ハヤカワ・ノンフィクション
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本
自分の信じる「正しさ」を、どこまで説明できますか? 岡本裕一朗『答えのない世界に立ち向かう哲学講座』冒頭公開
第1講 哲学とは何か、現代の視点から見定める
人生論でも、ハウツーの知識でもなく
岡本 哲学といえば、かつて日本では著名な哲学者の学説を学んだり、人生論を説教したりするウサン臭い学問のように見られてきました。しかし、そんな哲学のイメージは、いまではすっかり古くなっています。
哲学はもともと、自らが生きる時代においていったい何が起こっているのか、絶えず問い直すアクチュアルな学問です。そのた
自動運転車が人をはねたら、誰が責任を負う? 岡本裕一朗『答えのない世界に立ち向かう哲学講座』拡大無料お試し版電子書籍を先行配信
株式会社早川書房は11月6日、岡本裕一朗『答えのない世界に立ち向かう哲学講座』を刊行します。
ベストセラー『いま世界の哲学者が考えていること』(ダイヤモンド社)などの著作で知られる注目の哲学教授が、最新テクノロジーがもたらす倫理的課題と未来像を、プラトン、アリストテレスから、ハンナ・アーレント、マイケル・サンデル、マルクス・ガブリエルまで、古今の哲学者の思考を通して徹底議論します。
本書は『W
SF作家のヴィジョンは予言か、それとも妄言か。5月26日発売『そろそろ、人工知能の真実を話そう』を予習しよう
ジャン=ガブリエル・ガナシア『そろそろ、人工知能の真実を話そう』より、本書のキーワードである「シンギュラリティ(技術的特異点)」という概念の来歴について解説した箇所を先行掲載いたします。はたして、シンギュラリティ=AIが人類の理解を超える時点は訪れるのでしょうか? 今回の抜粋の最後では、この問いに対する著者の立場が垣間見えます。
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第二章 技術的特異点(シンギュラリティ)
最初のシナリオ