ハヤカワ国内フィクション

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究極の初恋小説『未必のマクベス』冒頭公開、第2回更新

『未必のマクベス』冒頭公開、第2回更新です。

前回までの内容はこちら

「沢木耕太郎(さわきこうたろう)の?」
「うん」
「学生のころに読んだな」
「あの話に出てきた澳門のカジノって、まだあるのかな」
 伴は、そう言いながら、スーツケースに引っ掛けたバッグからiPadを取り出して、検索サイトを開いている。
「おっ、まだある。ホテルもまだあって、一番安いルーム・チャージなら、一泊八百香港ドルだ。そ

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ありがとうございます!今日のおすすめは『ザリガニの鳴くところ』です。
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【3万部突破!】あなたは、初恋の人の名前を検索したことがありますか――? 究極の恋愛小説・早瀬耕『未必のマクベス』(ハヤカワ文庫)冒頭公開

「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」――IT系企業に勤める中井優一は、帰国の途上、マカオの娼婦から予言めいた言葉を告げられる。やがて香港の子会社の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。

早瀬耕『未必のマクベス』ハヤカワ文庫

i Night Flight - Late Summer

 旅って何だろう? と考える。
「自分の居場所から離れ

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