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ハヤカワ・ノンフィクション

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#地球温暖化

世界中の冷蔵庫を開ければ、地球温暖化は回避可能!? 『もっとホワット・イフ?』NASA出身コミック作家の気になる解答は…?

世界中の冷蔵庫を開ければ、地球温暖化は回避可能!? 『もっとホワット・イフ?』NASA出身コミック作家の気になる解答は…?

NASA出身のウェブコミック作家が、自身のウェブサイト(xkcd)に集まってくるぶっ飛んだ「もしも?」という質問に、マジメな科学と並外れた調査力、そしてたっぷりのユーモアで答えていく人気シリーズが、満を持してカムバック! 最新刊『もっとホワット・イフ?』(ランドール・マンロー、吉田三知世訳、早川書房)から、気になる「Q&A」のいくつかを紹介。連載第3回では、地球温暖化に”冷蔵庫”と”ドウェイン・「

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「新しい資本主義」とビル・ゲイツの思想の共通点とは? 渋澤健氏が見た「合理的な経済人」ゲイツの真価

「新しい資本主義」とビル・ゲイツの思想の共通点とは? 渋澤健氏が見た「合理的な経済人」ゲイツの真価

答えを探すのは「僕」一人ではなく、「We」我々である 渋澤 健(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役/コモンズ投信株式会社 取締役会長)

一般的に知られているようにビル・ゲイツは大富豪であり、米フォーブス誌の年次の長者番付によると、世界4位になる1290億ドル(約17兆円)の総資産の持ち主です。創業したマイクロソフト社の製品は我々の日常生活の欠かせない一部となっていて、この書評の原稿

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大富豪が気候変動を語る理由とは? 竹下隆一郎氏はビル・ゲイツ20年ぶりの著作をこう読む

大富豪が気候変動を語る理由とは? 竹下隆一郎氏はビル・ゲイツ20年ぶりの著作をこう読む

ビル・ゲイツの20年ぶりの著作である『地球の未来のため僕が決断したこと』(山田文訳、早川書房、2021年8月発刊)が、SDGs目標の一つである「気候変動に対する具体的な対策」に繋がる大きなヒントとして今注目を浴びています。
技術者、経営者、そして慈善家でもあるゲイツが語る気候変動対策を、私たちはどう読み解くべきなのか? 『SDGsがひらくビジネス新時代』の著作等を通じて、企業、消費者、そして市民と

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ビル・ゲイツがエンジニアの発想をとことん突き詰め考案した解決策! 長谷川眞理子氏が読む『地球の未来のため僕が決断したこと』

ビル・ゲイツがエンジニアの発想をとことん突き詰め考案した解決策! 長谷川眞理子氏が読む『地球の未来のため僕が決断したこと』

ビル・ゲイツの決心/長谷川眞理子氏による書評若いころに友人とともにマイクロソフト社を設立し、情報関係テクノロジーで億万長者になったビル・ゲイツ。つねに世界長者番付のトップ5以内に居続けている大金持ちだ。そのビル・ゲイツが、地球の未来のために何を決断したというのか? 答えは、気候温暖化を防ぎ、現在の文明を真に持続可能な文明に転換するためには、何をしなければならないかを考え、その方策を立てて実行しよう

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いま動かなければ、手遅れになる。20年ぶりの著書『地球の未来のため僕が決断したこと』でビル・ゲイツが明かす真実

いま動かなければ、手遅れになる。20年ぶりの著書『地球の未来のため僕が決断したこと』でビル・ゲイツが明かす真実

「未来の技術が人類を救ってくれるのを、ただ待っているわけにはいかない。自分たちを救うために、いますぐ動きださなければならない」
--ビル・ゲイツ

パンデミックを予見し、コロナ禍においてはワクチンの開発と普及に尽力したマイクロソフト共同創業者ビル・ゲイツ。彼はこれまで10年以上をかけ、現代の最重要課題のひとつである気候変動の問題に積極的に取り組み続けてきた。

その原動力は、豪雨、暴風、干魃、感染

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