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ハヤカワ国内フィクション

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『すこしふしぎ』な大特集!SFマガジン6月号「藤子・F・不二雄のSF短編」特集予告

『すこしふしぎ』な大特集!SFマガジン6月号「藤子・F・不二雄のSF短編」特集予告

SFマガジン4月25日発売号は、「特集・藤子・F・不二雄のSF短編」。春からTVドラマが放送開始したり、藤子・F・不二雄ミュージアムで原画展も開催されている、藤子F先生のSF短編コミックに焦点をあてた特集企画です。

「ひとりぼっちの宇宙戦争」「みどりの守り神」「流血鬼」「ミノタウロスの皿」「定年退食」「ノスタル爺」「カンビュセスの籤」……「少年SF」と「SF・異色短編」、あわせて約110作に及ぶ

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8年ぶりの〈グイン・サーガ〉外伝『サリア遊廓の聖女』全3巻3カ月連続刊行を記念して丹野忍氏の美麗3連カバーイラストを特別公開!

8年ぶりの〈グイン・サーガ〉外伝『サリア遊廓の聖女』全3巻3カ月連続刊行を記念して丹野忍氏の美麗3連カバーイラストを特別公開!

稀代のストーリーテラー、栗本薫(中島梓)さんの意志を受けて、世界最大のファンタジイ〈グイン・サーガ〉の続篇を書き継いでいく《グイン・サーガ続篇プロジェクト》。

昨年11月に正篇148『トーラスの炎』(五代ゆう著)が2年ぶりに刊行されて、イシュトヴァーンの苛烈な生きざまが話題を呼びました。

そして、この3月から外伝27『サリア遊廓の聖女』が3、4、5月と3カ月連続で刊行されます。外伝26『黄金の

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【表題作「回樹」試し読み無料公開!】斜線堂有紀の初SF作品集『回樹』3/23発売

【表題作「回樹」試し読み無料公開!】斜線堂有紀の初SF作品集『回樹』3/23発売

いま最も注目される作家、斜線堂有紀さんによる初のSF作品集『回樹』が3月23日に発売となります。本欄では、真実の愛を証明できる存在「回樹」をめぐる、ありふれた愛の顛末を描いた表題作を無料公開します。

「回樹」 恋人になった日から、千見寺初露は尋常寺律の前で着替えなくなった。
 ルームシェアを始めてから、もう三年になる。下着姿どころか一糸纏わぬ姿を見たことも何度だってあった。風呂上がりの初露がバス

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【イベント】森晶麿と語らう黒猫シリーズ最新作~ネタバレ討論会~開催決定!

【イベント】森晶麿と語らう黒猫シリーズ最新作~ネタバレ討論会~開催決定!

※定員に達したため、お席の受付は終了いたしました。
なお、オープンスペースですので立ち見にてご観覧いただくことも可能です。
 
ネタバレ御免! 森晶麿さんの「黒猫シリーズ」最新作、『黒猫と語らう四人のイリュージョニスト』刊行を記念して、著者ご本人によるトークイベントを紀伊國屋書店新宿本店で開催します。気になる黒猫と付き人の関係性や、シリーズ初の試みとなった倒叙ミステリへの想いなどを、余すことなく伺

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いま最も注目される作家、斜線堂有紀の初SF作品集『回樹』3/23発売!

いま最も注目される作家、斜線堂有紀の初SF作品集『回樹』3/23発売!

2022年に日本で最も多くのSF短篇を発表した作家、斜線堂有紀さんによる初のSF作品集『回樹』が3月23日に発売となります。真実の愛を証明できる存在「回樹」をめぐる、ありふれた愛の顛末を描く表題作ほか、誰も思いつけないアイデアと、誰でも思い当たる感情の全6篇を収録。人気漫画家の宇佐崎しろさんによる美麗なカバーイラストにもご注目ください。

■内容紹介
真実の愛を証明できる「回樹」をめぐる、ありふれ

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【サイン会】『回樹』刊行記念 斜線堂有紀さんサイン会開催!

【サイン会】『回樹』刊行記念 斜線堂有紀さんサイン会開催!

 斜線堂有紀さんの最新刊『回樹』(早川書房)の刊行を記念して、ブックファースト新宿店にてサイン会を開催いたします。実の愛を証明できる存在「回樹」をめぐるありふれた愛の顛末を描く表題作のほか、誰も思いつけないアイデアと、誰でも思いあたる感情を描いた全6篇の短篇集です。斜線堂有紀さんの直筆サインおよびご希望の為書をお入れして、お渡しいたします。この貴重な機会をお見逃しなく!

【日時】:2023年4月

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【書評】三田誠:『標本作家』/〈異才混淆〉とシェアードワールドについて

【書評】三田誠:『標本作家』/〈異才混淆〉とシェアードワールドについて

大好評発売中の第10回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作、小川楽喜『標本作家』。本記事では『S-Fマガジン』2023年6月号(4/25発売)に掲載予定、作家/ゲームデザイナーの三田誠さんによる『標本作家』の書評を先行公開いたします!

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 すでに人類が滅びた遠未来。高等知的生命体である「玲伎種」は、かつての人類から名だたる文豪たちを復活させ、不死固定化処置を施した後、専用の収容施設〈終古

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【黒猫シリーズ最新作、衝撃の結末。】初の倒叙連作集『黒猫と語らう四人のイリュージョニスト』3/23発売!

【黒猫シリーズ最新作、衝撃の結末。】初の倒叙連作集『黒猫と語らう四人のイリュージョニスト』3/23発売!

森晶麿『黒猫と語らう四人のイリュージョニスト』
定価:2090円(税込) 四六判上製 早川書房
刊行日:2023年3月23日(電子版同時発売)
カバーイラスト:丹地陽子
カバーデザイン:早川書房デザイン室

■内容紹介ひと月前に大学へ長期休暇を申請して以来、一切の連絡がとれない黒猫。付き人は、学部長の唐草教授の頼みで、失踪直前に彼の研究室を訪ねた四人の来訪者――元歌手の赤城藍歌、俳優の平埜玲、現代

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【本日発売!】『転生令嬢と数奇な人生を6 恋歌の行方』【目次公開&次巻予告】

【本日発売!】『転生令嬢と数奇な人生を6 恋歌の行方』【目次公開&次巻予告】

『このライトノベルがすごい!2023』で、女性部門第5位、単行本・ノベルズ部門第10位に、《ダ・ヴィンチ》BOOK OF THE YEAR 2022「小説ランキング」第18位、ライトノベル人気投票『好きラノ』2022年上半期第7位、同じく2022年下半期第5位ににランクインした、かみはらさんが放つ大人気シリーズ最新刊にシリーズ完結篇『転生令嬢と数奇な人生を6 恋歌の行方』が発売されました。

目次

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【見本出来!】『転生令嬢と数奇な人生を6 恋歌の行方』(3/7発売)

【見本出来!】『転生令嬢と数奇な人生を6 恋歌の行方』(3/7発売)

早川書房アンリミ観測史上記録的な回転数を出したシリーズ第1巻『転生令嬢と数奇な人生を1 辺境の花嫁【電子書籍限定 特典イラスト付】』のKindle Unlimitedは、本日2023年2月28日まです。もうチェックはお済みでしょうか。

さて、3月7日の発売まであと1週間に迫ったシリーズ完結巻『転生令嬢と数奇な人生を6 恋歌の行方』の見本が出来てきたのですが、しろ46さんのイラストが美しくて幸せ!

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【特典情報解禁】『転生令嬢と数奇な人生を6 恋歌の行方』(3/7発売)

【特典情報解禁】『転生令嬢と数奇な人生を6 恋歌の行方』(3/7発売)

いよいよ最終巻となりました「転生令嬢と数奇な人生を」ですが、6巻は3/7(火)発売です。先日気になる本文特典短篇2本の内容が解禁されましたが、本記事では特典書店様のご紹介をさせていただければと思います。
本文特典短篇の内容と6巻登場人物紹介は下記リンクよりご覧いただけます。

〇リアル書店様

■くまざわ書店様(展開店様はこちら)
「たとえ祖国を捨ててでも」
内容:シュアンが祖国を出る決意に至った

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【2/21刊行】アマゾンを舞台に暴き出す20世紀文明の闇――第10回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作、塩崎ツトム『ダイダロス』二章特別公開!

【2/21刊行】アマゾンを舞台に暴き出す20世紀文明の闇――第10回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作、塩崎ツトム『ダイダロス』二章特別公開!

第10回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作、塩崎ツトム『ダイダロス』を2023年2月21日(火)に刊行いたします。本作は最終選考委員の東浩紀氏の激賞を受け、また他の選考委員からも大賞受賞の小川楽喜『標本作家』に劣らない評価を得ての受賞となりました。今作では、レヴィ・ストロース一番弟子の文化人類学者、ナチスハンターの医師、そして〈カチグミ〉の残党を追う日系人ジャーナリストらを中心に、「陰謀論の20世

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電子書籍でも数奇な人生を。ついに大団円を迎える大いなる物語『転生令嬢と数奇な人生を6 恋歌の行方』電子書籍版限定の特典を紹介します!

電子書籍でも数奇な人生を。ついに大団円を迎える大いなる物語『転生令嬢と数奇な人生を6 恋歌の行方』電子書籍版限定の特典を紹介します!

シリーズ本篇完結となる第6巻『転生令嬢と数奇な人生を6 恋歌の行方』が3月7日(火)に発売となります。
もちろん電子書籍版も同日に配信開始。
今回も巻末収録の短篇2篇に加え、紙版・電子版にそれぞれ限定の特典が付きますが、この記事では電子書籍の特典情報詳細を解禁いたします!

紙の書籍は購入書店によって特典SSのペーパーがつくところがありますが、電子書籍には限定の特典イラストが収録されています。「限

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「香川県ネット・スマホ依存症対策条例」が施行された日本で。SF小説『ガーンズバック変換』試し読み

「香川県ネット・スマホ依存症対策条例」が施行された日本で。SF小説『ガーンズバック変換』試し読み

 『元年春之祭』『文学少女対数学少女』などで知られる華文ミステリ作家・陸秋槎氏による初のSF作品集、『ガーンズバック変換』が刊行されました。表題作は、ネット・スマホ依存症対策条例が施行された近未来の香川県から女子高生が大阪へと旅するサイバーパンク。冒頭試し読みを掲載します。

―――――――

「写真撮ってくれます?」

 隣に座っている人に声をかけられた。

 顔を上げ、ちょうどいいところだった

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