行動経済学の逆襲

【終了】「“今からでも遅くない”行動経済学がわかるフェア」開催中。人気の電子書籍11点がほとんど半額!

昨年「行動経済学」研究の第一人者リチャード・セイラー博士がノーベル経済学賞を受賞しました。ここ数年、「行動経済学」という言葉を聞く機会が多くなっています。電子書籍でもとても人気のあるジャンルです。

「行動経済学ってなに?」って、昔から編集部にちゃんと聞いてみたかったのですが機会を逸してしまい、いまさら言い出しにくい状況に。

そこで、社内で「行動経済学が最短でわかる教科書」と言われていた新刊『〔エッセンシャル版〕行動経済学』(書影は紙書籍版の商品ページにリンクしています/紙書籍版9月5日、電子書籍版9月15日発売)の第一章を読んでみました。
結果、注目を集める理由が少しわかってきました。以下、その冒頭からいくつか引用します。

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●伝統的な経済学において、人間は数的計算を完璧にこなす生き物と見なされる。自分にとっての金銭的コストや利益を、何ポンド何ペンス、何ドル何セントといった具合に難なく正確に足し合わせ、他の人々が何をしているかは一切気にしない、そんな人間像が想定されている。そして経済的問題が生じるのは個人が誤りを犯すからではなく、市場やそれを支える制度に欠陥があるためだという前提に立つ。

●伝統的な経済学者が合理性の限界を認めようとしないのに対し、行動経済学者は人間をとことん合理的な生き物とは考えない。むしろ合理的意思決定の限界に注目する。

●行動経済学はまず、私たちの意思決定は利益とコストの合理的計算だけで成り立っているのではなく、社会的・心理的要因にも影響されることを受け入れ、経済学の原則に広がりを持たせた。また経済学を一般の人にもわかりやすいものにして裾野を広げた。

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経済の動向について、普遍の理論を確立させようというのが従来の経済学。いやいやそれには限界がありますよ。だって人間が動いていることですから。というのが行動経済学。ということでしょうか。
経済学というと固いイメージがあったのですが、そこに人間の生き物としての性質を絡めていくとなると、断然興味が出てきます。

「“今からでも遅くない”行動経済学がわかるフェア」では、「合理的ではない」人間についてさまざまな視点からアプローチした、行動経済学関連の電子書籍を集めました。そのほとんどが半額(一部15%引)で販売中です。

以下に代表的なセール参加作品を挙げます(簡単な書籍紹介もつけました)ので、この機会にぜひご一読を。9月13日までの期間限定です。
※書影からKindleストアの販売サイトにジャンプします。

ファスト&スロー(上・下)
直感的で感情に根ざす「速い思考」と合理的で努力を要する「遅い思考」。この二つの思考の相互作用により形づくられる意思決定には、どのようなバイアスが潜んでいるのか? 心理学者にしてノーベル経済学賞を受賞した類まれなる頭脳が、よりよい決断の道筋を示し、あなたの人間観・人生観を一変させる。「21世紀の古典」の呼び声高い名著。

ずる 嘘とごまかしの行動経済学
たいていの人は、自分は正直者だと思っている。しかし本当は、だれもがちょっとした「ずる」をしたり、嘘をついたり。そしてその小さなごまかしが大きな不正につながることも。だったら、そのしくみを解明して、不正を減らす方法を探すべきなのでは? この難問に行動経済学研究の第一人者ダン・アリエリー教授がとりくんだ!

明日の幸せを科学する
どうすれば幸せになれるのか、自分がいちばんよくわかっているはず――。と思いきや、がんばって就職活動したのに仕事を辞めたくなったり、生涯の伴侶に選んだ人が嫌いになったり。なぜ私たちは未来の自分の幸せを正確に予測できないのだろう? その背景にある脳の錯覚や妄想について、心理学や行動経済学、脳科学を駆使して楽しく解き明かす!

予想どおりに不合理  行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
現金は盗まないが鉛筆なら平気で失敬する、頼まれごとなら頑張るが安い報酬ではやる気が失せる……どこまでも「不合理」な人間の行動を「予想」することができれば、長続きしなかったダイエットに成功するかもしれないし、次なる大ヒット商品を生み出せるかもしれない! イグ・ノーベル賞受賞の著者が行動経済学ブームに火をつけたベストセラー。

いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学
いつも時間に追われていて、思うように物事が片付けられない。それなりの収入はあるのに、借金を重ねてしまう。ダイエットをしようとたびたび取り組むが、長続きしない……ハーバード&プリンストン大学コンビが「欠乏」の論理を解き明かす! カーネマン、セイラー、さらにはグーグル元CEO のエリック・シュミットまでがこぞって絶賛。

アリエリー教授の人生相談室 行動経済学で解決する100の不合理
「転職したら幸せになれる?」「頼まれごとはどう断ればいい?」「旅費の節約と快適な旅、どっちをとるべき?」「貸したお金をちゃんと返してもらうには?」行動経済学の第一人者が、読者から寄せられた意思決定や人間関係の疑問と悩みに全力で回答。行動経済学の基本が楽しく学べて、日々の選択にもう迷わなくなる!

行動経済学の逆襲
学史を知りたいならこの1冊! 2017年にノーベル経済学賞に輝いた第一人者が自らの研究者人生を振り返りつつ、伝統的な経済学の大前提に真っ向から挑んだ「異端の学問」が支持を集めるようになるまでの道のりを描く。ユーモアにあふれたその筆致はカーネマンに「行動経済学を発明した天才は、稀代のストーリーテラーでもある」と言わしめた。

超予測力 不確実な時代の先を読む10カ条
「専門家の予測精度はチンパンジーのダーツ投げ並みのお粗末さ」という調査結果で注目を浴びた本書の著者テトロックは、一方で実際に卓越した成績をおさめる「超予測者」が存在することも知り、その力の源泉を探るプロジェクトを開始した。その結果見えてきた鉄壁の10カ条とは……。

愛と怒りの行動経済学 賢い人は感情で決める
従来の行動経済学によれば、愛や怒り、妬みなどの感情は合理的な意思決定を妨げる要因だが、その考えは悲観的に過ぎる――「意外と賢い」感情の役割とは? ドイツ人・イスラエル人・パレスチナ人を対象とした信頼ゲーム実験で自民族中心主義をあぶり出すなど、本書の射程はきわめてアクチュアルな問いにまで及ぶ。

スター・ウォーズによると世界は
著者は『スター・ウォーズ』シリーズの大ファン。その彼が、ひとりの父親として、そして法学や行動経済学の泰斗としての立場から、『スター・ウォーズ』をよりよく観ることが、コミュニケーション、意思決定、マネージメント、経済、政治にいかに役に立つかを説く。現代の世界を浮き彫りにする画期的『スター・ウォーズ』論。

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