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ハヤカワ国内フィクション

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2022年10月の記事一覧

仮想と現実をめぐる物語の驚愕の結末――第12回アガサ・クリスティー賞受賞作『そして、よみがえる世界。』

仮想と現実をめぐる物語の驚愕の結末――第12回アガサ・クリスティー賞受賞作『そして、よみがえる世界。』

第12回アガサ・クリスティー賞大賞を受賞した、西式豊氏のデビュー作『そして、よみがえる世界。』が11月16日(水)に発売となります。昨年の同賞受賞作で、2022年度の本屋大賞にも輝いた逢坂冬馬氏の『同志少女よ、敵を撃て』につづく、ミステリの女王の名を冠した新人賞受賞作をお読み逃しなく。

『そして、よみがえる世界』

西式豊

定価:1980円(税込)
装画:大宮いお/装幀:坂野公一(welle

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【祝・草上仁作家デビュー40周年】記念エッセイ「いつまでやる気?」

【祝・草上仁作家デビュー40周年】記念エッセイ「いつまでやる気?」

今年デビュー40周年を迎えられた、作家の草上仁さん。SFマガジンでは、読者投票で次号掲載作品を決定する特別企画「草上仁が読みたい!」を実施中。本欄では、SFマガジン2022年12月号掲載の本作の記念エッセイを再録します。

デビュー四十周年記念エッセイ
「いつまでやる気?」 草上仁

 算数が得意ではないので自信を持って断言できないのだが、編集者によるとわたしもデビューして四十年になるそうだ。
 

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【1位に輝くのはどの作品?】デビュー40周年記念・読者投票企画「草上仁が読みたい!」

【1位に輝くのはどの作品?】デビュー40周年記念・読者投票企画「草上仁が読みたい!」

『5分間SF』など、奇想天外なアイデアから生まれる短篇SFの名手として知られる作家の草上仁さん。じつは、ここ数年間ほぼ毎月1本のペースで新作をお送りいただいています。デビュー40周年の節目をむかえる今年は、草上さんの驚異の執筆ペースに少しでも近づきたい! そして読者の皆さまにもっと草上仁SFを楽しんでもらいたい! ということで、SFマガジン2022年12月号では、未発表短篇のなかから5篇を厳選し、

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【試し読み】『BEATLESS』原作者・長谷敏司、最新作にして最高傑作『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』刊行!

【試し読み】『BEATLESS』原作者・長谷敏司、最新作にして最高傑作『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』刊行!

右足を失ったダンサーとAI義肢との共生。それは、最も卑近で最も痛切なファーストコンタクトの始まりだった──
長谷敏司氏による10年ぶりの本格SF長篇『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』がついに刊行されました。著者も「現時点で、長谷の長編ではいちばんよくできた作品になったと思います」と語る本作は、これまで刊行されてきた数々の作品──『あなたのための物語』「allo,toi,toi」『BEATLESS

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【試し読み】右足を失ったダンサーとAI義肢との共生。それは、最も卑近で最も痛切なファーストコンタクトの始まりだった──長谷敏司『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』

【試し読み】右足を失ったダンサーとAI義肢との共生。それは、最も卑近で最も痛切なファーストコンタクトの始まりだった──長谷敏司『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』

右足を失ったダンサーとAI義肢との共生。それは、最も卑近で最も痛切なファーストコンタクトの始まりだった──
長谷敏司氏による10年ぶりの本格SF長篇『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』がついに刊行されました。著者も「現時点で、長谷の長編ではいちばんよくできた作品になったと思います」と語る本作は、これまで刊行されてきた数々の作品──『あなたのための物語』「allo,toi,toi」『BEATLESS

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