ハヤカワ国内フィクション

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連続殺人犯から頼まれたのは、1件の冤罪の証明だった――【5刷決定】『死刑にいたる病』冒頭公開、第2回。

『死刑にいたる病』冒頭公開、2回目の更新です。鬱屈した大学生活を送る雅也は、地域で人気のベーカリー店店主であり、幼いころの自分のよき理解者であった榛村に会いに行くが……

死刑にいたる病 第1章

前回までの内容はこちら

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 予想していたより、かの施設は明るく清潔だった。
 まず門にある受付で「なんの用で来たのか」と訊かれる。「面会だ」と答えると、来訪者用のバッジを渡された。雅也はすこし迷

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連続殺人鬼は、あなたのすぐそばにいるかもしれない。【5刷決定】『死刑にいたる病』冒頭公開

「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」ある日突然、連続殺人犯からそんな手紙が届いたら。そして差出人が自分のよき理解者だったら、あなたならどうしますか――? 衝撃的な展開で話題の小説『死刑にいたる病』(櫛木理宇)の冒頭を掲載します。

絶望とは死にいたる病である。
──キェルケゴール  
 あたしはあなたの病気です
──寺山修司『疫病旅行記』  

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