ハヤカワ・ノンフィクション

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AIをめぐる、GAFAの壮大なるマッチポンプ『虚妄のAI神話』試し読み

(以下、本文より抜粋)

放火魔の消防士

 現在、インターネット業界の表舞台に立っている大企業は、フランスでは、GAFAや、GAFAM、NATUというふうに総称されている。これらのいわゆる「ウェブ業界の巨人」は、シンギュラリティの宣伝に巨額の資金を投じている。

*GAFAは、グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルのこと。マイクロソフトを加え、GAFAMと呼ばれることもある。フランスでは、

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「シンギュラリティ」の背後にうごめく、GAFAの政治的野望とは?『虚妄のAI神話』解説・西垣通(東京大学名誉教授)

シンギュラリティ仮説の背後にうごめくもの
東京大学名誉教授(情報学) 西垣通

 2010年代後半に入って、AI(人工知能)ブームの過熱ぶりは凄まじい。とりわけ、その中核にあるシンギュラリティ(技術的特異点)仮説は、現代のグロテスクな神話と言ってもよいだろう。本書『虚妄のAI神話──「シンギュラリティ」を葬り去る』(原題はLe mythe de la Singularité、2017)は、シンギュ

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SF作家のヴィジョンは予言か、それとも妄言か。5月26日発売『そろそろ、人工知能の真実を話そう』を予習しよう

ジャン=ガブリエル・ガナシア『そろそろ、人工知能の真実を話そう』より、本書のキーワードである「シンギュラリティ(技術的特異点)」という概念の来歴について解説した箇所を先行掲載いたします。はたして、シンギュラリティ=AIが人類の理解を超える時点は訪れるのでしょうか? 今回の抜粋の最後では、この問いに対する著者の立場が垣間見えます。

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第二章 技術的特異点(シンギュラリティ)

最初のシナリオ

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