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Hayakawa Books & Magazines(β)
2021年12月10日 17:08
カーネマンの新たな挑戦 橘玲氏による書評近代経済学は、目先の損得だけでなく長期的な効用や確率まで正しく計算できる「合理的経済人(エコン)」を“発明”したことで、壮大な理論の塔を生み出した。この前提が神聖不可侵とされたのは、エコンが否定されるとこれまでえんえんと築き上げてきたアカデミズムの巨大な建築物が根底から崩れてしまうからだ。だが「人間(ヒューマン)」はほんとうに、機械のようにあらゆることを