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ハヤカワ国内フィクション

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ハヤカワ文庫JAや単行本など、国内フィクション作品の試し読み原稿や解説などを公開中。
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#ハヤカワ文庫JA

【10/13】祝・『ウは宇宙ヤバイのウ!』復刊!宮澤伊織×今井哲也トークイベント「大宇宙めちゃくちゃ対談」開催のおしらせ

【10/13】祝・『ウは宇宙ヤバイのウ!』復刊!宮澤伊織×今井哲也トークイベント「大宇宙めちゃくちゃ対談」開催のおしらせ

TVアニメ化作品『裏世界ピクニック』の宮澤伊織さんが、一迅社文庫から2013年に発表していた『ウは宇宙ヤバイのウ!』。知る人ぞ知る傑作だった本書が、初刊から10年を経てハヤカワ文庫JAで新版刊行! カバーイラストと挿絵は漫画家の今井哲也さんが担当、大宇宙がめちゃくちゃになる物語が装いも新たに9月20日(水)発売となります。

【9月20日更新】
著者:宮澤伊織さんからのコメントが到着!

そして新

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夏への憧憬を呼び起こす瑞々しい青春SF。高野史緒『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』(書評・嵯峨景子)

夏への憧憬を呼び起こす瑞々しい青春SF。高野史緒『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』(書評・嵯峨景子)

青春SFの新たな金字塔との呼び声高い、高野史緒氏の最新作『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』。本欄では、嵯峨景子氏によるSFマガジン2023年10月号掲載の本書の書評を先行掲載します。

夏への憧憬を呼び起こす瑞々しい青春SF
嵯峨景子

 十九世紀ウィーンを舞台にしたデビュー作『ムジカ・マキーナ』や、江戸川乱歩賞を受賞した『カラマーゾフの妹』など、高野史緒といえばヨーロッパを題材にした重厚

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文庫レーベル48年の歴史がこの一冊に! 『ハヤカワ文庫JA総解説1500』2/10発売!

文庫レーベル48年の歴史がこの一冊に! 『ハヤカワ文庫JA総解説1500』2/10発売!

1973年3月、小松左京『果しなき流れの果に』でスタートしたハヤカワ文庫JAは、昨年10月刊行の樋口恭介編『異常論文』で通巻1500番に到達しました。それを記念し、昨年〈SFマガジン〉〈ミステリマガジン〉両誌で連載された特集企画を、このたび一冊の単行本として刊行いたします! 
本欄では総勢138人の執筆者の皆さまと、本書の書影をご紹介します。

『ハヤカワ文庫JA総解説1500』早川書房編集部=編

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【終了しました】【ユーザー還元フェア】早川書房の電子書籍700点強が50%OFF、秋のJA文庫セール開催中!

【終了しました】【ユーザー還元フェア】早川書房の電子書籍700点強が50%OFF、秋のJA文庫セール開催中!

2021年10月に刊行された『異常論文』で、ハヤカワ文庫JAは1500番に到達しました。それを記念して、11月19日(金)〜12月2日(木)まで2週間、Kindleストアはじめ主要電子書籍ストアで「秋のJA文庫セール」が開催されます。本セールはその名の通り、ハヤカワ文庫JAを底本とする電子書籍のなかから700点強を集めたものです。

そのすべてが電子書籍化されているわけではないのですが、今回のセー

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【日本SF大賞受賞記念】小川一水《天冥の標》電子書籍合本版配信開始!(Kindle先行配信あり)

【日本SF大賞受賞記念】小川一水《天冥の標》電子書籍合本版配信開始!(Kindle先行配信あり)

 去る2月23日、第40回日本SF大賞が発表され、小川一水氏の《天冥の標》シリーズが大賞を受賞しました。それを記念して、これまで配信されたシリーズ、全10巻/17冊をひとつにまとめた合本版が4/23(木)より配信開始となります。Kindleストアでは1週間先行して4/16(木)から配信スタート! Kindleユーザの方はぜひこの機会にどうぞ。

 小川一水氏はこれまでに『第六大陸』(上・下)、『コ

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【新入生のみなさんへ】「二十歳のときに、ある壮大な計画を立てた。大学の生協に置いてある岩波文庫をすべて読破しようというものだった。」『ゲームの王国』『嘘と正典』の小川哲が語る青春と読書

【新入生のみなさんへ】「二十歳のときに、ある壮大な計画を立てた。大学の生協に置いてある岩波文庫をすべて読破しようというものだった。」『ゲームの王国』『嘘と正典』の小川哲が語る青春と読書

春、三月。新しいことがはじまる予感にあふれた、そわそわと落ち着かない季節です。世情は違う意味で落ち着きませんが、一年の中でも特殊なこの時期の、特に新入生のみなさんへ、うってつけの文章をご紹介します。小説家・小川哲氏のエッセイです。

小川哲(おがわ・さとし)氏は、1986年千葉県生まれ。ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を『ユートロニカのこちら側』で受賞し、デビュー。第2長篇『ゲームの王国』は日本SF

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【祝! 日本SF大賞受賞】ReaderStoreにて、小川一水作品29点のポイントバックフェア開催中!

【祝! 日本SF大賞受賞】ReaderStoreにて、小川一水作品29点のポイントバックフェア開催中!

 去る2月23日、第40回日本SF大賞が発表され、小川一水氏の《天冥の標》シリーズが大賞を受賞しました。それを記念して、電子書籍書店ReaderStoreでは29作品を対象とした20%ポイントバックセールを3/31(火)まで開催中です。
*最新刊『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』を除く

ReaderStore限定で展開中の小川一水作品・29タイトルポイントバックフェアの一覧についてはこち

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「まさかこの作者に泣かされるとは」「紙で買って息子に渡したい」「この人、これから日本のSFを代表する一人になってくんじゃないかな」柞刈湯葉『人間たちの話』感想ツイートをまとめました。

「まさかこの作者に泣かされるとは」「紙で買って息子に渡したい」「この人、これから日本のSFを代表する一人になってくんじゃないかな」柞刈湯葉『人間たちの話』感想ツイートをまとめました。

「違う世界の常識を知るのはこんなにも楽しい」

「ナメにナメたスタンスで買っちゃったんだけどいやこれ普通に真っ当なSFだしメタクソに面白いな????????????」

「これは確かに人間たちの話だ…おれは人間を描いているSFに弱いんだ…」

「紙で買って息子に渡したい」

「淡々とした暖かさで人間賛歌を描くのさあ………………大好きなので……………………」

「Science Fictionかくあ

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「これは "ハードSF作家・山本弘" の遺書だと考えてください。」『プロジェクトぴあの』著者あとがき全文公開

「これは "ハードSF作家・山本弘" の遺書だと考えてください。」『プロジェクトぴあの』著者あとがき全文公開



※書影は販売サイトとリンクしています

アニメーション映画監督の片渕須直氏とSF作家の野尻抱介氏に推薦を頂き、ハヤカワ文庫JAより好評発売中の山本弘『プロジェクトぴあの』上下巻。その下巻の収録されているあとがきを、全文公開します。本作をできるだけ多くの方に読んで頂くため、担当編集から著者の山本さんにお願いをいたしました。ぴあのとすばるの物語が、サイハテの更に先へ届きますように。

**

あと

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夢と希望、絆と情熱に満ちた青春宇宙小説の傑作、いよいよ文庫化! 川端裕人『青い海の宇宙港 春夏篇/秋冬篇』書影&あらすじ公開!

夢と希望、絆と情熱に満ちた青春宇宙小説の傑作、いよいよ文庫化! 川端裕人『青い海の宇宙港 春夏篇/秋冬篇』書影&あらすじ公開!

〈SFマガジン〉での連載を経て、2016年に単行本化、星雲賞参考候補作にもなった青春宇宙小説の傑作、川端裕人『青い海の宇宙港 春夏篇/秋冬篇』がいよいよ文庫化! 7月4日の発売に先駆けて、書影とあらすじを公開します。

(書影はAmazonにリンクしています)

川端裕人『青い海の宇宙港 春夏篇』ハヤカワ文庫JA 本体価格780円+税

小学六年生の天羽駆(あもうかける)は親元を離れ、宇宙遊学生と

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世界最長の物語を書いた人──栗本薫作品電子書籍セール開催中! 〈グイン・サーガ〉を含む約180点が半額!

世界最長の物語を書いた人──栗本薫作品電子書籍セール開催中! 〈グイン・サーガ〉を含む約180点が半額!

稀代のストーリーテラー、栗本薫(中島梓)さんが亡くなって10年、その代表作〈グイン・サーガ〉が誕生して40年が経ちました。この春、早川書房では記念作品として、その実像に迫るノンフィクション2点を刊行しました。

『世界でいちばん不幸で、いちばん幸福な少女』
今岡清・著(4月刊)

『栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人』
里中高志・著(5月刊)

また、合わせて栗本作品の電子書籍半額セールが主

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「天狗倶楽部」の珍奇な逸話が満載! NHK大河ドラマ「いだてん」を100倍楽しめる『快絶壮遊〔天狗倶楽部〕──明治バンカラ交遊録』北原尚彦氏の解説を公開。

オリンピック出場選手:三島弥彦→生田斗真(演)
ヒゲの応援団員:吉岡信敬→満島真之介(演)
天狗倶楽部リーダー:押川春浪→武井壮(演)
天狗倶楽部のナンバー2:中沢臨川→近藤公園(演)

NHK大河ドラマ「いだてん」にて強烈な印象を残しているバンカラ集団「天狗倶楽部」。実在の彼らは、日本に野球や相撲をスポーツとして定着させた運動サークルでした。

SF作家にして明治・大正のエンタメ小説と押川春浪研

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「切ない」か「幸せ」――あなたはどちらから読む? 読む順番で読後感が変わる究極の恋愛SF、2冊同時刊行

「切ない」か「幸せ」――あなたはどちらから読む? 読む順番で読後感が変わる究極の恋愛SF、2冊同時刊行

2冊同時刊行された『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』(乙野四方字著)は刊行後から話題を呼び、累計15万部を突破しました!

物語の舞台は、人々が少しだけ違う並行世界間を行き来していることが実証された世界――

『僕が愛したすべての君へ』の主人公は、両親の離婚を経て母親と暮らす高崎暦(たかさき・こよみ)。ある日、85番目の世界から移動してきたという同級生・瀧川和音(たきがわ・かずね

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