ハヤカワ国内フィクション

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ノート

人類と藻類のファーストコンタクト。『ウェイプスウィード』瀬尾つかさインタビュー

●瀬尾つかさ(せお・つかさ)
2005年、『琥珀の心臓』にて第17回ファンタジア長編小説大賞審査委員賞を受賞し、同作でデビュー。宇宙テーマSFから学園アクション、ファンタジーまで、幅広い作風とテーマで活躍し、人気を博する。著書に『約束の方舟』『クジラのソラ』『白夢(スノーミスト)』『円環のパラダイム』『くいなパスファインダー』『スカイ・ワールド』ほか多数。

『ウェイプスウィード ヨルの惑星』瀬尾

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瀬尾つかさ『ウェイプスウィード』④ 命が生まれて消える場所

7月5日(木)発売の瀬尾つかさ氏による海洋SF『ウェイプスウィード ヨルの惑星』。第1話の全文公開その4を公開します。(前回はこちら)

 翌日。メンテナンスのためにふたたび潜水艇を浜に引き上げ、厳しい日差しに晒して乾かしていると、ヨルは大真面目な顔で「次はわたしが乗る」といい出した。
「前もいったはずだ。遊びじゃない」
「わたしなら大旋回の中でもナビを受けられる」
「どういうことだ。大旋回の間、

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瀬尾つかさ「ウェイプスウィード」② 木星圏生まれの研究者と地球の巫女

7月5日(木)発売の瀬尾つかさ氏による海洋SF『ウェイプスウィード ヨルの惑星』。第1話の全文公開その2をお贈りします。(初回はこちら)



 精密検査には二日かかった。結果は問題なし(オールグリーン)。当然だ。プロジェクトでは細菌について細心の注意を払っている。いまの地球に不用意な菌を持ち込むことなど、政治的に不可能なのだ。だからケンガセンの身体はたっぷりと洗浄、滅菌されたうえで、密閉状態を

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