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2022年1月の記事一覧
なぜ〈カルチャー〉が勝利するのか――イアン・M・バンクス論 著:ジョセフ・ヒース(『反逆の神話』著者)
なぜ〈カルチャー〉が勝利するのか──イアン・M・バンクス論ジョセフ・ヒース/青野浩訳
もう何年も前になる。いろいろ物知りの友人から、1冊の本を手渡され「あなたはこれを読むべきね」と言われた。イアン・M・バンクス著『Use of Weapons(武器の使用)』と題された本だった。
僕は表紙のキャッチコピーをチラ見して、「〈カルチャー〉(the Culture)って何なの?」と尋ねた。
「そうね
待望の日本公開映画『ハウス・オブ・グッチ』気になる実在のモデルを実話原作から読み解く
高級ブランドグッチの三代目社長が殺害された。容疑者は、元妻――。
世界的ブランドの崩壊を描く衝撃の実話、『ハウス・オブ・グッチ』がいよいよ映画化され日本でも公開に。
次々と明らかになるグッチ一族の強欲と確執。ファッション業界最大と呼ばれた大スキャンダルの結末は?
原作『ハウス・オブ・グッチ』(サラ・ゲイ・フォーデン著、実川元子訳/ハヤカワ・ノンフィクション文庫)から、気になる内容を特別試し読みで紹
映画『ハウス・オブ・グッチ』で変貌ぶりが話題のジャレッド・レト、原作ではどう描かれている?【試し読み】
5章 激化する家族のライバル争い〔抜粋〕〔当時グッチ家の代表であった〕アルド・グッチの息子パオロ・グッチは創造的才能に恵まれた変わり者で、社内で充分な発言権が与えられていないことにかねてより不満をくすぶらせており、直属の上司である叔父のロドルフォ・グッチと、クリエイティブ面に加えて経営戦略をめぐってなにかと衝突するようになっていた。
ロドルフォは自分こそが社のクリエイティブ部門の指揮をとっている
闇のカーネマン!? 吉川浩満氏が語る、『NOISE』(ダニエル・カーネマン他)活用の可能性
畢生の〈ヒューマンエラー大全〉完結 ダニエル・カーネマンの前著『ファスト&スロー──あなたの意思はどのように決まるか?』(上下、村井章子訳、ハヤカワ文庫NF)は、ヒューマンエラーの源泉であるバイアスに関する百科全書的啓蒙書として、重要な意思決定に携わる人びとの必読書となった。
この本のおかげで私たちは自らのバイアスを多少なりとも気にするようになった。それになにより、バイアス研究にもとづいた行動経
あなたは1990年代生まれ? 科学的に判定する方法を『ハウ・トゥー』から紹介【本文試し読み】
自分が1990年代育ちかどうか判別するにはあなたはいつ生まれましたか?
たいていの人にとって、これは簡単な質問だ。自分の誕生日を正確に知らない人でも、普通は数年の幅で、いつごろ生まれたかを言うことができる。
しかし、インターネットには、あなたが生まれた年代を特定するのに役立つと謳うページがあふれている。これらのページの年代特定はたいてい、あなたが生まれて初めて世間の流行を意識しはじめたころに、ア