Hayakawa Books & Magazines(β)
2021/02/10 12:06
「『闇の自己啓発』とは、自己啓発の言葉を文字通りに実践することで、自己啓発の枠組みを、半ば自動的に破壊してしまった、過剰性の書物である」——SF作家の樋口恭介氏による書評=思想をお届けする。正常としての異常な世界を生きること、あるいは異常者=正常者のためのセルフヘルプ樋口恭介世界とはさまざまな症候の総体であり、その症候をもたらす病いが人間と混合される。文学とは、そうなってくると、一つ