- 運営しているクリエイター
#行動経済学
闇のカーネマン!? 吉川浩満氏が語る、『NOISE』(ダニエル・カーネマン他)活用の可能性
畢生の〈ヒューマンエラー大全〉完結 ダニエル・カーネマンの前著『ファスト&スロー──あなたの意思はどのように決まるか?』(上下、村井章子訳、ハヤカワ文庫NF)は、ヒューマンエラーの源泉であるバイアスに関する百科全書的啓蒙書として、重要な意思決定に携わる人びとの必読書となった。
この本のおかげで私たちは自らのバイアスを多少なりとも気にするようになった。それになにより、バイアス研究にもとづいた行動経
人事評価システムはなぜ機能不全に陥るのか? カーネマン最新刊『NOISE』から読み解く
第23章 人事評価の尺度まずはちょっとした実験をやってみてほしい。友人でも同僚でもいい、あなたのよく知っている人を3人取り上げて、親切・知性・勤勉の3項目について5段階で評価する。5が最高で1が最低である。さて評価を終えたら、今度はその3人をよく知っている身近な人(夫または妻、親しい友人など)に同じことを頼む。
これは、自分と他人とで評価がどれほどちがうかを実際に知るよい機会だ。できれば、なぜ評
難民認定が「賭け」である理由 ダニエル・カーネマン他『NOISE』解説・友野典男
『NOISE』解説(元明治大学教授 友野 典男)難民認定の許可は審査官によって大きく違い、アメリカでの調査によると、ある審査官は申請の5%しか許可しないが別の審査官は88%許可するという例があった。難民に認定されるかどうかは賭けをするようなものなので、この調査のタイトルは「難民ルーレット」である。
経験豊富な精神科医10人が参加した調査では、百人近い患者の診断を行なったところ、2人の医師の意見が
入山章栄、橘玲、松尾豊、アダム・グラント、アンジェラ・ダックワース、スティーヴン・レヴィット、フィリップ・E・テトロック、ロバート・B・チャルディーニ、エステル・デュフロ絶賛! ダニエル・カーネマン他『NOISE:組織はなぜ判断を誤るのか?』発売中
『ファスト&スロー』のダニエル・カーネマンが、組織の判断にメスを入れた『NOISE:組織はなぜ判断を誤るのか?』(オリヴィエ・シボニー、キャス・R・サンスティーンとの共著、村井章子訳/早川書房)が大きな話題を呼んでいます。この記事では、各界の著名人から寄せられた絶賛コメントを紹介します!
本書の詳細については▶こちらから
著訳者紹介
■著者紹介:
ダニエル・カーネマン(Daniel Kahn
ついムダ使いしてしまう6つの理由とは? 『無料より安いものもある お金の行動経済学』からお金のしくじりエピソードを紹介(本文試し読み)
「クレジットカードだとついムダ使いしてしまう」
「高いものは質がよいと思い込みがち」
「目先の欲求に負けて貯金できない」
……わかっているのになかなか避けられないお金のワナと対策を、現代の新常識である「行動経済学」からわかりやすく解説するのが、新刊『無料より安いものもある お金の行動経済学』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)。
たとえば、「カジノで散財してしまう」なんて失敗は、自分とは無関係? も
人生100年時代…でもお金はどうすれば? 『アリエリー教授の「行動経済学」入門―お金篇―』訳者あとがき
ダン・アリエリー&ジェフ・クライスラー『アリエリー教授の「行動経済学」入門―お金篇―』を本日、早川書房より刊行します。
著者のアリエリー氏は、テレビでも人気の行動経済学者。『予想どおりに不合理』『不合理だからうまくいく』などのベストセラーで行動経済学ブームをつくりあげました。
そのアリエリー氏が、金融ネタを得意とするコメディアンのジェフ・クライスラー氏と組んで、お金に焦点を絞って書いたのが本書
ハーバード大学の名物教授の溢れんばかりのスター・ウォーズ愛? キャス・R・サンスティーン『スター・ウォーズによると世界は』訳者・山形浩生あとがき
本書はCass R. Sunstein, The World According to Star Wars の全訳だ。訳にあたっては、原出版社から得たpdfファイルと、ハードカバー版を参照している。
さて、本書についての説明だが……えー、なんと言うべきだろうか。本書はかなりユニークな本としか言いようがない代物ではある。
まず著者について。著者キャス・R・サンスティーンは、アメリカの法