させました。なので作業中は「いま塗っているこの部分は、イラストのどの部分なんだろう」と思っていたんですが、全体を貼り合わせると「こうなるんだ!」と驚きましたね。

ーー完成までどのくらいの時間がかかりましたか。

副委員長さん
夏休みが明けてからなので、実質二週間くらいですね。私は結構はかどったので、家に持って帰って一人で何枚も塗りました。

ーーお疲れさまでした! ちなみに、『僕愛』『君愛』の劇場アニメがこの秋公開されるのですが、ご存知でしたか?

委員長さん
たしか、YouTubeでCMを見ました。やっぱり絵が綺麗なのと、恋愛映画というところですごく気になっています。

副委員長さん
他にも観たい映画はたくさんあるんですが、この作品は小説と同じく「観る順番で結末が変わる」らしいのですごく気になっています。私は小説を『僕愛』→『君愛』の順番で読んだので、映画も同じ順番で観るか、それとも逆から観るか考え中です。

ーーちなみに、この小説は一年ほど前にTikTokで紹介されたことがきっかけで大きな反響がありました。現役高校生のお二人は、TikTokを見る機会は多いですか?

委員長さん
流れてくる動画を見ているだけで「いまはこれが流行ってるんだな」とわかるのがTikTokのすごいところかな、と思います。動画で紹介されていた小説を買ってみることもあります。

学校司書
やはり若い世代が多く使っているツールなので、そこで紹介される小説も若い人向けの恋愛小説やライトノベルが多いのかと思いきや、そんなことも無いんですよね。生徒から「ツルゲーネフって人の『はつ恋』が紹介されてたから読んでみたい、図書館にある?」と訊かれたときはびっくりしました(笑)。

ーーそれはおどろきますね! ありがちな「〇〇氏推薦」「何万部突破」などのわかりやすいセールスコピーではなく、おすすめの小説をシェアする紹介の切り口が高校生に受け入れられているのかもしれませんね。

ーー最後に、現役高校生のお二人の視点で『僕愛』『君愛』の魅力を語っていただければと思います。

副委員長さん
どの並行世界でも暦のことを想っている和音に感動して、ファンになりました。なのでこれから読む人には、和音と暦がずっと一緒にいられる『僕愛』が最後にくる順番(『君愛』→『僕愛』)をおすすめします!
読みはじめはSFの設定を理解するのがすこしだけ難しかったんですが、一度物語に引き込まれるとラストまで一気に読めてしまうので、そこもおすすめポイントです。

委員長さん
私はまだ読み終わっていないので、どんな結末になるのか楽しみです。普段から切ない恋愛小説が好きでよく読むので、まずは同じような好みの人におすすめしたいです。

『僕愛』『君愛』の舞台・大分の聖地巡礼マップを見るお二人。「行ってみたい!」との声も。

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茅ケ崎西浜高校図書委員会のお二人、そして先生方、ありがとうございました。高校生の生の声を聞くことができ、大変貴重な時間でした。ぜひお友達に『僕愛』『君愛』をおすすめしていただき、皆さんで楽しんでもらえたら嬉しいです!

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