ハヤカワ国内フィクション

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ノート

ベストセラー『限界集落株式会社』の著者・黒野伸一が書き下ろす、少し未来の横浜、新しい家族の物語。『AIのある家族計画』冒頭公開!

テレビのニュース速報で、恐ろしい事件のことをやっていた。
 鶴屋町のマンションで人が殺されたらしい。鶴屋町はわたしたちが住んでいる町から、わずか二駅のところにある。
 被害者は四十代の男性。鈍器のようなもので殴られ、頭蓋が大きく陥没。遺体は見るも無残な状態だったという。室内を物色した形跡がないことから、怨恨による殺人の線で警察は犯人の行方を追っている──。
 毎日テレビを観るけど、事件報道がない日

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